【レジェンダ・アルムナイ】会社理解の深さを生かし、「外からレジェンダの課題を解決する」存在になりたい

在籍当時の思い出や、現在のお仕事についてレジェンダ・アルムナイにインタビュー。今回は個人事業主となり、レジェンダとも協業している清水翔太さんにお話を伺いました。(在籍期間:2016年〜2019年)

家業に参画するため一度退職しましたが、現在は個人事業主としてレジェンダの8つのプロジェクトに携わっているという清水さん。退職後にレジェンダでの経験がどう活かされたのか、協業にあたってアルムナイならではの強みはどう発揮されているかなどを聞きました。

2016年に大学を卒業後、レジェンダ・コーポレーション株式会社に入社。採用支援事業に携わる。その後、実家の和歌山県に戻り、大手コンビニのフランチャイズ展開を行い、店舗数11店舗から23店舗に増やす。2022年に東京に戻り、個人事業主として活動。企業の人事領域のサポートのほか、レジェンダとも協業している。

※こちらは過去、レジェンダ・コーポレーションに在籍していた方専用のネットワークです

「3年後の姿がイメージできた」レジェンダに入社

私は和歌山県という地域で生まれ育ち、京都の大学に進学しました。当時はちょうどレジェンダが関西採用をしていた時期。合同説明会に参加したことが、レジェンダとの縁のはじまりでした。

レジェンダを選んだ理由は2つあります。1つは、会社経営のコアとなる人事領域に深く関わることができるという仕事の魅力。もう1つは、若手社員の活躍です。自分よりも2〜3歳上の人たちがお客様先に行って、コンサルティングも含めて課題解決に向けて日々奮闘し、お客様にとってなくてはならない存在としてご活躍されているイメージを強く持っていました。同時に自分の3年後のあるべき姿を鮮明に描くことができたことも大きな要因となりました。

入社後は採用支援事業部に配属されました。SIerのお客様先に常駐し、人事部の中で約2年半働いていました。インターンシップを運営したり、面接のアテンドをしたり、応募者管理のためのシステム運用をしたり……オペレーションの部分はほぼ全て担当していましたね。

家業に携わるため退職

私は親が経営者で、大手コンビニのフランチャイズ展開を行う会社を経営しています。私もいつかは起業したいと思っていて、それは面接の時から藤波達雄さん(レジェンダ創業者)にも伝えていました。

レジェンダに入社して約3年経った頃、父の会社より「東京への出店依頼がフランチャイザー側からあった」という話が出てきました。ただ、うちはずっと和歌山県で生活してきたので、いきなり東京に出てくるのは難しい。そこで私が東京に支店を開くというミッションを行うことに。そのためには一度、和歌山で修行する必要があり、レジェンダを辞めて和歌山に戻りました。

店長を務める傍ら、レジェンダでの経験を活かしながら人事部の立ち上げを行いました。それまでアルバイトから生え抜きで正社員を採用してきましたが、中途採用を展開。外国人採用も含めてトータルで34名を採用しました。店舗数も、和歌山県内で11店舗だったものを大阪府にも広げ、23店舗に拡大することができました。

店舗運営においてはデータ蓄積と可視化、ドリブンと定量的データに基づいた運営を徹底しました。フランチャイザー側を巻き込み自社店舗と地域、立地条件ごとの客単価と客数を調べ、売上と利益の見込み~日次の商品発注数に至るまで自社店舗の数値について徹底的にシミュレーションを組み上げました。フランチャイズは、誰でも稼ぐことができるビジネスモデルのはず。裏を返せば「勝ち」のロジックを絶対に組み上げられると信じておりましたし自分なりに答えを出したかったんです。

2021年秋、和歌山県北部の10店舗のマネージャーとなり、コロナで頓挫していた東京進出について経営会議にかけたところ、新しい挑戦よりも関西で作った地盤が揺らぐリスクを取るという判断に至り、3年以内に東京に戻り経営をするという夢は「家業」というフィールドでは正式に潰えました。もともと東京で経営をと考えておりましたから、それが叶わないのならと思い退職することを決意しました。

とはいえ、私が抜けるにも壁が大きく二つありました。1つは一人で行ってきた採用活動を今後誰が運用していくのか。もう1つは10店舗の安定運営をどうするのか。

採用については、弟も家業に参画していたので、全てのフローをドキュメント化して、OJTを実施。私がいなくても継続運営ができるよう、当時協業していた企業様の代表含め、複数回お打ち合わせとお願いをさせていただきました。店舗運営については、売上と来店数平均値から0時~23時59分まで誰が何人でどの店舗でどの時間に何をするのか。オペレーションを引き継ぎ、後任のエリアマネージャーにオペレーションロジックと管理方法を半年かけて引き継ぎました。

レジェンダで身につけた「プロジェクトを進める力」

レジェンダでは人事領域の知見はもちろんですが、プロジェクトを進める力が身に付きました。プロジェクトをどう管理するのか、そしてゴールに向かってどういうプロセスで進めるのかを構築して、期限を設定する。その力はついたなと感じました。

和歌山に戻ってからは、答えのない仕事がすごく多かったです。感覚で進めている人も多かったので、「そもそもゴールは何か」「具体的にどう達成するのか」「予算はどうするのか」と話を詰める必要がありました。そこでレジェンダでの経験はかなり役に立ちましたね。

再び上京し個人事業主に。レジェンダとの協業をスタート

2022年5月に再び上京しました。藤波さんに「経営者になります」と言って退職したのに東京の別会社に就職しました!では申し訳が立たず、個人事業主として経営者の小さなスタートを切るということを選択いたしました。個人事業主になり、まずは「フランチャイズ」「人事」の経験を活かせそうな企業に片っ端からテレアポをしておりました。

また上記の報告とご挨拶を兼ねて、藤波さんと一度、お話しする機会をいただくことにしました。そのときにご縁をもう一度いただき、レジェンダとの協業が始まりました。

現在はレジェンダで8つのプロジェクトに携わっています。領域としては、経営企画、採用支援事業、人事労務支援事業(健康経営)です。経営企画では、業務標準化プロジェクトへの参画や生成AIの勉強会などを企画しています。採用支援では、プロジェクトマネージャーとして、お客様の中途採用支援のプロジェクトをレジェンダ社員の方と一緒に採用活動のオペレーションを回したり、お客様と採用の戦略を作ったりしています。人事労務支援事業では「WELL CORP」という新ブランドの商品開発に携わっています。幅広くプロジェクトに参画させていただき、とてもうれしいです。

「外部」の立場にいるからこそ、レジェンダ内部の情報を俯瞰し「何をしなければならないか」を総合的に考えられると思います。また時間の使い方や携わる領域は自身でハンドリングできるので、視座を広くもって関わることができていると感じます。「レジェンダにとってしなければならないことは何か」にこだわることができますね。

アルムナイならではの強みを活かして

アルムナイならではの強みは、もともといた会社への理解度の深さだと思います。また、外の世界も見ているので、いろんなスキルを持っている方がいます。企業の課題を言語化できていないニュアンスも含めて的確に把握し、かつ、その解決スキルを要している適任者はアルムナイの中にこそいるのではないかと思うのです。

アルムナイネットワークを通じて「正社員として戻る」というのも1つの選択肢ではありますが、業務委託という形だからこそできることもあると思います。レジェンダの課題に対して、アルムナイが外から解決策を作り支援し、協業するというつながりがあってもいいのではないでしょうか。

例えばアルムナイで会社やチームを作ってレジェンダをサポートしたり、レジェンダと同じ課題を抱えているなら、解決策を横展開したりすることもできるはず。1人で戦っているアルムナイもいるかもしれません。そんなアルムナイの力を集約するプロジェクトに自分も携われたらいいなと思っています。

※こちらは過去、レジェンダ・コーポレーションに在籍していた方専用のネットワークです