パーソルキャリア株式会社(以下、パーソルキャリア)は、「人々に『はたらく』を自分のものにする力を」をミッションに、キャリアオーナーシップを育む社会の実現を目指しています。同社は、社員が退職した後もこのミッションを共有する仲間としてつながり、情報交換・交流・ビジネス協働・再雇用の機会を創出するべく、2023年3月、パーソルキャリアアルムナイネットワークを立ち上げました。
そんなアルムナイネットワークの取り組みの一つとして、2024年10月、同社のアルムナイが現役社員に向けた勉強会を開催しました。50名近い社員が参加する大盛況となったこの勉強会。開催の背景やトークの内容などをご紹介します。

※こちらは過去、パーソルキャリア(旧インテリジェンス)に在籍していた方専用のネットワークです
「物流業界の面白さを伝えたい」「業界をもっと知りたい」アルムナイと社員のニーズがマッチ
今回の勉強会は、アルムナイネットワークに登録する小山さんの「さまざまな経験を積んだパーソルキャリアに、現在の仕事で得た知見を活かして恩返ししたい」という想いがきっかけでした。
小山さんは、パーソルキャリアで人材コンサルティングやサービス企画・アライアンス事業等を経験、現在は家業である物流倉庫会社の経営を行っています。
物流倉庫業界は、グローバル化するサプライチェーンにおいて国境を越えた物流ネットワークを構築し、国際的な経済活動を支える重要な役割を担っている一方で、その面白さや魅力があまり知られていないと小山さんは言います。
そんな物流業界のことをパーソルキャリアで人材コンサルティングに従事する現役社員に伝えることで、社員の業界に関する理解を深め、コンサルティング業務に活用できると考え、今回の企画に至りました。

アルムナイのサポートのもと、和気あいあいとした雰囲気でスタート
今回、小山さんと同じパーソルキャリアアルムナイの直木さんもファシリテーターとして勉強会をサポートしました。
直木さんはパーソルキャリアでのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーの経験を活かして、現在はベンチャー転職エージェントで採用支援や人材コンサルティングを行っています。

小山さん「皆さん、今日はお忙しい中、ありがとうございます。お忙しい仕事の合間を縫って参加いただいていると思うので、お昼が貴重な時間だということは理解しています。ですので、面白く、かつタメになる話ができればと思います!直木さんは今日の勉強会の意気込みはどうですか?」
直木さん「そうですね、ファシリテーターという立場でありながら、正直、物流業界のことは知らないことも多いので、いち参加者として勉強させていただきたいと思っています。よろしくお願いします!」
入社前から繋がりがあったというお二人の息はぴったりで、和気あいあいとした雰囲気の中、勉強会はスタートしました。
社内外を知るアルムナイの視点だからこその情報
小山さんは、まず始めに、ECサイトや宅配サービスなど社員にとっても身近な話題から物流業界を紐解いていきました。続いて、人材サービスに携わるパーソルキャリア社員にとって関心の高い「2024年問題」や物流関連法の改正、それに伴って想定される採用ニーズの変化などが語られました。
小山さん「ご存じの通り、物流業界では採用が非常に困難な状況が続いています。特に、交通事故などのネガティブなイメージがつきやすく、トラックドライバーの仕事が物流業界の中心的な話題となりがちです。しかし、物流業界には“車で運ぶ”以外にも多様な職種があり、その魅力が十分に伝わっていないと感じています。
また、未経験者を育成する際にも課題が多くあります。物流の業務は複雑であり、免許業者として法律による規制も多く、特定の資格が必要なポジションも存在します。こうした要因が、採用の難しさを増大させているのではないでしょうか。」
勉強会の後半では、事前に社員から集めた質問に答えていきました。
小山さん「求人に応募いただくのが難しいがどうしたらよいか、という質問をいただきました。これは物流業界の魅力、特に社会インフラとしての重要性をしっかりと伝えられれば、応募者も増えてくるはずです。物流は私たちの生活に欠かせない要素であり、その役割を理解してもらうことで、より多くの人に興味を持ってもらえるのではないでしょうか。」
小山さん「続いて、特に不足している、あるいはニーズが高い職種ポジションはどこか、という質問をいただきました。これは、特にトラックドライバーや物流センター管理といったポジションのニーズが高いと思います。
またこれらの職種では、特別なスキルというよりは、ミスなく丁寧に対応できる人が重視されています。なぜなら安全が第一に求められるからです。現場での事故を防ぎ、商品がきちんと届くことが何よりも重要なので、まずは淡々と指示に従って行動できる人が向いていると考えています。物流業界では、確実性と安全性が求められるため、こうした特性を持つ人材が必要だと思います。」
小山さんからの回答を受けて、オンラインのチャットでも続々と社員から質問が続きました。
パーソルキャリアの業務を理解した上で、その仕事に活かせる異業種の情報や知識を伝えることは、アルムナイだからこそ提供できる価値と言えるでしょう。
参加者の9割以上が「非常に満足」「満足」という結果に
そうこうするうち、あっという間に終わりの時間に。最後にお二人から感想が語られました。
直木さん「私はほぼ参加者のような形でお話を聞いているばかりでしたが「なるほど」と思うことがたくさんあり、非常に勉強になりました。パーソルキャリア時代もそうですが、現在も物流テックなどの会社とお取引があるため、今日のセミナーをきっかけに、もっと業界について知識を深めたいと思います。本当にありがとうございました!」
小山さん「古巣でこのようなセミナーを開催できて、とても嬉しかったです。物流に関する話題はあまり知られていない部分が多く、業界内にいる人でなければ理解しづらいこともあります。ただ、今後も成長が期待される産業だと思いますので、皆さんにはぜひ人材紹介や派遣の分野から一緒に盛り上げていただけると嬉しいです。」
終了後のアンケートでは、9割を超える方が「非常に満足」「満足」と回答しました。また、別の業界での開催を期待する声も挙がっているそうです。
自社の業務特性を踏まえた上で、社外で得た新たな知見を還元するというアルムナイならではの価値提供に繋がった今回の勉強会。今後のパーソルキャリアアルムナイと社員のコラボレーションに注目です。
※こちらは過去、パーソルキャリア(旧インテリジェンス)に在籍していた方専用のネットワークです