【クラレアルムナイ】「クラレで培った力を活かして、一人ひとりが個性を発揮する後押しをしたい」

さまざまな企業のアルムナイをその想いとともにご紹介していく連載「ALUbum」。今回はクラレアルムナイの織田さんにご登場いただきました!(在籍期間:2013年〜2016年)

株式会社クラレ 繊維カンパニー企画管理部
アルムナイ 織田 尭(たかし)さん

クラレに勤めていた当時の仕事内容

繊維カンパニー企画管理部で、売上や費用などを管理する業務に従事していました。具体的には、グローバルを含めた繊維カンパニー全体の予実分析や業績の見通しをまとめ、事業進捗を把握することで経営戦略策定へつなげるのが主な仕事でした。

新卒で入社後すぐに企画管理部へ配属されたため、当初は現場経験がない中、研究費や原価、売上、コストなどの数値変動の因果関係を把握しにくく、とても大変でした。けれども、開発から生産、販売に至るまでの全体の流れを把握したり、各部門や部門間の関連性を理解したり、次第にやりがいを感じるようになりました。

例えば、プロトタイプ開発と量産での製品開発では数値の構成比率がまったく異なるなど、事業を数字から読み取る面白さがありました。

現在の仕事に活きていると感じるクラレでの経験

今振り返ると、クラレの企画管理での経験を通して、全体や構造を把握する力を身につけることができたと思います。また、数値で事業を捉えるということは、経営の視点を養うことでもあります。現在の仕事においても、その事業性や組織のダイナミクス等、全体を俯瞰して現場の仕事にあたれるため、クラレで得た経験が活きていると感じます。

現在のお仕事内容

クラレ退職後、前職の民間企業では、若者をメインとした起業支援や子ども向け探究教育の事業開発に従事していました。

それらの事業を通じて、「人が個性を活かして挑戦することの大切さや必要性」を強く感じ、現在は、行政の立場で学生起業家やエンジニア創出に向け、神戸市内の民間・教育機関同士をつなぐ支援をしています。また、行政とスタートアップの実証実験プログラムの実施や、最近では新たに女性起業家の支援事業にも取り組んでいます。

神戸市は、大学や高校などの教育機関が多いエリアです。同時に近年、学び方や学校の在り方、若者のキャリアも多様化する中で、学生時代から起業に興味のある学生が実際に起業家にあったり、実際にチャレンジができるよう民間企業と教育機関の橋渡しをして、街全体で様々な人が活動し、繋がり、回遊するコミュニティと人が連動する街を目指しています。

また、本業のかたわらで週1回、高校でアートの授業も受け持っています。この授業は、起業家やアーティストとの交流や対話を通して、学生が自分自身を深掘りし、将来やりたいことを考えるキャリア教育の一環として実施しています。

これらは「世界のみんながアーティスト」という想いのもとで実施している活動でして、一人ひとりが個性を発揮できるような仕組みを作り、後押しをしていきたいと考えています。

アルムナイネットワークに参加してよかったこと

個々の繋がりがあっても、退職した会社と繋がるきっかけはなかなかありません。
だからこそ、アルムナイネットワークはとても良い仕組みだと思います。

イノベーションを生み出すのは、バックグラウンドや経験が異なる人同士が繋がることが大切だと自分自身の経験を通しても感じます。アルムナイネットワークは会社への帰属意識という共通項がベースにありつつ、まったく異なる知見を持つ人々が繋がれるコミュニティだと思います。

今後、アルムナイ交流会や、今の事業で協働できる仲間探しなどができると嬉しいです!

所属企業やアルムナイの皆様にPRしたいこと

クラレに何か役立てることがあれば、ぜひ協力したいと思います。

例えば、現在の自分の活動領域だと、教育機関と民間企業の架け橋の存在として、大学の研究シーズと繋がりを作ったり、起業やキャリアに興味のある学生とアルムナイの皆さんとの交流の場を作ったりなど、可能性があればぜひお声がけください。

▶︎▶︎ 織田さんの取り組みはこちら: https://lit.link/artistoda