ずっとサントリーファンで居続けてほしい~アルムナイだからこそ語れる本音の関係~

サントリーは、2023年9月にアルムナイネットワークを立ち上げました。現在では登録者数が200人を超え、交流会の開催や新規事業開発部門との連携など、さまざまな取り組みを展開しています。2025年4月からアルムナイネットワークの運営事務局が新体制となりました。新しく事務局を担当される川口慶太さんと巽方俊さんのお二人に今後の展望や思いを伺いました。

サントリーホールディングス株式会社
人財戦略本部 人財戦略部 キャリア推進センター 課長 川口慶太さん(写真左)
人財戦略本部 人財戦略部 キャリア推進センター 巽方俊さん(写真右)

※過去にサントリーホールディングス㈱、サントリー食品インターナショナル㈱に在籍していた方専用のネットワークです

「おもろい」ことが出来るのがサントリーという場所

新たに事務局になられたお二人。まずはこれまでのご経歴についてお伺いできますか?

川口:私は2000年に新卒でサントリーフーズに入社しました。これまでの25年間のうち自販機や量販チャネルの食品営業部署が13年、M&Aなどを推進する本社スタッフが3年、それから社外のネットワークとの繋がりや、第三者的にサントリーを見るということが経験できる組合専従が7年半、厚労省の外郭団体の産業雇用安定センターへの出向が1年半という経歴です。そして、この4月からキャリア推進センターのライフサポートと職域開発という業務を担当しています。

巽:私はサントリーに入社して37年になります。もともと酒類の営業、ビールの販促や支社の企画業務などを経験したのちに、サントリーウエルネスに11年在籍し、マーケティングやCRM、システムや出荷・配送など様々な業務を経験しました。直近では知的障害のあるメンバーのマネージメントや育成、採用を担当、現在はキャリア推進センターでライフサポート業務やOB会組織の運営に携わっています。

お二人がサントリーに入社された経緯を教えていただけますか?

川口:酒席が好きだったので、就職活動ではあえてお酒を仕事にするということを避け、酒類関係の会社は志望しませんでした。大学の時に ラグビー部 だったのですが、毎日ある自動販売機でこの商品を飲んでから練習に入るという自分のルーティンがありました。それがサントリーの自動販売機でした。そういったご縁も感じ、少数精鋭で色々なことに挑戦でき、面白そうな会社だなと思いサントリーフーズへの入社を決めました。

巽:私は、生活の身近にあるものに携わりたいという思いがありメーカーを志望していました。実は私自身はそんなにお酒を飲まないのですが、就職活動をしていた当時、はちみつレモンやウーロン茶が出てきた頃でこの会社は絶対に伸びると思いました。当時、話題となっていたビールのCMにも影響を受け、面白そうな会社だなと思って入社をしました。

お二人とも「おもろい」ことができる場所としてサントリーを選ばれたのですね。これまでのアルムナイの取り組みに対して、現役社員としてはどのような印象をお持ちでしたか?

川口:アルムナイとの交流会が開催されると聞いたときに、とても面白そうだなと思いましたね。これまでも退職後も退職者との個人的な繋がりはあったのですが、昨年開催されたアルムナイ交流会に、サントリーを退職して農業に従事している後輩が参加してくれていてとても嬉しかったです。

巽:社内の掲示板などでアルムナイネットワークの存在は知っていました。正直なところ、サントリーを卒業された方が集う場があるんだなという程度の理解でしたね。今回、私がアルムナイ事務局の担当になって、退職した後輩からすぐに連絡をもらいました。アルムナイネットワークがきっかけで再び繋がりが生まれるのは嬉しいですよね。

ファンで居続けてほしい。~本音で語れる関係が組織の変化の力に~

これまでもお二人とも退職された方と個人的なつながりはお持ちだったのですね。お二人は2025年3月よりアルムナイネットワークの事務局になられました。会社として、公式にアルムナイに取り組まれることにはどのような価値があるとお考えでしょうか?

川口:これからのキャリアを考えるうえで、具体的にイメージしやすいロールモデルとして「アルムナイ」の存在がとても大きいのではないかと感じています。現役社員がアルムナイのキャリアや経験に触れることで、自分自身のキャリアについても、より主体的に考えるきっかけになるはずです。また、社外とのつながりを持つことの重要性は、私自身の経験からも強く実感しています。過去に出向で社外に出て、サントリーのバッジを外した瞬間に、不安を感じたとともに、自分の中にあった会社への帰属意識やアイデンティティのようなものに初めて気づいたことをよく覚えています。だからこそ、アルムナイという「安心できるつながり」の存在には大きな価値があると思っています。そこから生まれる横のネットワークが広がっていくことで、会社を超えた良い循環が生まれ、個人にとっても、組織にとってもプラスになると考えています。

巽:幅広い世代のメンバーが、アルムナイや現役社員とのつながりを通じて、それぞれの経験や視点を持ち寄りながら、新しい価値を共に創り出していける――そんな関係性が築けたらとても素敵ですよね。
世代や立場を越えてつながることで、自分一人では気づけなかった視点や刺激を得られることがありますし、それがキャリアや働き方に新たなヒントをもたらすこともあります。そうしたつながりが、個人の成長だけでなく、組織全体にとっても良い循環を生む原動力になると思います。

アルムナイとはどのような関係性を築いていきたいですか?

巽:退職された後も、ぜひサントリーのファンで居続けていただけたら嬉しいですね。会社を離れたからこそ見えてくる良さや魅力もあると思いますし、そうした気持ちで応援してくださる方々がいることは、私たち現役社員にとっても大きな励みになります。

川口:そうですね。その上で、ただ応援していただくだけではなく、「ファンだからこそ言える本音」もどんどん聞かせていただきたいと思っています。サントリーを外から見た時に、「ここは変だよ」とか「もっとこうしたらいいのに」と感じる部分があれば、遠慮なくフィードバックをいただきたいです。それはきっと、私たちが持つことのできない視点であり、変化へのヒントにもなるはずです。アルムナイとのつながりが、組織の鏡のような役割を果たし、より良いサントリーをつくっていくための力になっていけば、非常に意義のある関係性になると思っています。

ファンだからこそ言える本音。そんな関係性が組織にとっての貴重な財産になるということですね。
それでは最後に、サントリーアルムナイの皆様へメッセージをお願いいたします!

巽:サントリーを離れても「サントリーっていい会社だったな」と思ってもらえるような存在でありたいと思っています。そして、そんな思いを持ち続けてくださる皆さんの存在が、私たち現役社員にとっての大きな支えになります。 これからも、サントリーのファンとしてあたたかく、そして時には厳しく見守っていただけたら嬉しいです。

川口:サントリーを離れても、ぜひ“本音で向き合える関係”を続けていけたら嬉しいです。
社内にいると気づきにくいこと、外に出たからこそ見える視点――そうしたリアルな声を、ぜひ率直に届けていただきたいです。私たちはそこから学び、より良い組織づくりにつなげていきたいと考えています。飾らない、本音のお付き合い。ぜひこれからも、そんな関係を続けていきましょう。

※過去にサントリーホールディングス㈱、サントリー食品インターナショナル㈱に在籍していた方専用のネットワークです