アルムナイとは?人事・HR領域で注目される背景と大企業の導入事例

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最近になって人事・HR領域で注目を集めている「アルムナイ(alumni)」。意味としては「企業の退職者、卒業生、OB/OG」を表す用語として使われています。

この記事では、アルムナイの語源から解説し、なぜ人事・HR領域でアルムナイが注目されているのか、その背景をご紹介します。

アルムナイ(alumni)とは?語源と使い方

アルムナイ(alumni)とは冒頭でも軽く説明したように、「卒業生」「OB,OG」を意味しますが、ビジネス面では「退職者」を意味します。

カタカナであることから想像がつくと思いますが、アルムナイ(alumni)の由来は外国にあります。

英辞書では、「alumni」とは以下のように説明されます。

“alumni 【名】alumnusの複数形。(男子)卒業生、 同窓生、 校友”(Weblioより)

Alumniはラテン語から来る単語で、語形変化のルールに従って「数」と「性別」により単語が変化し、「Alumnus、Alumni、Alumna、Alumnae」の4つがあります。

  • Alumnus:学校の男性卒業生(単数形)
  • Alumni:学校の男性卒業生(複数形)※男性のみもしくは男性+女性グループを意味し、女性のみのグループには使わない
  • Alumna:学校の女性卒業生(単数形)
  • Alumnae:学校の女性卒業生(複数形)※女性のみもしくは女性+男性グループを意味し、男性のみのグループには使わない

アルムナイ(Alumni)が人事・HR領域で注目される背景

終身雇用を前提とした従来の雇用形態が変化し、雇用の流動性が高まっています。転職者数は年々増加し、「一生に複数社に勤める」ことは当たり前に。さらには副業解禁に踏み出す企業が増える中で「同一時期に複数企業と仕事をする」ことも珍しくなくなりつつあります。

さらに少子高齢化により、労働人口が減少するのは明確です。売り手市場が続くと予測される中、優秀な人材を採用するのも難しくなります。

つまり優秀な社員を自社だけで囲い続けるのも、新規で採用をするのも、どちらも難易度は上がっていくということ。

そこで注目されているのが、「アルムナイ」です。

企業とアルムナイが良好な関係を築くことにより、再雇用や副業などの協業、ビジネス連携、オープンイノベーションなどの可能性が生じます。人手不足に悩む企業にとって、さまざまなメリットがあるというわけです。


【退職者の資産化で新たな価値を】
●退職者の再雇用
●退職者への業務委託
●退職者分析で離職率低下
●退職者採用でブランディング強化
=>アルムナイ管理ツール「official-alumni.com」の詳細を見る

アルムナイを活用している大企業の事例

終身雇用の崩壊に伴う雇用の流動性に対応すべく、多くの大企業がアルムナイ活用を始めています。

有名どころとしては、電通やアクセンチュア、リクルート、住友商事などが挙げられます。

このサイトの運営元である弊社のアルムナイ特化サービスを利用している大企業4社分の事例集を無料ダウンロードできますので、興味のある人事担当者の方はぜひ下のリンクから入手してください。

>>電通・荏原製作所・中外製薬・クラレ4社分のアルムナイ事例集を無料ダウンロード

また、上で挙げた企業以外にも多くの企業がアルムナイ施策に取り組んでいますので、企業事例が知りたい方は下の記事をご覧ください。

>>アルムナイ施策に取り組んでいる大企業の事例

アルムナイを活用するメリットとデメリット

ここではアルムナイ制度を活用するメリットとデメリットを簡単に紹介していきます。

メリット

アルムナイ制度を活用するメリットをここでは3つ紹介します。「即戦力人材の確保」「離職率の改善」「社員の人材開発」の3つです。

即戦力人材の確保

自社のことをよく知るアルムナイを再雇用や業務委託によって採用することで、社外で得た知見を活かしつつ即戦力としてパフォーマンスを発揮してくれる優秀な人材として期待することができます。ミスマッチも理論上起きにくく、オンボーディングコストもあまり発生しないため、メリットが多いです。

離職率の改善

アルムナイ制度の活用で退職者面談やエグジットサーベイでは把握しきれなかった「退職者の本音」が高い解像度で把握できるようになります。リアルな退職理由を企業が把握できることで、社内評価制度や職場環境の見直しが可能となります。それによって、同様な退職ケースの再発を防止し、離職率の改善が期待できます。

人材開発

アルムナイ施策に取り組むと現役社員とアルムナイとの交流が生まれ、その過程でアルムナイの社外での活躍を知った現役社員が自身が現在進行形で取り組んでいる仕事・プロジェクトの意義に確信を持ちモチベーションが高まります。

>>ModisVSNが社員に向けてアルムナイ登壇イベントを実施!ビジネス連携促進のために退職者との交流の機会を創出

また、一度社外に出たアルムナイが社内に持ち込んだ知見によって、現役社員の視座がより一層高まります。このような形で人材開発が促進されるのもメリットの1つです。

そのほかにもアルムナイ施策に取り組むメリットはありますが、文字数が多くなってしまうので興味のある方はこちらの記事でご確認ください。

>>「アルムナイ」のメリット・デメリットについてはこちら

デメリット

一方、アルムナイ施策に取り組むデメリットは何があるでしょうか?考えられるものを2つ挙げてみました。

「退職者」に対するネガティブなイメージ

最近になって大手企業から注目され始めたアルムナイとアルムナイ採用ですが、まだまだ世間的には認知度が低く理解がされにくいことも否めません。職場によっては「一度退職した人」というネガティブな側面ばかりに強い印象をもってしまう社員がいる可能性もあります。そのため、アルムナイ・アルムナイ採用を活用する場合は、アルムナイという新たな概念に対して社内教育を施すなどして理解を深める必要があるでしょう。

待遇差に対する現役社員の不満

もう1点考えられるアルムナイ施策に取り組む上でのデメリットは、アルムナイへの待遇に対する現役社員の不満が考えられます。

かつてその企業に在籍していたアルムナイは、人間関係でも能力面でも高待遇となるケースが多いです(下の記事のように逆のケースもあります)。そのため、現役社員からしたら「なんで一度退職した社員なのに・・・」と上で説明したネガティブなイメージが発動してしまう可能性があります。

かといって、アルムナイに対する待遇を抑えてしまうと今度はアルムナイの不満がたまるので、バランスが非常に重要だと言えるでしょう。

古巣の企業に出戻りした際のアルムナイの心境はこちらの記事にまとまっていますので興味のある方は参考にしてみてください。

>>出戻り入社した人の意外な本音「再入社してよかった。でも恥ずかしさも正直ある」

アルムナイネットワークを活性化する方法

いざアルムナイ施策を打とうと思ってもどのようにアルムナイネットワークを構築すればいいかわからない人事担当者が多いです。

以下の記事にアルムナイネットワークの構築方法をまとめましたので、参考にしてみてください。

>>アルムナイネットワークを活性化させる4つのポイント