【住友商事アルムナイ】『日本の未来を切り開くため「ケア改革」に挑む』

さまざまな企業のアルムナイをその想いとともにご紹介していく連載「ALUbum」。今回は住友商事アルムナイの河野さんにご登場いただきました!(在籍期間:1991年〜1997年)

リハビリ型デイサービス リハサロン祖師谷 施設長
河野礼子さん

住友商事に勤めていた当時の仕事内容

人事部の給与関連のチームに在籍し、社内における税務、保険の制度上のフォローなど住友商事で働く方の支援業務に携わりました。

現在のお仕事内容

ダブルケアによる認知症介護改善検証のためリハビリデイサービスを開業しています。開業というと大げさですが、認知症の改善のための実験施設に近いものがあります。

きっかけは「日本の未来」を考えたことが大きかったです。少子高齢社会で共働きが増え、単純に主婦や家族が介護する、ではなくリハビリをして元気で生活することを仕組化できないか、と考えました。

まずはそういったビジョンをお話しして支援を頂き新築開業後、認知症改善の根拠を証明するため准看護師・看護師資格を取得しました。

出産、育児、介護、開業、就学、在宅看取りなど、最小の介入で認知症改善や独居での看取り支援する方法を発信するため大学院修士課程に在籍し、ケア改革を導く生活支援記録法F-SOAIPの世界発信を目指して研究を実践しています。自分自身でも不思議なキャリアを歩んでおり、変態的だなと思うのですが(笑)、一人っ子のダブルケアという課題に対して、同じく困っている人がたくさん出てくるなら社会のしくみを改善せねば、と思い改革に今も取り組んでいます。

現在の仕事に活きていると感じる住友商事での経験

住友商事人事部で得た経験は開業のタイミングでもそのまま生きました。介護事業や開業は法律・制度に関わることばかりです。元々保険を起点に制度や法律を見る業務をしていたので、そういった知見や素養は活きたと思っています。人事での採用や教育を見ていたため、介護職の採用や育成も不安なくできました。

また、制度や法律は変わるもの。そういった変わっていく制度に対してどう対応していくか、という面でも当時の経験があったから対応できていると感じます。

アルムナイネットワークに参加してよかったこと

4年前の立ち上げ当初の総会に参加させていただいた時は非常に刺激的でした。住友商事の方だけでなく驚くようなキャリアを歩むアルムナイに出会い驚いた記憶があります。その後コロナもあり、オンラインでやった際にも多様なキャリアを歩むアルムナイとの出会いは楽しみにしています。

自分の取り組みをアルムナイネットワークの中で告知した際にも、アルムナイの方から反応いただいたことがありました。そのタイミングでは具体的には進められなかったのですが、その後もアクションを起こすことで繋がりが生まれることも実感しています。

所属企業やアルムナイの皆様にPRしたいこと

アルムナイの皆様は、住友商事から飛び出して色々なチャレンジをしている方が多いと思います。

私もこの「ケア」という課題に対し、命を繋ぐモデルルーム作りにもチャレンジしているので同じビジョンや思いの方がいれば、是非色々な形でコラボできればと思います。