9月7日18時半より、オンラインにて中外製薬のアルムナイネットワーク2周年イベントが開催されました。昨年、アルムナイ制度開始1周年を記念して行われた総会に続く大きなイベントで、中外製薬のアルムナイネットワーク事務局と社内有志団体Frontierによる共同企画・運営です。
昨年との違いは、参加者の対象がアルムナイのみならず、現役の社員にまで広がったことです。両者およそ半々の比率で、総勢50名ほどが参加しました。
イベントは二部構成。「中外のナカとソト」と題し、アルムナイと社員の共通の関心事であるキャリア形成をテーマに掲げ、対話を通じてナカとソトの双方で刺激や気づきを得る機会を提供することを意識した内容になっています。
第一部. 基調講演&特別対談
まず一部では、エール株式会社 取締役の篠田真紀子さんをゲストに招き、前半では篠田さんの基調講演を、続いて後半では篠田さんと中外製薬人事部長が特別対談を行いました。
基調講演のテーマは 「これからのキャリア形成に大切なこと」について、篠田さん自身のキャリアについてライフチャートを交えながら、その時々の仕事への向き合い方やキャリア選択の軸についてお話がありました。
「キャリアを考えるには、人との対話を通じて自己理解を深めることが重要です。その際の対話相手として最適なのは、仕事上で接点があって、かつ利害関係がない人。アルムナイはまさに条件を満たしている存在であり、私自身、キャリアを考える上でアルムナイの存在が大きかったと思います」(篠田さん)
その後の中外製薬人事部長・矢野さんとの対談では、「New Normal時代の組織と個人の関係性」をテーマに、基調講演の内容を受けて「対話」を軸に話が展開しました。篠田さんがキャリアを考える際に大切にしているのは、人と本と旅。「接する人や考え方、環境を変えることによって、現状と比較ができる」といいます。
中外製薬では、キャリア自律を促すための新たな人事施策として越境体験プログラムを導入予定とのこと。「普段接しない人と話をする機会を設けることが大切」と矢野さんもまた語りました。
第二部. アルムナイ&社員の交流会
二部では二つのブレイクアウトルームを用意し、アルムナイと社員の交流会を実施。ナカとソトの視点からキャリア形成について語り合いました。
事務局が最近キャリアチェンジや転職をしたアルムナイ2名をピックアップし、「交流会の最初に、自身の転職やキャリアチェンジについて話をしてほしい」と事前に声掛けをする工夫も。
声掛けをしたアルムナイは、中外製薬時代はMRと研究開発を行っていた2名。2名のアルムナイは各ブレイクアウトルームに分かれ、参加者は自身の職種や関心に応じて好きなルームに入ることができます。最初に事前に声がけしていたアルムナイから自身のキャリアの話をしてもらうことで、他の参加者が質問をしたり、発言したりしやすい雰囲気で会が始まりました。
場が温まったタイミングでファシリテーションを担当した社内有志団体Frontierのメンバーが他の人に話を振っていくと、社員からも「外から見た中外製薬についてどう思うか」という質問が上がりました。それに対し、アルムナイからは「こんなホワイト企業はない」「お互いの話をよく聞く社風だと思う」など、愛のある声が多く寄せられました。
他の会社を経験したからこそ気付いた中外製薬についても以下のような発言がありました。
「現在はベンチャー企業で働いているが、中外製薬は健全な大手企業ではあるものの、チャレンジできる環境だったのだなと思う」「在籍時から比較するととても変化している」
満足度は5点満点中4.7点!
30分間の交流会も大盛況のうちにイベントが終了。参加後アンケートでは、イベントの満足度は5点満点中なんと4.7点と、非常に高い評価となりました。
社員からは「中外製薬の良さが改めてよくわかった」という感想が多数寄せられています。
中外製薬アルムナイは中外製薬への愛が強い人が多く、「中外製薬で育ててもらったことで自己成長ができたから、何かしら恩返しをしたい」という想いを持っている人が少なくありません。今回、自身のキャリアを現役社員に語り、ソトから見える中外について率直に話すことによって、現役社員の刺激や新たな気づきに繋がったことが、間接的ながらとても素敵な中外製薬への恩返しの形になったのではと感じます。
社員とアルムナイが交流することによって社員の退職率が上がってしまうことを懸念する企業は一定数いますが、アルムナイから自社の良さを語ってもらうことによって、逆に社員のエンゲージメントを高めるケースもあることがわかります。そして、企業が主催するからこそ、アルムナイに自社の変化を伝え、現況情報をアップデートできる効果も。
アルムナイネットワークを運営する中で、アルムナイの自社への愛着や温度感は徐々にわかってくるものです。自社への愛や感謝の意識が強いアルムナイが多く集まる企業は、今回の中外製薬のイベント事例を参考に、アルムナイと社員の交流企画を検討してみてはいかがでしょうか。
(こちらは中外製薬のアルムナイ専用です)