
2026年1月23日、株式会社三菱UFJ銀行(以下、三菱UFJ銀行)による第3回となるアルムナイイベントが開催されました。
三菱UFJ銀行では、2023年5月に「アルムナイコミュニティ」を設立しています。その背景には、三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下、MUFG)が人的資本経営のなかで掲げる「社員一人ひとりが活き活きと活躍し、社会・お客さまに貢献するグローバル金融グループ」という目標があります。こうした考え方のもと、重点課題の一つである「多様な人材の活躍」を推進する取り組みとして、アルムナイとの継続的なつながりが重要であると考え、コミュニティを立ち上げました。
立ち上げから約2年半が経過し、現在のユーザー数は1,200名を超えています。本コミュニティでは、銀行の最新事業や人事制度に関する情報発信を主軸としつつ、トークルーム等を活用したアルムナイ同士の自律的な情報交換が日常的に行われています。
さらに、事業部が主催する「アルムナイ×現役行員」の交流会の定期開催や、地方拠点単位でのアルムナイ向けイベントの開催など、アルムナイを重要な人的資本と捉え、中長期的に良好な関係を築こうという取り組みは、今や人事の枠を超えて現場レベルへと広がりを見せています。
こうした活動は対外的にも認められ、「ジャパン・アルムナイ・アワード 2025」では銀行・信託銀行の垣根を超えたビジネス連携のきっかけづくりが評価され、部門別最優秀賞(コミュニティイノベーション部門)受賞を果たしました。
また、2025年度には約40名の「再入社(カムバック)」が生まれるなど、その成果は数字にも表れています。
そんな中、銀行単独開催として3回目を迎えた今回の交流会には、遠くは名古屋から駆け付けた方の姿も見られ、 前回を上回る57名のアルムナイが集まりました。銀行側からは常務執行役員 CHRO(最高人事責任者)の南宏氏をはじめ、人事部、キャリアアドバイザリーデスク、そしてビジネス連携を推進する東京新規営業部のメンバーが参加しました。
本イベントは「銀行の事業や人事制度に関する変化を知っていただくこと」「様々な目的を持つアルムナイ同士がつながること」の2つを目的として開催されました。本レポートでは、当日の様子とともに、三菱UFJ銀行がめざすアルムナイとの中長期的な関係構築の現在地をお伝えします。
※こちらは過去、三菱UFJ銀行に在籍していた方専用のネットワークです
CHROが求める「外の世界」を知る視点

会の冒頭、南CHROが登壇し、開会の挨拶を行いました。
南さんは、集まったアルムナイへの感謝を述べるとともに、現在同行が進めている変革について触れ、率直な対話を呼びかけました。
南さん:三菱UFJ銀行は、皆さまが在籍されていた頃から大きく変化をしています。
昨年は定年延長をはじめとする人事制度の見直しを行い、健康経営にも力を入れてきました。 人生100年時代において、本当に「長く働き続けられる制度」になっているのか、行内でも議論を重ねていますが、外の世界を知るアルムナイの皆さまにどう受け止められているのか大きな関心を持っています。今回の交流会を通して、ぜひ皆さまの視点から率直なフィードバックをいただければ大変うれしく思います。
南さんの言葉からは、アルムナイの視点を経営のヒントとして取り入れようとする姿勢がうかがえました。
三菱UFJ銀行の“いま”を紹介 ー東京新規営業部よりー
「アルムナイ・MUFG双方の事業拡大へ」

続いて、東京新規営業部 部長 寺内さんが登壇。昨年に引き続いての登壇となる同部からは、アルムナイとのつながりを「ビジネスの側面」からさらに深めるための体制についてプレゼンテーションを行いました。
寺内さん:アルムナイの皆さまとのつながりの大切さを実感し、昨年に引き続き交流会でお話しする機会を頂戴しました。本日お伝えするビジネス拡大については、アルムナイの皆さまご自身の事業とMUFGとの取引はもちろん、勤務先や起業された会社とMUFGとの各種ビジネスマッチングなど、双方の事業拡大に向けて、ぜひ積極的に私たちを頼っていただきたいと考えています。こうした取り組みの窓口は、東京新規営業部で一元的に担い、皆さまとのつながりをより一層深めていきます。
三菱UFJ銀行の“いま”を紹介 ー人事部よりー
「人的資本経営の取り組み」

続いて、人事部 企画Gr 次長 昇高さんが登壇。「人的資本経営の取り組み」をテーマに、現在進行形で進む人事制度改革の全体像と、その背景にある考え方について説明が行われました。
昇高さん:現在、三菱UFJ銀行には約31,000人を超える従業員がおり、MUFG全体では15万人にのぼります。その約65%が海外の従業員であり、グループ・グローバル目線での運営が重要になっています。 世界情勢が不安定さを増す中、私たちのパーパスである「世界が進むチカラになる。」を業務を通じて一人ひとりが実現できるよう、2019年以降、「職務重視」「実力本位」「成長と挑戦」を柱として、人事制度の改革を段階的に進めてきました。
また、従来の銀行員像からの脱却や、求める人材像の変化についても次のように語りました。
昇高さん:デジタル技術を中心に社会が大きく変化する中で、私たちが求めているのは、高い人間力とスキル・専門性を備え、変化を先取りしながら『自らを変えていける人材』です。 そうした人材に選ばれ、活躍してもらうために、会社側も制度の見直しを進めてきました。
その象徴的な取り組みとして、2024年度に行った『プロフェッショナル職』への一本化を紹介。入社時の区分を廃し、職務と実力で評価・処遇する仕組みへと転換したことや、ライフステージに応じて働き方を選択できる制度へと大きく変更したことを説明しました。
さらに、専門性を評価するための制度設計や、年齢にとらわれない活躍を後押しする考え方についても触れ、制度改革の狙いを語りました。
最後に昇高さんは、一連の改革の目的について、次のように締めくくりました。
昇高さん:これらの取り組みの目的は『事業競争力の抜本的強化』にあります。お客さまに選ばれ続け、「世界が進むチカラになる。」こと。そのために、銀行が従業員の成長をサポートし、エンゲージメントを高めることで、個人のパフォーマンスが向上し、組織全体の力につながっていく。そして生み出された成果を、給与やリスキリング支援として再び従業員へ還元する。 この好循環をいかに生み出していくか、それが人事の取り組みと考えています。
「キャリアアドバイザリーデスクについて」

人事部 採用・キャリアGr 上席調査役 須合さんからは、個人のキャリア自律を支える取り組みとして、キャリアアドバイザリーデスクの紹介が行われました。
須合さん:キャリアアドバイザリーデスクは、従業員のキャリア形成を支援する専門チームです。国家資格であるキャリアコンサルタントなどの資格を持つメンバーを中心に、従業員一人ひとりの状況や考えに寄り添いながら、中立的な第三者の立場でキャリアに関する相談や思考の整理をサポートしています。
そして話題は、昨年の交流会から始まった「新しい動き」へと展開します。
須合さん:実は昨年の交流会でも登壇し、この相談窓口を参加アルムナイの皆さんにも開放したところ、多くの方にご利用いただき、実際に再入社につながった事例も生まれました。私たちは、お一人おひとりが自ら選んだ人生を、ご自身の手で『正解』にしていくことを願っており、そのお手伝いができれば大変光栄に思います。
イベント後は、キャリアアドバイザリーデスクへの相談方法が公開されました。
対話から広がる、熱量の高い交流

人事部採用・キャリアグループ次長 船本さんによる挨拶を皮切りに、後半の交流会がスタートしました。今回はより密度の高い情報交換を促進するため、テーブルごとに以下の4つのテーマが設けられました。
- 人事関連: 人事制度や再入社への疑問や情報収集
- キャリア相談: 自身のキャリアについて相談する
- ビジネス連携: 協業の可能性を探る
- 緩やかなつながり: 近況報告やネットワークを広げる
会場では現役行員とアルムナイが活発に意見を交わし、終始、熱量の高い対話が繰り広げられていました。 人事制度について人事部とアルムナイが率直に意見交換を行う場面や、キャリアアドバイザリーデスクのメンバーに個別相談を持ちかけるアルムナイの姿、さらには具体的なアセットを挙げながらビジネス連携について議論する場面も見られました。テーブルを移動しながら積極的に新しいつながりを作る参加者も多く、新たな協働の可能性が多くの場所で芽吹いていました。

締めの挨拶:これからも多様なニーズに応えるコミュニティへ
閉会後、にこやかな表情で会場を後にするアルムナイの皆さん。単に旧交を温める場にとどまらず、それぞれが参加目的を果たし、充実した時間を過ごしていただけたことがうかがえました。
満足度97%が示す「協業・共創」への確かな手応え
イベント後のアンケート結果では、満足度97%という極めて高い評価を記録。「三菱UFJ銀行の人事制度やキャリアサポート、新規事業に対する最新の考えを知ることができた」「今後のビジネスやキャリアにつながる出会いがあった(約7割)」など、前向きな声が多く寄せられました。再入社を検討する人、ビジネスパートナーを探す人、そしてかつての仲間との縁を大切にする人。多様な目的を持つアルムナイを包摂し、銀行側も等身大の変化を開示していくことで、三菱UFJ銀行とアルムナイの関係性は、相互に価値を提供し合う「共創パートナー」としてのフェーズへと確実に進化しています。
※こちらは過去、三菱UFJ銀行に在籍していた方専用のネットワークです









