2024年1月24日、住友商事 SC Alumni 総会が、同社の社員食堂「COCAFE」で開催されました。今回で4回目となるSC Alumni 総会ですが、オフラインでの交流は4年ぶり。総勢100名を超える現役社員とAlumniが参加しました。終始オープンな雰囲気に包まれていた会場。そこでは「住友商事」という共通項のもと、会社の垣根を超えた「知のミックス」が起きていました。
※こちらは過去、住友商事に在籍していた方専用のネットワークです
SC Alumniのこれまでの活動報告
まずはSC Alumni事務局の田中魁さんより、SC Alumniのこれまでの活動報告が行われました。
現在ネットワークの登録者数は500名を超えています。この大規模なネットワークを活用し、Alumniと現役社員がつながるための様々な施策を推進しています。
2023年はオフラインの交流も強化し、2019年に開設したオープンイノベーションラボ「MIRAI LAB PALETTE」のツアーやAlumniによるピッチイベントを実施しました。また、Alumniが自発的に企画した「Alumni交流会」も開催されるなどより交流が増えています。
Alumniの皆様の色々な機会につながればと思いますので、ぜひ今後もご活用ください。
SC Alumni事務局 田中魁さん
企業発だけでなく、Alumni発の企画も生まれているSC Alumni。
過去には住友商事の掲げている「次世代成長戦略テーマ」の一つであるヘルスケアの分野で、起業したAlumniと住友商事で小児向けVR弱視治療用アプリの共同開発が実現しました。こうした実績が評価され、2023年のジャパン・Alumni・アワード イノベーション創出部門では最優秀賞を受賞しています。
役員とAlumniが語る「SC Alumniのこれから」
続いて、執行役員とAlumni2名によるキーノートパネルが行われました。登壇したのは、住友商事株式会社 執行役員 中澤佳子さん、株式会社メルカリ People and Culture HRBP/社内コーチ 唐澤圭さん、株式会社ピクシェル 代表取締役 斎藤亮太さん。「これからのSC Alumni」をテーマに議論を交わしました。
唐澤さんと斎藤さんは、コミュニティ内でのイベントの企画や運営のサポートを行う「Alumniサポーター」としても活動しています。お二人とも、Alumniネットワークは「様々なつながりを生み出す場」と語っていたことが印象的でした。
もともと住友商事という会社も、一緒に働いていた同僚や同期もすごく大好きでした。その気持ちは会社を辞めてからも変わらないので、これからも住友商事と『つながっていたい』という思いがあります。Alumniネットワークは、会社を辞めてからも魅力的な人たちとつながることができ、さらに現役時代は話したことがない人とも出会えます。そこから何が生まれてくるのか、今後楽しみです。これからもどんどん盛り上げていきたいと思っています。
唐澤さん
Alumniサポーターに参加したことで、ネットワーク内で発言しやすくなり、Alumniや現役社員の方と交流しやすくなりました。また、他社のAlumniサポーターとも交流する機会があるので、『Alumni』という共通項で様々な業界の方と交流できるのがすごく楽しいです。
斎藤さん
中澤さんは、二人の話を受けて今後取り組んでいきたいことを語りました。
印象的だったのは「Alumniとのつながりそのもの」を大事にする姿勢でした。
本日(2024年1月24日)の日経新聞でも取り上げられていましたが、一度会社を卒業したメンバーが帰ってくるという、会社都合の手段だけじゃない方がいいなと考えています。
私自身転職経験があり、色々な職場に友人がいます。現職で課題にぶつかった時、私のことをよくわかってくれているので、ストレートにフィードバックをくれるんです。Alumniは気づきを与えてくれる存在だと感じます。
SC-Alumniも多様なキャリアの人たちがいる中で、お互いのポテンシャルを最大限生かせるような関係性になればと思います。
今後はプラットフォーム上にテーマごとにコミュニティを作るなど、よりコミュニケーションしやすい環境を作りたいと思っています。例えばITや企業経営、スタートアップなどいろんな切り口があるでしょう。『こんなコミュニティがあったらいい!』という意見があれば、ぜひ事務局までお声掛けください。
中澤さん
積極的なコラボレーションの動き
Alumniによるピッチトーク
総会の後半では、Alumniを中心にピッチトークが行われました。登壇したのは、IT企業の経営戦略に携わる鈴木雅史さん、クラウドAI・ロボティクスで新事業を展開する酒井拓さん、参議院議員として活躍されている阿達雅志さんら、実に多彩なキャリアを歩むAlumniのみなさん。また、住商ベンチャー・パートナーズ株式会社からも石原徳哲さんが登壇し、事業紹介を行いました。
住商ベンチャー・パートナーズの石原さんは、「住友商事がよりオープンな雰囲気になったと感じます」と語りました。「『住友商事』という同じ組織にいた人たちが、こうした形でつながれるのは強いと思います。住友商事Alumniだと信頼関係もありますし、協業する際も住友商事の呼吸に合わせて関係性が作りやすいのではないでしょうか。ネットワークもまだまだこれから盛り上げていけると思います。」
積極的につながりを作る姿が見られた交流会
キーノートパネルやピッチトークの合間には、食事を楽しみながら交流会が行われました。「元気でしたか?」「変わらないですね」と再会を喜んだり、初対面同士でも積極的に名刺交換したりする姿が見られました。また、キーノートパネルやピッチトークの登壇者に話を聞きに行く人も。オープンな雰囲気で、積極的に新たなつながりを作ろうとする方が多いことが印象的で、Alumni、社員どちらからも「協業につながりそうな話ができた」という声が多く聞こえました。
関わる人たち同士、win-winのコラボができることが商社のAlumniの良さだと思いました。また、今回は久しぶりのオフラインイベント。オフラインだとシステムの中でつながってない人ともつながれる良さがあると感じました。
Alumniの声
今後、よりジャンルを絞った情報交換ができればと思っており、所属する事業部でAlumniとのMTGを検討しています。
社員の声
事務局の思い「より継続性のある出会いの機会を作っていく」
総会を終えて、事務局の皆様も「課題はあるが4年ぶりのオフライン開催で取り組みの価値を再度実感した」とのこと。
今年度から対面のイベントも再開し始める中で、ネットワーク内はもちろん、オフラインでの交流も増やしていくなかでイノベーションの種が生まれている実感を持たれている様子でした。
今後はより社員とのコラボレーションも増やしていきたい。登壇いただいた住商ベンチャー・パートナーズや MIRAI LAB PALETTEとのコラボレーションなどAlumni/社員双方への価値提供に繋がるような企画もできると思っている。旧交を温めるという場も必要だが、総会の参加者からもビジネステーマでの交流を期待する声も多くあった。テーマも絞り、具体的にニーズのある人同士が小規模でも繋がれるイベントを開催していくことで、お互いのビジネスコラボレーションが生まれ続ける状態にしていきたいと考えています。
SC-Alumni事務局 柴田亮さん
Alumniと社員のコラボが生まれているSC-Alumni。今後も目が離せません。
※こちらは過去、住友商事に在籍していた方専用のネットワークです