アルムナビ運営元のハッカズークが提供するアルムナイ(退職者)専門サービス「Official-Alumni.com」では、ネットワーク活性化に向けて様々な取り組みを行なっています。その一つが「アルムナイサポーター」制度です。サポーターは企業やハッカズークと連携し、アルムナイならではの視点でコミュニティ内でのイベントの企画や運営のサポートを行っています。今回は、2名のサポーターに、サポーターに就任した背景や、サポーターとしての活動について伺いました。
Profile
AKKODiS コンサルティング株式会社のアルムナイサポーター:井上美紀さん(写真左)
ネットワークエンジニアや法人営業を経て、現在は個人事業主として独立。トレーニング・整体・手相鑑定を軸に「自分らしく元氣に前向きに人生を愉しむ」ためのきっかけ作りやサポートを手がけている。
住友商事株式会社のアルムナイサポーター:唐澤圭さん(写真右)
前職時代から一貫して人事領域でキャリアを築く。株式会社メルカリに転職した現在は、HRBPやコーチングの資格を活かした社内コーチなど、活躍の幅を広げている。
アルムナイサポーターとは
より良いアルムナイコミュニティを目指して、アルムナイ同士のコミュニケーションのきっかけづくりを行ったり、交流会やイベントの運営のサポートなどを行うアルムナイを「アルムナイサポーター」として認定しています。
プロカメラマンによるアイコン用写真撮影・専用フレームアイコンのご提供・ノベルティのプレゼントなど、サポーター向けの特典をご用意しています。また過去に所属していた企業のアルムナイコミュニティだけでなく、「Official-Alumni.com」をご利用中の他社アルムナイコミュニティのサポーターとも接点を持つことができ、企業の垣根を超えたつながり作りにもお役立ていただけます。
これまでのキャリアについて
ー本日はよろしくお願いします!さっそくですが、お二人のこれまでのキャリアを教えてください。
井上さん:
私はテレビ業界の番組制作ADからキャリアをスタートしました。その後、株式会社VSN(現AKKODiSコンサルティング株式会社)へ転職し、ネットワークエンジニアや法人営業を担当しました。在職中に1年間「社会貢献活動アンバサダー」を務め、活動の一環としてトライアスロンに挑戦する機会をいただいたことをきっかけにトレーニングに興味を持ちました。その後パーソナルトレーナーとして独立したのが2019年のことです。それまでの私の価値観が大きく変わる機会を与えてくれた前職には、とても感謝しています。
唐澤さん:
私は新卒以来18年間、住友商事で人事領域に従事し、昨年初めての転職をしました。出産のタイミングでキャリアを考え直し、全く違うカルチャーの会社も経験してみたいと思ったことが転職のきっかけです。現在はHRBP(人事の側面から戦略の実行・目標達成に向けて働きかける職種)の立ち位置から、部門間の人事異動や育成などを担当しています。またマネージャーや経営層を対象にコーチングセッションを提供する社内コーチも担当しています。
転職後は、ある意味期待していた通りではありますが、驚きの連続ですね。例えばスピード感。住友商事時代は1つの仕事を3~5年担当することが多かったのに対し、転職後はたった1年間ちょっとで既に3つ目の仕事を担当しています。また情報発信に対する捉え方も全然違います。SNS上で会社名や個人名を明らかにして発信している社員が多いことは衝撃的でした。
ー井上さんは全く違う仕事に、唐澤さんも同じ業種とはいえ業界や社風は全く異なる会社に転職されたんですね。前職の経験が今の仕事に活きていることはありますか?
井上さん:
ネットワークエンジニアからパーソナルトレーナーへの転身と聞くと、職歴が繋がっていないように感じますよね。ただ一見すると畑違いな前職のおかげで、むしろ仕事の幅が広がっているんです。具体的には、運動に関するライティングの仕事や、メディアに寄稿する複数のライターの工程管理をしています。前職でPCスキルやプロジェクト管理の知識を1から教えていただいたおかげで、他のトレーナーにはない強みとして活かすことができています。
唐澤さん:
私は人事領域での転職なので、労務や人材マネジメントなど人事業務に関する基礎基本は変わらず、前職の経験もそのまま活きていることも多いです。新卒時代から社会人としての基礎・仕事の進め方に加えて人事に関する知識もしっかり勉強・経験させてもらったことに感謝しています。
アルムナイサポーター就任の背景
ーお二人のお話からは前職への大きな愛着を感じます。アルムナイサポーターに就任されたのはどんなお気持ちからだったのでしょうか。
井上さん:
VSN在籍当時は社員同士とても仲が良く、毎週のように飲み会やイベントをやっていたんです。仕事後に食事に行くことも多かったですし、会社所有の畑でBBQをしたり、スポーツの練習会をやったり…楽しい思い出がたくさんあります。ところが当時、社内の携帯電話でやりとりしていたので、退職後にVSNの仲間と連絡を取る手段が無くなってしまったんです。そのことをすごく残念に思っていたのですが、アルムナイネットワークを通じて再び接点を持つことが出来て、とても嬉しかったです。
また、せっかくこのような場があるなら、VSNに在籍していた頃のようにアルムナイ・現役に関わらず気軽に集まりたいなと思ったことが、サポーターになった一番の理由です。あとは個人的には、「サポーター」という役割があった方が、皆にも声をかけやすいと思ったことも理由の1つですね。
唐澤さん:
私は住商に在職していたころから、同期会の幹事をしたり年次を超えた勉強会に参加したりしていました。人と人を繋げることが好きな性格なんだと思います。あとはシンプルに、住商社員の皆さんのことが大好きなんです。昨年の年末も、住商時代の仲間と連日忘年会をしていたぐらいです(笑)。
退職しても住商や住商アルムナイの方たちと繋がっていたい、貢献したいと思い、自分からサポーターに手を挙げました。
ーアルムナイサポーターとしてどんなことをしていらっしゃいますか?
井上さん:
私は自分の専門知識を活かして、アルムナイネットワークのトークルームに腰痛や肩こり対策に効くマッサージやトレーニング方法を投稿しています。AKKODiS アルムナイの皆さんはデスクワーク中心の方が多いので、少しはお役に立てるかなと思いますね。「分かりやすい」と好評のようで、私も嬉しいです。
他にも、以前ハッカズークさんが複数の企業横断でのアルムナイイベントをオンラインで開催された際に、20分ほどのストレッチコーナーを担当させてもらいました。意外と多くの方がビデオONにして一緒にストレッチをしてくださって、楽しかったですね。
ー井上さんの投稿を少し見せていただいたのですが、体のことをロジカルに説明している投稿が本当に分かりやすく面白かったです。井上さんのパーソナルトレーニングを受けに来る方もいらっしゃいますか?
井上さん:
あの投稿が直接のきっかけになっているかは分かりませんが、現役社員の何名かのトレーナーをさせてもらっています。前述した「社会貢献アンバサダー」の方も、トレーニングに来てくれているんですよ。とてもありがたいですね。
唐澤さん:
井上さんの活動、素敵ですね。独立されていらっしゃるからこそのつながり方だと感じました。
私はサポーターになっても特に大きな変化はなく、これまでと同じように飲み会の幹事をしたり、その様子をトークルームに投稿したりと、自然にやっていたことを続けています。忘年会の写真を投稿したら「この写真に写っているのは○○さんですか?懐かしい!」と会話が続いたことがあって、私の投稿をきっかけに再びつながってくれたんだなぁと嬉しかったです。
人生100年時代と言われ、生き方そのものが多様化する中で、かつて所属した会社とのつながりも活き続ける時代だと思っています。一つの会社で一時期はミッション・ビジョン・バリューをともにした仲間たちが、退職後もそれぞれの距離感でつながり続けることのできる場所が「アルムナイネットワーク」です。そんなアルムナイネットワークに積極的に関われるサポーターという役割は、私の人生の彩りを豊かにしてくれていると思います。
ちなみに、アルムナイネットワークにまだ登録していない退職者に参加を勧めるようになったのは、サポーターになってからの変化ですね。一般的なSNSは人によって使うツールが違うこともありますが、世代に関係なく使えるのがアルムナイネットワークの良いところだと感じています。
女性のキャリアについて
ー今回は女性対談のインタビューになりました。企業を退職した後も人脈や情報を大切にする女性は、これからもどんどん増えていきそうですよね。
井上さん:
少し前まで、女性がキャリアを積み重ねていくには、時として男性以上に強さが必要だったのではないかと思います。昇進した女性の先輩を見て「私はそんなに強くなれない」と悩んだ時期もありました。
でも、性別に関わらず仕事を続けられる時代に、少しずつ変化していますよね。自由に職業選択をして、組織に必要とされる人間になりたいと思います。
唐澤さん:
日本の女性は真面目すぎるあまり、仕事と家庭のバランスに悩んで自己犠牲の精神が強くなり過ぎたり、キャリアに対して我慢してしまう傾向があるのではないかと思います。女性も男性も関わらず、自分のやりたいことを選択してイキイキと活躍する人が増えていくことを願っていますので、私としては全く違う世界に飛び込んでみた一例として、ポジティブな発信していきたいと思います。
ーキャリアチェンジを重ねながら自分の理想に近づいているお二人のお話は説得力があります。現在サポーターは男性比率が高いですが、女性サポーターも増えていくと嬉しいですね。
アルムナイへのメッセージ
ー最後に、この記事を読んでいるアルムナイの方へメッセージをお願いします。
井上さん:
アルムナイネットワークに登録されている方は何かしら楽しみや期待があって参加されているのだと思います。サポーターになると、アルムナイネットワークでの企画にもかかわることができ、より期待の実現に近づくと思うので、もしご興味がある方はぜひサポーターに手を挙げていただき、一緒にAKKODiS アルムナイネットワークを盛り上げていけると嬉しいです。
唐澤さん:
住商アルムナイがよりポジティブな存在になっていくといいなと思っています。私1人ではとてもできないことなので、ぜひ一緒に企画を考えたり運営に協力いただける方がいたら嬉しいです。大募集です!
ー お二人のご活躍を応援しています。ありがとうございました!
編集後記
働き方や専門領域は全く異なるお二人ですが、前職への愛着、人と人がつながることに楽しみを感じていらっしゃること、そして溢れる行動力などの共通点がありました。
インタビュー中に、お互いのお仕事やサポーターとしての活動について活発に情報交換をされている姿もとても印象的でした。記事には書ききれなかったエピソードがたくさんありますので、興味を持たれた方はサポーター交流会やアルムナイネットワークで直接お話を聞いてみてはいかがでしょうか。
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