「週に半分以上はアルムナイの気持ちで」再入社したアルムナイ事務局が目指すアルムナイファーストなコミュニティ

株式会社オリエントコーポレーション(以下、オリコ)は2024年4月にアルムナイネットワークを立ち上げてから1周年を迎えました。アルムナイとの関係構築に取り組む中で、アルムナイネットワークをきっかけに折坂さんが再入社し、現在、“元オリコアルムナイ”としてアルムナイ事務局を務めています。

今回のインタビューでは人事・総務グループ キャリアデザイン推進部長でアルムナイ事務局長を務める栢野 勇一郎さんと折坂加奈さんへ、オリコアルムナイの取り組みや、折坂さんが再入社に至った経緯、元アルムナイならではの目線を活かしたネットワークの運営方法についてお聞きしました。

※こちらは過去、オリエントコーポレーションに在籍していた方専用のネットワークです

オリコアルムナイの1年間の歩み

ーーオリコアルムナイネットワークは発足して1年間が経ちました。これまでの取り組みを教えてください。

栢野:この1年間はアルムナイネットワークの土台づくりに注力しました。立ち上げ後すぐに、アルムナイと直接意見交換する場を設けました。そこには折坂さん含むアルムナイ数名にご参加いただき、非常に有意義な時間になりました。

その後、アルムナイからいただいた意見を元に実施した企画が、本社地下食堂で開催したアルムナイネットワーク交流会です。アルムナイと社員総勢で約40名が参加し、大盛況の交流会となりました。アルムナイからは「元同僚と数年ぶりに会うことができて嬉しかった」「ビジネス連携できそうなアルムナイとつながることができた」などの声をいただきました。

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アルムナイネットワーク交流会

また、アルムナイがお互いに知り合えるきっかけづくりをしようと、「Alumni Club(アルムナイくらぶ)」というアルムナイのミニインタビュー企画をスタートしました。社員にとって社内報「Orico Club(オリコくらぶ)」は誰もが読んだことのある馴染みの冊子です。「アルムナイくらぶ」は「オリコくらぶ」の中にある社員のミニインタビューから着想を得て、現在のお仕事やオリコ時代の思い出についてインタビューして、ネットワーク限定で発信しています。

Alumni Club(アルムナイくらぶ)

アルムナイネットワークがきっかけで生まれた再入社

ーー折坂さんはアルムナイネットワークをきっかけに再入社されたとお聞きしました。まずはオリコ在籍時から退職に至るまでの経歴をお聞かせください。

折坂:新卒で北千住支店に配属され、営業車を乗り回しがむしゃらに働いておりました。2年後、支店統廃合によりオリコWebセンターに異動となりました。オリコWebセンターにて3年間、Web関連商品の企画推進を担当しました。具体的には、全国各支店を訪問し、営業担当者への商品研修を実施したほか、加盟店への同行訪問を通じて現場の声を収集。これらの情報をもとに、市場ニーズに合わせた新規Webサービスの企画立案や既存商品の改善提案を行いました。当時、福岡支店に在籍していた栢野さんとはこの頃初めて会いました。この時期に全国のオリコ社員と知り合えたことが、アルムナイ事務局を務める現在も非常に役立っています。

その後、カード営業部に異動し、やりがいを持って仕事をしていたのですが、夫の転勤と結婚のタイミングが重なり、全国転勤の夫を支えたい気持ちから退職することを決めました。

折坂 加奈さん

ーー折坂さんは退職してから12年の期間が空いてアルムナイネットワークに参加し、再入社されました。どのような経緯だったのでしょうか。

折坂:退職後は子育てを中心に専業主婦として生活しており、オリコとの関わりは薄れていましたが、社会との繋がりは持ち続けたいという想いはずっとありました。同期からオリコアルムナイネットワークが発足したという連絡があった時は「懐かしい!」と思い、すぐに登録しました。

アルムナイネットワークには元同僚が何人か参加していて、私も繋がりのあったアルムナイを招待するうちに、この繋がりで何か面白い企画ができればと考えるようになりました。そんな中で、「アルムナイネットワークについての意見交換会を開催するから参加しないか」とお声がけいただき、アルムナイとしての立場から企画のアイデアや今後の運営方針について事務局と意見交換しました。

栢野さんから再入社について打診を受けたのは、その意見交換会の後です。「アルムナイネットワークを一緒に盛り上げていく事務局のメンバーとして再入社しないか」というお話をいただき、全国の支店を飛び回っていた時のネットワークや、オリコを長く離れていたからこそ持っているアルムナイとしての視点を活かせるのではないかと考え、再入社を決めました。

ーー栢野さんはなぜ折坂さんに再入社を打診されたのでしょうか。

栢野:意見交換会の中でさまざまな意見をいただけたことが本当にありがたかったです。社内の企画会議では出てこなかったアルムナイならではの要望がたくさん出てきました。アルムナイネットワークを運営していくにあたってアルムナイの目線を持っている折坂さんのような存在は非常に重要だと感じています。

また、オリコの働き方は折坂さんが在籍していた時からかなり変化しています。折坂さんのご家庭の事情も考慮しながら、仕事と家庭を両立させて働くことができるのではと思い、まずはフラットに情報提供させていただきました。我々としては、もしお仕事を探しているならぜひオリコで再び働いてほしいという気持ちでしたね。

栢野 勇一郎さん

「自ら実現させる」と始まったアルムナイ事務局の活動

ーー折坂さんは現在どのような業務を担当しているのでしょうか。

折坂:現在は栢野さんが部長を務めるキャリアデザイン推進部に所属して、アルムナイネットワーク事務局の業務キャリアデザイン推進部の業務サポートを担当しています。

アルムナイ事務局としては、企画立案から推進まで幅広く担当しています。例えば、定期的に配信しているアルムナイミニインタビュー「アルムナイくらぶ」は取材から作成まで一貫して行っています。登録いただいているアルムナイはオリコ在籍時に知り合った方や共通の知り合いがいる方も多く、快く協力してくださります。既に25名以上のアルムナイにインタビューを実施しました。

ーー栢野さんから再入社について声をかけられた時、どんな気持ちだったのでしょうか。

折坂:とても嬉しかったです。栢野さんからは「オリコアルムナイがこうなってほしいという想いがあるなら、折坂さん自身で実現させてほしい」という言葉をもらいました。意見交換会で出したアイデアをまさか自ら実現させることになるなんて思ってもいなかったです(笑)。

ーーアルムナイ事務局として活動していく中で、大切にしていることは何かありますかでしょうか。

折坂:アルムナイに寄り添うことを大事にしています。現在週3日で勤務しているのですが、勤務している日を除いた「週4日」はオリコアルムナイという気持ちで日々過ごしています。ですので、アルムナイの近況を知ったり、アルムナイ同士で連絡を取り合ったりと、他のアルムナイと同じようにコミュニティを楽しんでいます。私が事務局として関わる良さは、アルムナイ目線を持っているところにあるため、アルムナイに寄り添ったコミュニティ運営をこれからも心掛けていきたいです。

ーー栢野さんの立場から見て、“元アルムナイ”の折坂さんだから実現できていることはなんでしょうか。

栢野:アルムナイにとって価値あるコミュニティ運営が実現できていると感じています。アルムナイくらぶや折坂さんを始めとする事務局からの発信の影響もあり、1年間を通じて登録者の80%以上がアクティブな状態を維持することができました。コミュニティにアクセスする理由はさまざまだと思いますが、「何かしら面白い投稿がある」と認知いただけているからこその結果だと捉えています。

アルムナイ事務局として実現したいこと

ーー最後に、アルムナイ事務局として実現したいことを教えてください。

折坂:アルムナイファーストなコミュニティを目指していきたいです。アルムナイからはアルムナイ同士の交流ニーズをいただいているので、今年も企画しています。あとは、アルムナイが自身のビジネスや新しい人脈形成に活用できるように、自ら発信できるような企画も作っていきたいです。

栢野:アルムナイからは社員との交流ニーズもお聞きしています。当社としても、現役社員とアルムナイがコラボレーションすることで双方にメリットがあると考えているので、社員との交流機会も設けていきたいです。社員とアルムナイの垣根を超えて、互いのビジネスにとって良い繋がりが生まれれば、より価値のあるコミュニティになっていくと思います。たとえビジネス上の繋がりでなくとも、オリコとアルムナイで互いに学びを共有し合ったり、キャリアについて情報交換したりするだけでも、良い影響があるのではないでしょうか。そのようにお互いに良い影響を及ぼし合える関係性になっていけるような運営を目指していきたいです。

※こちらは過去、オリエントコーポレーションに在籍していた方専用のネットワークです