カムバック制度のポイント&企業事例に関する記事を紹介

雇用の流動化が進み、転職者数も年々増加する中で、元従業員を再び雇用する「再雇用制度(カムバック採用、ジョブリターン制度、アルムナイ採用)」が注目を集めています。

そこで、再雇用制度に関するアルムナビの記事をまとめてご紹介!再雇用のポイントや事例をチェックしてみましょう。

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カムバック制度とは

過去に自社で働いたことがある元従業員を再度雇用することを指します。制度として用意する企業もあり、カムバック制度のほか、「ジョブリターン制度」「アルムナイ採用」などと呼ばれることも。

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従来は定年退職後の従業員を再び雇用する「定年後再雇用制度」を指すケースが多かったですが、終身雇用が成り立たなくなった今、多くの企業は20〜60歳の現役世代全般の再雇用にも目を向けています。

一度自社で働いたことがあるからこそ、お互いの理解がある分ミスマッチがないこと、採用・教育コストが低いことから、再雇用を積極的に考える企業が増加しています。

2020年にはキリンホールディングスが離職者の再雇用を増やす考えを明らかにし、話題になりました。

>>関連記事
コロナ禍の今、即戦力人材を狙う人事が「カムバック採用」に目を向けるべき理由

カムバック制度のポイント

ポイント1. 退職体験

再雇用を実現するためには、「退職者に自社への好感を持ってもらう」ことが不可欠です。その大きなポイントの一つが、「退職者の退職体験」。

この退職体験は何によって左右されるのか。従業員が退職をする際の対応のポイントを見てみましょう。

>>退職者との協業や再雇用、成功の可否は辞め方次第? 社員の退職体験を左右する5つの要因

>>退職面談時の上司の対応が鍵を握る! 「部下の送り出し方」でアルムナイの会社への心象は変えられる

ポイント2. 退職者とのコミュニケーション

再雇用を促進するにあたって、退職者に制度を認知してもらい、かつ「再び自社で働いてもらうことにウェルカムな姿勢」を示す必要があります。

そのためにも再入社を検討している個人の心理を把握し、継続的なコミュニケーションをとることが重要です。

>>「再雇用制度」促進のカギは「アルムナイとの関係構築」にある?アンケートから見る、再入社の実態

>>長期休暇はリファラル採用&再雇用を促進するチャンス!制度の認知を広めるポイントとは?

カムバック制度の企業事例

事例1. 中外製薬

退職者再雇用登録制度を「アルムナイ制度」として刷新した中外製薬。同制度は、アルムナイ(退職者、卒業生)とゆるやかに関係性を持ち続けることを目的としたものです。

なぜ同社は退職者と積極的につながろうとしているのでしょうか?その背景や、制度導入に至るまでの経緯、そして退職者への想いについて伺いました。

>>退職者再雇用制度を「アルムナイ制度」として刷新。中外製薬が退職者との関係性づくりに取り組む狙いとは?

事例2. b-monster

暗闇ボクシング・フィットネス『b-monster』が話題となり、2016年の創業から5年目にして国内8スタジオ、海外4スタジオを展開するb-monster株式会社。

同社は2020年から、アルムナイ(退職者、卒業生)に向けて、再雇用の案内をスタートしました。希望者はアルバイトないし社員として、再びb-monsterで働くことができます。

業界の給与水準や雇用の在り方に疑問を覚え、長く働いてもらうために正社員採用にこだわっていた同社が、なぜアルバイトを含む再雇用を開始したのか。

葛藤を感じながら、それでも代表の塚田美樹さん、眞琴さんがアルムナイとつながろうと考える真意に迫ります。

>>再雇用を開始したb-monster代表・塚田姉妹の葛藤「長く働いてほしいけど、それは私たちのエゴでもある」

事例3. クラレ

「カムバック採用制度」を2019年9月20日より開始した株式会社クラレ。

一度辞めた社員の出戻りを受け入れる企業は増えていますが、クラレの特徴は「クラレに再入社したい」人だけでなく、「戻りたくない(あるいは戻れない)けど、ゆるく繋がりを持ちたい」人とも交流を持つべく、アルムナイとのネットワーク創りも同時に開始したこと。

そこで同社人事の山崎氏と米原氏にインタビュー。社員・アルムナイの双方からも好評だという今回の制度。退職者への風当たりが強い企業もまだまだ多い中で、クラレではなぜアルムナイへの取り組みが受け入れられているのでしょう?

>>クラレの「カムバック採用制度」と「退職者とのネットワーク創り」が社員・アルムナイの双方から好評な理由

事例4. レジェンダ・コーポレーション

レジェンダ・コーポレーションの採用支援事業部部長・樋口新さんと、同社に再入社した三宅康子さん、ハッカズーク代表の鈴木仁志の3名によるウェビナーレポート。

同社がアルムナイとの関係構築に力を入れている理由や、三宅さんが再入社に至った経緯とは?

>>「会社を通じてつながる価値が生まれつつある」レジェンダが退職者との関係構築を強化して得たもの

事例5. フローレンス

2018年に退職者の再雇用制度「サーモンチケット」を導入した、認定NPO法人フローレンス。直近の1年間で5〜6名から制度の利用があり、3人が再入社に至ったといいます。

退職者の再雇用制度を用意しても、なかなか使われないという課題を抱える企業も多い中、なぜフローレンスでは制度がうまくいっているのでしょう? アルムナイに関する取り組みと合わせて、働き方革命事業部人事マネージャーの宇野澤ちはるさんにお話を伺いました。

>>フローレンスの再雇用制度が順調な理由「退職しても、根底の価値観は一緒」

事例6. 大手企業4社のまとめ

カムバック採用に成功している企業は、どのような取り組みを行っているのでしょうか? 4社の事例を紹介します。

>>4社の事例から探る!新しい採用チャネル「カムバック採用」で即戦力人材を狙うには?

実際にカムバック(再入社)した人の事例

転職が当たり前になる中、以前在籍していた古巣企業への再入社に注目が集まっています。

退職した当時は合わない点があったとしても、時間が経てばまた希望の仕事や条件が一致することはあるもの。「再入社」という選択肢があることは、キャリアを築く上で大きな影響がありそうです。

そこで実際に過去在籍した企業に再入社した方に体験談をインタビュー!なぜ再び古巣企業で働くことにしたのか。そして、実際に戻ってみてどうなのか。率直にお話いただきました。

>>古巣企業に再入社した2人に聞く体験談「“会社にこだわりすぎるのはよくない”という想いは強くなった」

カムバック制度がある企業一覧

再雇用制度(カムバック採用、ジョブリターン制度)がある企業をまとめています。

>>再雇用制度がある企業一覧

その他、再雇用についてまとめた資料もご用意しています。以下よりダウンロードが可能です。

>>うまくいくカムバック制度のポイントと事例