2019年10月に「ビジネスでのコラボレーション」を目的にアルムナイ特化型クラウドシステム『Official-Alumni.com』を導入し、アルムナイネットワークを立ち上げた株式会社電通。
「アルムナイ版教えてネット。」というトークルームで、電通アルムナイの金子花菜さんが人探しに成功。その経緯を詳しく聞いてみました。
アルムナイネットワークが最も効率的で、打率が高い
——アルムナイネットワークで人探しに成功したと伺いました。どのような人を探していたのでしょうか?
はい。私は現在大学院に通っていて、ある授業で大正時代をテーマに日本と世界の政治経済を研究しています。その中で、明治〜昭和初期の広告から大正時代を読み解く研究発表を予定していたのですが、緊急事態宣言の延長によって『アドミュージアム東京』が閉館してしまい、研究を進められずにいました。
そこでアドミュージアムの方に見解を伺いたいと考え、解説員の方を紹介してほしい旨をアルムナイネットワークに投稿しました。
——どうしてアルムナイネットワークで聞いてみようと思ったのですか?
最初はメッセンジャーなどで個別に連絡しようとしましたが、一人一人に送るのは大変だし、相手によって文面を変える必要もあります。かといってFacebookへの投稿は埋もれますし、見てもらえないかもしれない。打率が悪そうだと思いました。
その点、アルムナイネットワークであれば、一度送れば登録している人から見てもらえますし、埋もれることもありません。以前から名簿を見ていて、すごい方たちがいることも知っていましたので、最適だと思いました。
想定以上のスピードで、精度の高い回答が集まった
——アルムナイネットワークに投稿して、どのような反響がありましたか?
6人がコメントをくれて、5〜6人が個別にメッセージをくれました。面識がある人と全く知らない人の割合は半々ですね。
「〇〇さんに連絡をしてみたら?」といったアドバイスを複数いただき、最終的には直接つながりのある方から紹介していただくことができました。
紹介してくださった方のことは知らなかったのですが、電通同士のご夫婦で、パートナーの方が私と知り合いだったんです。ご自宅で一緒にアルムナイネットワークを見ていたそうで「連絡してあげなよ」と言ってくださったと聞きました。
——投稿への反響は期待通りでしたか?
そうですね。電通が得意な分野の相談だったので、何かしらつながるだろうとは思っていました。ただ、スピードは想定以上でしたね。2〜3日かかると思ったら、数分後にはリアクションがあって、1時間も経たないうちにつながりのある方が見つかりました。
また、回答の精度が高いのはさすがだと思いました。ズレた回答が全然なくて、必要な情報をスムーズに知ることができました。既読数が少ないうちはドキドキしましたけど、面倒見の良い先輩が集まっているから、きちんとしたテーマで投稿すれば反響があるのだなと。
退職しても「電通のネットワーク」の恩恵が受けられる
——実際に紹介してもらった方とお会いしましたか?
はい、お会いしました。
実は紹介いただいた方も電通アルムナイ。1975年入社の大先輩の方でした。年次が離れているから共通の知り合いはいないですし、なかなか出会う機会がない方だったので、お話できてうれしかったですね。温かく対応いただきましたし、今の電通への想いも伺って愛社精神を感じました。
——アルムナイネットワークに期待していることや、やりたいことがありましたら教えてください。
電通で仕事をするメリットの一つはネットワークだと思います。電通にいれば、社内の人に聞けばつながりたい人とつながれる。その恩恵を辞めてからも受けられるのは、本当にありがたいことだと思います。
今後もアルムナイネットワークで相談や質問などしたいと思いますし、もっとコミュニケーションを取りたいですね。
例えばアルムナイネットワークで参加者を募って、オンライン飲み会をやってみたいです。電通の人たちは興味関心の幅が広いので、1時間集まって話すだけでたくさんの刺激がもらえるはず。コミュニケーション能力が高い人ばかりですから、箱さえあれば自然と良い場になると思います。
他にも、起業のリアルな悩みを投稿したり、電通を出たからこそわかる電通の良さを語ったりするようなトークルームがあるといいなと思います。
電通を辞めて縁が切れてしまうのはもったいないですし、「電通にいた人はやっぱりすごい」と言われるのは電通にとってもプラスなはず。これからも電通と良い関係性を築いていきたいと思います。