“野村には戻れないと思っていた”そう語る武藤さんが野村に再入社するまでの経緯とは

2023年1月にアルムナイネットワークの運営を始めた野村ホールディングス。そのグループ会社の1つである野村證券株式会社(以下、野村)に新卒入社した後、転職を経て再び野村で働く武藤さんにお話を伺いました。

>>「多様な人材は野村グループ最大の財産」野村ホールディングスがアルムナイネットワークを立ち上げた背景とは

野村證券株式会社
武藤さん

※過去に野村グループに在籍していた方専用のネットワークです

野村を出てからのキャリアと、そこで気付いた野村の良さ

—これまでの経歴を教えてください

2015年に新卒で野村證券に入社し、コーポレート・ファイナンス七部でカバレッジのアソシエイト業務を行いました。その翌年に公開引受部に異動、IPOに向けたコンサルティング業務を行った後、ブティック型の外資系投資銀行に転職しました。

その後、日系銀行で約4年間法人営業に携わりました。この期間は投資銀行からは離れていたことになります。

野村には2022年5月に再入社し、現在は新卒入社の際と同じコーポレート・ファイナンス七部で、お客様へのご提案や案件のサポートを行っています。


—野村からの転職を決めた理由を教えてください

新卒で勤務していた当時、カバレッジとしてお客様への幅広いご提案や案件執行のサポートを行ったり、また経験が浅い中でも公開引受業務に携わらせていただいたりと、日々やりがいを持って仕事をしていました。

ただ、それらの経験の中で“個人の裁量がより大きな経験をしたい”という想いが強くなり、またチャレンジするなら体力もある若手のうちに、と考え、ブティック型の投資銀行へ転職を決めました。


—転職して改めて感じた野村の良さなどはありましたか?

転職した会社が外資かつブティック型ということもあり、環境や働き方の変化は色々とありましたが、そのうちの1つは野村の「人の良さ」ですね。

在籍中はもちろんですが、退職した後もよく同期や先輩と連絡を取り合っていました。退職しても繋がりを持ち続けたい、と思える魅力的な方々に出会えたのは、野村ならではだと思います。

また新卒で入社したから感じることかもしれませんが、改めて野村はとても面倒見の良い会社だったのだと感じました。インストラクターという制度自体もそうですし、インストラクターではない先輩や上司も、親身になって面倒を見てくれていたことを覚えています。

もう野村には戻れないと思っていた

—野村を退職した後、再入社の可能性はもともと視野に入れていたのでしょうか?

いえ、正直初めは野村への再入社は考えていませんでした。野村が嫌いだから、などという理由ではなく、これはあくまで私の所感ですが、新卒で働いていた当時の印象として「野村にカムバックする」ことを歓迎する雰囲気があまり無かったように思います。


—そこから今回、再入社に至るまでの経緯を教えてください

前職でご支援させていただいていたお客様を通じて、野村時代に同じ部署で働いていた先輩に偶然再会しました。その後も仕事を通じて何度か接点を持つ中で、仕事に対する想いや今後のキャリアのことなどを話すようになり「そんなにお客様のことが好きなら野村に戻っておいでよ」と声を掛けていただきました。


初めのうちは冗談だと思っていたのですが(笑)、また数か月後に会ったときにも同じように声をかけてくださったのです。

実はその先輩に再会する前から、もしチャンスがあればまた投資銀行に戻りたいという想いはあったものの、しばらく投資銀行のビジネスから離れていたことから戻るのは難しいだろう、と諦めの気持ちを持っていました。

過去にも、野村に戻れれば、という考えが一瞬頭を過ったこともありましたが、同じく投資銀行のビジネスから離れていることや“野村に再入社する”というイメージが私の中であまり無く、難しいだろう、と思っていました。

その中で先輩に背中を押してもらったこともあり、思い切って野村の選考を受けることを決めました。

—再入社に対して不安はありませんでしたか?

不安というよりは、いい意味でのプレッシャーのようなものを感じていました。新卒時代に在籍していた部署に戻ることになるため、以前と比べて自分自身の成長を周りの方に感じていただけるか、アウトプット出来るか、などですね。

また、再入社に対して”“出戻り”という若干の色眼鏡で見られるだろう、という不安もゼロではありませんでした。

野村に戻ってきていいんだ、という安心感

—実際に再入社してみて、どうでしたか?

投資銀行の仕事からしばらく離れていたため、初めのうちは業務のキャッチアップが大変でしたが、ある程度想定していたことなので、ある意味ギャップはありませんでした。

また野村を出た後のキャリアを通じて業界の知識や視野が広がったこともあり、現在は退職する前よりも裁量が大きい業務を任せてもらっています。

投資銀行ではない経験を積んだことで、違った視点でお客様を見ることが出来たり、そこから新たな提案に結びついたりと、一度離れたからこそ得られたものがあったと思っています。

再入社に対して色眼鏡で見られるのではないか、という不安については、実際入社してみて、思い過ごしだったと感じました。私から新卒時代にお世話になっていた方々に挨拶に伺ったのですが、色眼鏡どころか、反対に温かい言葉をいただくこともたくさんありました。そこで改めて「戻ってきていいんだ」という安心感を持ちました。


—新卒時代に働いていた野村と、現在の野村で何か違いは感じますか?

まず社員の多様性の広がりを感じました。以前働いていた頃は、プロパー社員がほとんどでしたが、現在は中途入社の割合も増え、珍しいところではエネルギー業界など、金融系以外のバックグラウンドを持った方も少しずつ増えているようです。また女性社員の比率も増えていたり、育休を取る男性が増えていることも驚きでした。

このように多様性が広がることで、以前と比べて社内の風通しが良くなったように思います。例えば私のような若手社員でも、社内での提案や発言がよりしやすくなったように感じますね。

—ずばり、野村に戻ってよかったですか?

はい、よかったです。私の場合は一度、投資銀行を離れたことで、新たな知識や経験を得られました。その上で再び野村に戻ることで、これまでの自分では出来なかった、お客様に対しての多角的な視点での提案やサポートに繋げられていると感じています。

これからも、野村でより多くの経験を積み、自身の成長とともにお客様に貢献できるよう、取り組んでいきたいと思います。

アルムナイの皆さんへ

—最後に、野村アルムナイの皆さんに一言メッセージをお願いします

野村は以前働いていた頃と比べて、組織の多様性や働き方・制度、再入社に対する会社・社員の考え方などが、より良い方向に大きく変化していると感じています。

野村アルムナイの中には、再入社に対して心理的な抵抗感をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、私は実際に再入社して、特にネガティブなリアクションや対応をされたことはありませんので、そこは安心していただければと思います。

少しでも野村への再入社に興味がある方は、まずは気軽に扉を叩いていただければ嬉しいです。

※過去に野村グループに在籍していた方専用のネットワークです