機電領域のエンジニア派遣・請負事業を展開する株式会社ビーネックステクノロジーズは、従業員の派遣先への移籍を積極的に後押し、移籍後も「お互いを応援し合える関係」を目指しています。人材派遣業界では「採用・育成したエンジニアが減少する」というイメージから、移籍を前向きに推し進める企業は多くありません。
ここでは、株式会社ビーネックステクノロジーズを卒業された人々が、どんな経験を積んできたのか、そして移籍後の新たなフィールドでどのように活躍されているのかを紹介します。
株式会社ビーネックステクノロジーズで働く方の中には未経験の職種・業界へ挑戦し、活躍を認められて移籍した方がいますAさん(匿名)さんもその一人で株式会社ビーネックステクノロジーズに入社し、未経験からビルメンテナンスの技術者として就業しました。数年後に就業先に移籍し、現在はよりスキルを深めながら、チームメンバーの取りまとめも行っています。そんなAさんに、移籍までの経緯や現在のお仕事について話を聞きました。
ーー これまでのご経歴を教えてください。
高校生の頃、将来なりたい職業の1つに「自衛隊」がありました。そこで防衛大学校へ進学し、そのまま自衛隊に入隊しました。
防衛大学校を含めると約4年半も自衛隊の世界にいましたが、もっと自分の可能性を模索してみたい と思うようになったこと、また転勤が多かったので仕事とプライベートを両立できるか少し不安になったことから、思い切って転職を決意しました。
自衛隊からの転職となると、「未経験」での応募になることがほとんど。それでも派遣という雇用形態なら、未経験の仕事にもチャレンジしやすいだろうと考えていました。また自分に合った仕事や職場も探しやすいだろうとも思いました。防衛大学校では機械工学を専攻していたので、その知識が活かせるようなエンジニア派遣会社を探し、ビーネックステクノロジーズに出会いました。
入社して最初に紹介してもらったのが、今在籍しているビルメンテナンス会社での仕事です。
ーー 現在の仕事について教えてください。
ビルメンテナンス業務のうち、主に設備管理業務に携わっています。例えば空調機の温度を設定したり、部品を交換したりと、常駐している建物の設備を運用しています。
就業当初はわからないことだらけで、慣れるまでは大変でした。特に電気系の知識はまったくなかったので苦労しました。
しかし職場の雰囲気が良く、先輩の皆さんは何でも快く教えてくれました。私自身も、わからないことがあったら先輩に積極的に質問したり、現場に足を運んで実際に機械を見て学んだりしました。あとは危険物取扱者乙種第4類の資格も取得しました。
現在も勉強は続けていて、電気主任技術者試験三種の取得を目指しています。
ーー 移籍することになったきっかけは何だったのでしょうか?
ビーネックステクノロジーズに入社した時から「就業先企業の社員登用を目指せる」ということは知っていて、私もご縁があれば挑戦したいと思っていました。
私の場合は1社目の就業先でしたが、職場の雰囲気も仕事内容も自分に合っていると感じていました。就業先からも「社員になりませんか」と声を掛けていただいたので、すぐに「頑張ってみます」とお返事しました。周りの皆さんもすごく応援してくれて、書類を準備しているときには志望動機を見てくれました。本当に心強かったです。
正社員になると仕事内容も変わって、より責任感が増しました。
例えば、派遣社員のときは上司の指示をしっかりこなして、一つひとつできることを増やしていくことが中心でした。
一方、正社員になってからは見積もりを作成したり、派遣社員の方に対して指示を出したりすることが求められます。また入社当初は私が一番年下でしたが、現在は自分よりも若い後輩がいます。後輩や派遣社員を取りまとめる役割も果たすようになりました。指示を出す側になって、経験も知識もこれからもっと蓄えていかなければいけないなと感じます。
ーー これから挑戦してみたいことはありますか。
まずは今、勉強中の資格を取りたいですね。それから、自分1人で現場を回せるぐらい信頼を得られるようになりたいです。現場責任者が本当に仕事のできる方で、仕事を効率よく進められるだけでなく、周りにも気を配って細かいところにも気付けて、他部署の方からも頼られています。私が入社当時からいらっしゃるのですが、素人目にも「すごい」と思いました。
幸運なことに、私は入社当時からその人の姿を1番近くで見ながら学んでいます。「あのようになりたい」と思い、例えば何事も後回しにせずレスポンスを早くするなど、日々工夫しながら仕事をしています。
ー ー最後に、派遣社員として働いている皆さんに一言メッセージをお願いします。
目の前の仕事を真面目にやっていれば、見てくれている人は必ずいます。がむしゃらにやっていれば、自ずと評価はついてくるはずです。目の前のことに丁寧に取り組むこと。それが大事だと思いますね。
取材日:2024年5月29日