2024年3月1日、丸紅株式会社(以下、丸紅)がアルムナイ交流会を開催。丸紅本社に丸紅退職者コミュニティ「M-Alumni(まるムナイ)」のメンバーと一部の現役社員が集まりました。丸紅が目指すオープンコミュニティの姿が表れた交流会。そこではたくさんの新たなつながりが生まれていました。

※こちらは過去、丸紅に在籍していた方専用のネットワークです。
アルムナイと協力しながら作り上げていくネットワーク
まずは澤田人事部長が、M-Alumni立ち上げの背景や今後期待することについて説明しました。
丸紅グループでは、人財戦略として「丸紅人財エコシステム」を掲げています。
多様なバックグラウンドを持つマーケットバリューの高い人財が集い・活き・繋がり、互いの価値観や知を掛け合わせることで価値創造にチャレンジし続ける、そうした魅力溢れるエコシステムの形成を目指すものです。
その実現に向けた一つの考え方として「オープンコミュニティ」を大事にしており、会社や組織を越えた人財の繋がりをつくるために様々な施策を実施していますが、このたび、当社を退職し社外で活躍する人財と繋がり、掛け合わせを生み出す施策として、このM-Alumniを立ち上げました。

さまざまな企業と連携しながらビジネスを新しく作る動きが進んでいます。我々もアルムナイとつながり、色々な刺激をもらったり、新しいビジネスにつながったりするような話もできればと考え、このようなコミュニティを作りました。
M-Alumniはこれから創っていくものです。みなさん同士のビジネスの発展につなげていただいてもいいですし、プライベートの活力にしていただいても結構ですし、『丸紅とこういうことをやってみたい』という意見があれば、どんどん進めていただけるとありがたいです。やってほしい企画やリクエストも大歓迎です!
澤田人事部長
多様な活躍をしているアルムナイ
続いて、アルムナイ3名が登壇しピッチトークを行いました。
川村徳佐さん

川村さんは、2000年に丸紅に入社。食料部門、飲料原料部などを経て、2012年に群馬県桐生市で糸商を営む家業の川村株式会社に入社しました。2018年には同社の代表取締役に就任。さらに2019年には町づくりに関わる事業を行うUNIT KIRYU株式会社を設立しました。
桐生市内の公園を使ったマルシェの開催、空き家・空き地を活用した事業、事業承継のお手伝い、さらには地域のお祭りの開催や、東京芸大とのコラボなど、川村さんの取り組みは実に多岐に渡ります。
人脈を広げながら、自身の会社だけでなくみんなで町全体を盛り上げていくことに尽力している川村さん。モチベーションとなっているのは「桐生の衰退を単純に嘆く人間にならないという思い」なのだそう。誰かと「つながる」ことで、一人ではできないことを成し遂げられる、そんな可能性を感じさせてくれるピッチトークでした。
金成東さん

2010年に丸紅に入社し、海外インフラ事業に携わった金さん。その後2017年に退職しフリーランスとして独立。退社後は「教育に携わりたい」という思いがあったことから、2019年、教育コンテンツの開発・運営を行うワンダーファイ株式会社に入社しました。現在は経営メンバーとして、法人向け新規事業開発や既存アプリ事業運営を担当しています。
同社のサービスWonderBox(ワンダーボックス)は、丸紅従業員組合の福利厚生サービスの対象になっているのだそう。ここでも丸紅とアルムナイのつながりを感じます。
過去に同社のコンテンツの教育効果を実証する実験を、JICA・カンボジア政府と協働で行っています。金さんは「僕は丸紅時代、海外インフラ事業でJICAと途上国政府とよく仕事をしていたので、その経験がかなり生きています」と振り返りました。
M-Alumniに期待することについては、「当社は、特に『子ども』『教育』『エンタメ』が重なるフィールドに強みを持っているので、もしそういうところで協業が可能であれば、ぜひお声掛けいただきたいです。あとは仕事でも仕事でなくても、みなさんと交流を通して“わくわく”したいなと思っています」と語りました。
小澤悠さん

小澤さんは2013年に丸紅に入社し、穀物トレーディング業務、労働組合専従、経営企画部国内事業推進課(大阪支社)を経て2022年に株式会社NEXCENTを創業しました。在籍時から趣味の延長で、全国の中学・高校に働く大人を派遣するというプロジェクトを行っていたそう。その経験がきっかけとなり、会社を設立しました。
現在は「意識が変われば世界が変わる」をテーマに、マインドセットを変える研修プログラムを総合商社、メーカー、大学、学校現場等に行っています。「丸紅の電力本部にも企業研修をさせていただきました。この研修で自分らしさを見つけたら、ある地域の高校生に自分の人生のストーリーを話してもらうという研修プログラムもパッケージとして販売しています。今後この取組を全国に広めたいなと思っています。丸紅の新規事業として提携できたらうれしいです」
今回M-Alumniができて「すごくうれしかった」という小澤さん。「すぐにビジネスにならなくても、人のご縁が全てだと思います。M-Alumniができたことはすごくうれしいですし、私も何かしら力になっていきたいなと思っています」と語りました。
旧交をあたためる、新たなつながりを作るーー交流会の様子
ピッチトークのあとは、交流会がスタート。食事や飲み物を楽しみながら、自由に会話を楽しんでいました。同期同士で再会を喜ぶ人もいれば、自身が立ち上げた会社を紹介する人も。積極的に名刺交換を行い、新たなつながりを作る姿が印象的でした。


アルムナイからはこんな感想が寄せられました。
・アルムナイで初めて知り合う方と交流を深めることができ、大変有意義でした
・丸紅社員のみなさんはあたたかい方々が多く、アルムナイも丸紅が大好きだということが伝わってくる会でした
・多彩な方々との交流ならびに現役社員の方々との繋がりをこれからも大切にしていきたい
アルムナイからの感想
約2時間の交流会はあっという間に終わりの時間に。最後はアルムナイの大沢遼平さんのあいさつで幕を閉じました。

実は数年前に、丸紅でもアルムナイコミュニティができるといいんじゃないか、と話していたこともありました。そのような中で本日の交流会の開催は大変うれしく思っています。
僕自身、みなさんから学ぶことがたくさんあります。また次回もこうした交流会は続けていくということで、M-Alumniの皆さまとの繋がりに期待しています。運営の方々も本当にお忙しい中、開催していただき、本当にありがとうございました。
大沢遼平さん
M-Alumniの多様性とコラボレーションの可能性
アルムナイ交流会を終えて、事務局の皆さまからも「アルムナイの可能性」が多く語られました。
開催前は不安でしたが、非常に盛り上がってよかったです。現在のM-Alumniは会社からの発信が主になっているので、もう少しアルムナイ側から発信できるような雰囲気づくりをしていきたいと思っています。そのきっかけとして交流会も定期的にやっていきたいです。
事務局 石田さん
独立・起業されている方から俳優をされている方まで、本当に多彩な方たちがM-Alumniにいることがわかり、アルムナイとの連携に大きな可能性を感じました。M-Alumniを活性化し、アルムナイの方々とつながりを増やしていきたいです。
事務局 宮下さん
今回はアルムナイ中心の会でしたが、アルムナイからも社員との連携の要望が多く上がっていました。次回は積極的に現役社員との交流を広げていきたいです。
澤田人事部長
アルムナイにとっても現役社員にとっても有意義な時間になったと同時に、お互いに今後の可能性も感じられた交流会だったのではないでしょうか。今後どんな取り組みが生まれるのか楽しみです。
※こちらは過去、丸紅に在籍していた方専用のネットワークです。