
オリエントコーポレーション総務部 内島洋平さん(写真左)
株式会社オリエントコーポレーション(以下、オリコ)は2024年4月からアルムナイネットワークの運営を開始し、初年度から100名を超えるアルムナイが登録しています。
アルムナイネットワークを通じてオリコに再入社した社員が運営事務局を務めていることや、ネットワークの運用をアルムナイと一緒に考える「オリコネットワークを考える会」という場を設けるなど、独自の取り組みを推進する中で、この度アルムナイとのビジネス協業が実現しました。
本日は、オリコアルムナイでアシエンタープライズ株式会社に勤める三栗谷豪さんとオリコ総務部の内島洋平さんに協業事例の経緯やお互いにとってのメリットについてお話を伺いました。
※こちらは過去、オリエントコーポレーションに在籍していた方専用のネットワークです
オリコで歩んだ6年間
―― 三栗谷さんがオリコに入社してから退職するまでの業務内容についてお聞かせください。
三栗谷: 私は2019年に新卒でオリコに入社し、仙台支店に営業職として着任しました。宮城県内の自動車販売店、宝飾店、リフォーム事業者などに対し、オリコのもつ様々な決済サービスを提案する法人営業を行っていました。
その後、東京オート支店に異動。23区の輸入車ディーラーを中心とした大型のマーケットを担当し、充実した日々を送っておりましたが、2024年12月末をもって退職することとなりました。
――オリコの中で順調にキャリアを積んでいた中、転職を決意された理由は何かあったのでしょうか。
三栗谷:転職先のアシエンタープライズ株式会社は私の父が20年ほど経営している会社です。父の会社に入社することは考えていなかったのですが、従業員の高齢化も進んでおり、数年先には人手不足といった問題に直面するのではないかと息子ながらに若干心配していました。
そんなある日、父から「会社を継ぐ前提でまずは従業員として働いてみないか?」という相談をもちかけられました。当時の私は27歳、まだまだオリコの看板で仕事をしている感覚がありました。それが嫌だったわけではありませんが、オリコよりも自身で大きな裁量を持ちながら父の会社で自分の力を試してみたいとも思うようになりました。
素晴らしい仲間にも恵まれ、オリコでの仕事も本当に充実しており名残惜しい気持ちもありましたが、自分の力を試してみたいという気持ちが徐々に大きくなり、オリコを退職し父の会社に入社することを決めました。
――現在は具体的にどのような業務をされているのでしょうか。
三栗谷:現在は、空間演出サービスから物流・メンテナンスまで、幅広い事業に携わっています。中でも私が主に担当しているのが、香りを使って空間の印象をデザインする「gro:on(グロウオン)」というサービスです。
お店やオフィス、クリニックなどに業務用フレグランスディフューザーを設置し、香りの提案から定期的なメンテナンスまでをトータルでサポートしています。
単に「いい香りを漂わせる」だけでなく、香りによって空間そのものの体験価値を高め、訪れる方にとって“忘れられない場所”をプロデュースすることを目指しています。

オリコアルムナイネットワークへの参加
――「オリコアルムナイネットワーク」を知ったとき、率直にどのように感じられましたか?
三栗谷:正直に言えば、登録するのに少し躊躇いがありました。興味はあるけれど若くしてオリコを辞めたばかりの自分が参加して良いのだろうか、先輩方ばかりで自分の居場所はないのではないかと考えてしまいました。とはいえ、私自身はオリコに対して不満があって辞めたわけではないですし、自社の事業を伸ばしていくために異なる業界で活躍している同世代や先輩方と繋がってみたいと思っていたので、思い切ってアルムナイネットワークに参加しました。
――実際にアルムナイネットワークに参加されてからの印象はいかがですか?
三栗谷:想像以上に登録者数が多くて安心しました。ネットワーク内ではオリコに関する興味をそそられる発信も多く、我々アルムナイもオリコの事業状況や新しい取り組みを知る機会になっています。「オリコに在籍していた」という事実は、自分のキャリアにとって大きな意味を持ちます。退職後もオリコとの繋がりを感じる機会があることは非常にありがたいです。
オリコアルムナイの香りがオリコを包む
―― 今回、三栗谷さんとオリコとの間に生まれた協業について教えてください。
三栗谷:弊社のディフューザーをオリコ本社のエントランスと社外の方との打ち合わせをメインに行う会議室フロアに設置していただきました。弊社は150種類以上の香りを取り扱っているので、オリコ総務部の内島さんと打ち合わせを重ね、お客さまや社員が安心できる香りに決定しました。
ーーこの協業はアルムナイネットワークを通じて実現したとお伺いしました。どのようなきっかけだったのでしょうか。
三栗谷:私が退職を決めた時から「今後も何かしらの形でオリコと関われたらいいな」という漠然とした想いはありました。そんな中、オリコ時代の同期が、今オリコでディフューザーの導入を検討しているという情報を教えてくれました。その同期が社内で働きかけ、窓口である内島さんを紹介してくれました。
内島:実は紹介いただいた段階で既に他社さんの製品での検討が進んでいました。試験的にオフィスに設置して効果検証中だったのですが、決め手にかけており、まだ本導入に至っていませんでした。そんなタイミングで、オリコアルムナイにディフューザーを取り扱っている人がいると聞き、まずは話を聞いてみることにしました。

ーー実際に導入に至るにあたって、「オリコアルムナイ」である三栗谷さんだからこそ良かったポイントは何がありますでしょうか。
内島:お会いした瞬間から、どこか安心できる不思議な感覚がありました。もちろん、アルムナイなのでオリコのことを良く知っていて「言わずともわかってくれている」と感じる部分もありましたが、何より初対面なのに既に打ち解けることができているような状態でした。「社員と同じくらい打ち解けているが、社外のビジネスパートナーでもある」という関係性はアルムナイだからこその「特別な距離感」だと今回の協業を通じて感じました。
三栗谷:私も同じような感覚でした。内島さんとはオリコ在籍時に直接の接点があったわけではなかったのですが、初めから気さくに接してくださりとても話しやすかったです。この「特別な距離感」のおかげで内島さんは最初から本音で意見交換をしてくださいました。ただ、それに甘えることなく、一大切なお客様として私もスピード感をもってベストなご提案ができたと思っています。
ーーその他に何か内島さんがアルムナイと協業するにあたってポイントだと感じたことはありますか?
内島:三栗谷さんがオリコアルムナイであることにおごることなく、あくまでも「お客様との商談の場」として丁寧に対応してくださったことにとても好感を持てました。今後、オリコからアルムナイに何かお願いをすることもあると思うので、「アルムナイだから」と甘えずに信頼し合えるビジネスパートナーとして選び選ばれる関係性を作っていくことが重要だと感じます。
―― ありがとうございます。三栗谷さんの視点からは前職との協業にどのようなメリットを感じましたか?
三栗谷:求めていることがはっきりとわかるからこそ自信を持って提案できました。それに、オリコの人たちなら忖度せずにフィードバックしてくれるとわかっていたことは私にとってはメリットしかないと思っています。
――設置しているディフューザーについて、社内の評判はいかがでしょうか?
内島:特に1階のエントランスは全社員が通る場所であり、社内でも大変好評をいただいております。高級ホテルのような上品な香りで、お客様にも「もてなしを受けている」と良い印象を持っていただけているように感じます。実際に、ご来社された方から香りについてお褒めの言葉をいただいた、という声も社内であがっております。
加えて、三栗谷さんに手厚くサポートしていただいているので安心感があります。当初は機械そのままがむき出しになっている状態だったので、オフィスの景観に馴染むようにしたいと三栗谷さんに相談したところ、カバーを設置していただけることになりました。細かい要望も拾ってもらえて、社内からの評判も良く、とても助かっています。
協業を通じて見えたアルムナイネットワークのポテンシャル
―― アルムナイネットワークがもたらす可能性についてどのように思いますか。
内島:オリコアルムナイネットワークのことは社内の発信などで何となく知っていましたが、今回の協業により、オリコがこのネットワークに力を入れている意義をより理解することができました。
私はこれまでも、オリコアルムナイとプライベートや仕事で繋がることができればと個人間で連絡を取り続けていました。それを会社が提供する仕組みの中で、お互いに状況を発信したり、連絡を取り合ったり、ビジネスが広がっていくことが期待できます。私もこのネットワークがなければ三栗谷さんと繋がることができなかったわけですから。
気軽に相談できる社外のパートナーがアルムナイネットワークにはたくさんいるということを社員にもっと知ってもらいたいです。
三栗谷:約6年の在籍期間で素晴らしい繋がりを作ることができましたが、まさか退職してから新しくオリコ社員やアルムナイと繋がれるとは思ってもみなかったです。ビジネスの観点でもオリコと同規模の企業に導入してもらうことは容易ではなく、アルムナイならではの協業のスピード感に少し驚くとともに、大変感謝しています。
アルムナイ同士でもオリコとアルムナイでも、私のように些細なきっかけから協業に繋がることもありますので、もっと活用し合うことをお勧めします。
※こちらは過去、オリエントコーポレーションに在籍していた方専用のネットワークです










