2023年2月にアルムナイネットワークの運営を開始し、1周年を迎えた横浜銀行グループ。これまでオフラインでの交流イベントや、アルムナイによるパネルディスカッションを開催するなど、様々な取り組みを行ってきました。
2024年2月16日、2度目となる対面交流イベントを開催し、約20名のアルムナイが参加しました。今回はアルムナイと横浜銀行で協業やイノベーションの可能性を探る「イノベーションミーティング」を実施。どんなアイデアが生まれたのか、また、アルムナイと横浜銀行が感じた今後の可能性とは。当日の様子をレポートします。
登録者数は約130名に!1周年の軌跡を振り返る
まずは人財部部長の清川大輔さんより、開会のあいさつと発足から1年間の取り組みについて説明がありました。
積極的な広報や、社員からの声掛けにより、アルムナイネットワーク登録者数は少しずつ増え、現在は約130名のアルムナイが登録しています。
また、この1年間で、アルムナイ交流イベントや再入社社員へのインタビュー、ネットワーク設立1周年イベントなどの取り組みを行い、様々なつながりも生まれました。さらに、今まさに企画中の取り組みもあるのだそう。今後何が行われるのかも気になります。
設立当初の目的の一つであった「アルムナイ採用」についても、この1年で3名のアルムナイの再入社を実現。再入社した方の年代は20〜50代で、在籍期間や配属先も実に様々、多彩な人財が活躍しています。現在、選考が進んでいる方も複数名いると言います。
清川さんは今後も「横浜銀行グループらしいアルムナイネットワークにしていきたい」と語りました。
「この1年間はネットワークを立ち上げて、基礎固めの期間だったと思っています。これからは、ぜひアルムナイのみなさまとコラボレーションさせていただいて、新たな活動ができればと思っています。
我々は地方銀行ですから、地域社会の発展に貢献することがミッション。それをふまえて、今後も横浜銀行グループらしいアルムナイネットワークにしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします」
協業の可能性を探るイノベーションミーティングを実施
今回のイベントには、横浜銀行の5つの部署のメンバーも参加しました。参加部署は総合企画部、地域戦略統括部、営業戦略部、デジタル戦略部、人財部です。各部署の紹介の後、各部のテーブルに分かれ、アルムナイは興味のあるテーブルに移動して現役社員と意見を交換し合いました。
勝田取締役常務執行役員の乾杯の挨拶では、アルムナイとの連携に対する期待が語られました。
「銀行は今、大きく変化しようとしています。そのためには社内の力だけではなく、横浜銀行を退職後、各方面で活躍されているアルムナイの皆さんとの情報交換や連携を行い、より一層の地域貢献に繋げて行く必要があると考えています。皆さん、これからもよろしくお願いします。」
その後、アルムナイは早速名刺を交換しながら、各部署が行っている取り組みを聞いたり、現在の自身の仕事について紹介したりしていました。みなさんの「一緒に新しい取り組みを行いたい」という熱い思いが伝わってきます。
他にも、再会を喜び合い笑顔で会話するグループや、アルムナイ同士でコミュニケーションを深めるグループも。思い思いの時間を過ごしながら出会いを楽しんでいるようでした。
印象的だったのは「退職はしたけれど、何か力になれることがあれば協力したい」という姿勢。あるアルムナイは「横浜銀行グループは社会人の基礎を作っていただいた場所。もう離れてしまいましたが、何かお力になれることがあればぜひ一緒に何かしたいです」と語りました。改めて、このネットワークが企業側だけでなく、アルムナイにとって価値のある場となっていることが感じられました。
最後は、ミーティングで生まれたアイデアをホワイトボード上に書き出しました。デジタル戦略部 マーケティング戦略室の小糠室長に感想を聞くと「様々な業種の方と意見交換することができ、お客さまへの新たな提案につながるような出会いがありました」と振り返りました。
「他では味わえない貴重な場」「コラボ事例を創出したい」参加したアルムナイの声
イベント終了後のアンケートでは、回答者全員が「満足」という結果に。「他では味わえない貴重な場」「お世話になった上司に会えた」など、懐かしい人に会えるだけではなく、アルムナイネットワークだからこその魅力に満足した方が多くいました。またビジネス連携の兆しもあったようです。
・お世話になったみなさんと再会できました。いろいろなキャリアの方がいて、刺激を受けました。
・浜銀時代の旧交をあたためつつ、現代のホットな話題に花が咲く、他では味わえない貴重な場でした。
・参加メンバーも増え、銀行の方との交流も始まり、インタラクティブさが増してきたと思います。
・ビジネス連携の余地があると思っています。今後もいろいろとお話しして実際にコラボレーションに繋げたいです。
参加したアルムナイからの声
そのほか「キャリアに悩む社員がいれば、外に出て気づいたこと、経験したことを還元し、その方の役に立ちたい」「今後も取り組みの継続を期待しています」など、前向きに協力する姿勢や今後の期待をつづったコメントも。横浜銀行グループとアルムナイの関係性はこれからますます発展していきそうです。
今後もアルムナイにとって「来てよかった」と思える企画を
終わりに、ネットワーク運営事務局の宮崎由季子さん、西岡萌香さんに今後の目標を伺いました。
宮崎さん:今回のイノベーションミーティングで生まれた出会いやアイデアは、今後につなげていきたいと思っています。あとはアルムナイ同士が更に深くコミュニケーションをとれるような仕組みも必要だとも考えています。アルムナイにとってシンプルに「来てよかった」「楽しかった」と思えるようなイベントを企画していきたいです。
西岡さん:“地元の仲間”として、何か一緒にできたらいいなと思っています。社員向けには地域貢献の場としてボランティアなどの案内があるのですが、アルムナイにも案内できたらと考えています。
宮崎さん:もともと横浜銀行グループを選んで入社された方は、「神奈川が好き」「地域に貢献したい」など、我々が持っているミッションやビジョン、バリューに共感がある方々。辞めても、同じ思いを持ってくれていると思います。アルムナイとの共通認識をベースにした、地域社会に価値をもたらす取り組みを、「再雇用」に限らず、協業や連携を含めた様々な形で、ともに実現できたらいいなと思います。
キャリア機会やビジネス連携の成果の兆しなど、アルムナイネットワークの取り組みを通じてさまざまな価値を生み出している横浜銀行グループ。今後も「横浜銀行グループらしい」取り組みに期待したいです。