大学のウェブサイトには、受験生や在学生向けの情報のみならず、父兄や企業等との連携窓口以外に、必ず「アルムナイページが用意されています。同窓会の存在はもちろん、卒業証明書入手をはじめとした事務手続き、寄付受付、そして、アルムナイ向けサービスやネットワーキングが提供されています。
実はアルムナイ活用の先進企業では、大学と同様に企業ウェブサイトに「アルムナイ向けページ」を設けています。人事キーワードとして「(企業)アルムナイ」が認知度が高まり始め、つづくアルムナイ施策を考えていくうえで、こうした表に見える取り組みは参考になるでしょう。
今回、アルムナビ編集部では、ウェブサイトに「アルムナイ向け」ページを設けている企業をリストアップするとともに、そこでのアルムナイ向け取り組みをまとめました。
※この記事は随時追加していきます。現時点での情報は、2018年02月06日時点のものです。
アクセンチュア
「Once Accenture, always accenture」という旗印のもと、「アルムナイ・ネットワーク」には40以上の国と地域で20万名を超えるメンバーが登録し、卒業生に対してイベント招待や各種商品・サービスのディスカウント、リファラル・プログラムを介した人材紹介などのサービスを提供しています。
アクセンチュアは、日本語をはじめとした多言語でアルムナイ向けページも完備しています。採用案内のカテゴリに設置されています。
マッキンゼー
会社案内「About Us」カテゴリの配下に設置しています。会員制のネットワークサービス「McKinsey&Company Alumni Center」を運営し、ノウハウや情報の共有を行っています。「15,000人以上のアルムナイネットワーク」「アルムナイのうち450人以上が10億ドル企業を率いている」「アルムナイの5人に1人が起業」とインパクトある数字が印象的です。
BIG4(アーンスト&ヤング/デロイト トウシュ トーマツ/KPMG/プライスウォーターハウスクーパース)
いわゆる「Big4」と呼ばれる4大会計事務所は、漏れなく「アルムナイ向けページ」を設置しています。どの事務所も機関誌の発行や定期的な懇親会、研修会/E-ラーニングなどサービス/コンテンツが充実しているのが特長です。
セプテーニグループ
ここまで外資コンサルティング企業を2社、Big4と紹介してきましたが、日本企業でアルムナイ向けページを設置している企業はまだほとんどありません。
アルムナイ同士のつながりとしては、ご存知リクルートは多くの起業家を輩出し 「元リク」同士での連帯感が強いですし、企業・アルムナイ間のつながりとしては、ヤフー株式会社は会社が公式に非公開Facebookグループを作成し、出身者同士でコミュニケーションができる体制を作ってはいます。
そんな中、2018年1月、セプテーニグループがアルムナイ・リレーション・プラットフォームを導入し、セプテーニグループ・アルムナイネットワークを構築したことを発表。同時に、アルムナイ向けページを公開しました。CSRのカテゴリに設置していることからも、企業・アルムナイ間のネットワーキングを広く意図していることがわかります。
セプテーニグループ独自のAI型人事システムを用いたキャリア開発カウンセリング、業務委託や業務提携などのビジネスパートナーシップ、グループ情報提供を、サービスラインナップとしています。
GAP
コンサルティング会社やIT企業だけではなく、GAPのようなアパレル/小売りの企業においても、アルムナイ向けページを設置しています。コミュニティサービスがメイン。
DELL
DELLのアルムナイ向けページでは、企業とアルムナイ、アルムナイ同士のネットワークコミュニティに加え、製品・サービスのアルムナイ限定の特別オファーが用意されています。