アルムナイネットワークを導入して約7年が経過したレジェンダ・コーポレーション株式会社(以下、レジェンダ)。近年、リブランディングを行ってきた同社ですが、その推進力となっているのがアルムナイです。
顧客のプロジェクトに参画してもらうだけでなく、最近は新たなサービス開発にも貢献しています。アルムナイにとっても同社の仕事を通じて、キャリア成長につなげられる機会が得られ、まさにwin-winの関係が築かれているようです。
2024年4月には、新たな最高執行役員社長が就任。新しいレジェンダを創るためにも「アルムナイの力が欠かせない」と言います。
本インタビューでは、アルムナイの清水翔太さん、小堀雄人さんの協業事例を中心に、協業に至った経緯とその目的、アルムナイと協業することのメリットなどを、新社長の樋口新さんに伺いました。
※こちらは過去、レジェンダ・コーポレーションに在籍していた方専用のネットワークです
リブランディングに伴い変化したアルムナイとの付き合い方
ーーネットワークを導入して約7年が経ちました。御社はアルムナイとの協業事例も多数ありますが、アルムナイとの付き合い方に変化はありましたか。
樋口:レジェンダはこれまでも、積極的にアルムナイと一緒に仕事をしてきました。ただ、最近はアルムナイに依頼する仕事の内容が少し変わってきています。
従来は顧客のプロジェクトに対して部分的に入ってもらったり、面接の代行を依頼したりすることが多かったです。もちろん今もそういったお仕事を依頼することは多いのですが、最近は自社の事業開発に携わってもらうケースも出てきて、我々としては新しい付き合い方だと思っているんですね。
アルムナイの清水さんもその一人。清水さんには当初、顧客のプロジェクトを担当してもらっていました。清水さんにお仕事を依頼するようになった頃、レジェンダもちょうどリブランディングするタイミングで、新しい事業を展開することに。一方で清水さん自身、独立してこれから個人としてどういうキャリアを築いていくか、どういう事業をやっていこうかと模索して、多方面に人脈を築いていたようです。
そんな清水さんに「これから具体的な解を作っていくような仕事」も依頼してみたら、リターンが早く、かつレベルも非常に高かった。それを見て「広がりのある仕事をやってもらうのも、ありなんじゃないか」「自由度が高く、答えがない仕事でも清水さんならできるんじゃないか」という話になり、お願いすることにしました。現在は人事労務支援事業で立ち上げた新しいブランド「WELL CORP」のサービス開発に深く関わってもらっています。
ーーレジェンダが変わろうとするタイミングと、清水さん個人がやってきたことがうまくマッチしたんですね。
樋口:清水さんはレジェンダ在籍当時もすごく頑張ってくれていましたが、外に出てより仕事のスピードが上がりましたし、答えが無いプロジェクトでも前進させていく力に磨きがかかったと感じました。また清水さん自身、生成AIの活用にも興味があるようで、レジェンダの業務にどう適応できるかを考え、積極的に発信してくれます。
当社はカムバック社員も多いですが、アルムナイとの協業はカムバックとはまた少し違いますね。清水さんは「自分でやりたいこともある」とおっしゃっていましたから、社員として就業するのとは違う形での関わり方が、お互いにとって今は良いと思っています。
「忖度は一切なし」「人脈が広い」アルムナイだからこそ発揮される強み
ーー一緒に仕事をする上で、アルムナイだからこそ発揮される強みはありますか。
樋口:社外からの情報を与えてくれて、新しい気づきを得られるのはアルムナイとの仕事ならではだと思います。
以前、社内のある業務をやってもらう人たちのリソースがどうしても足りなかったときに、清水さんが自身の人脈を通じて紹介してくれた人がいました。その方は外国人留学生にアルバイトを斡旋する会社を経営していたんですね。彼らは日本語能力試験の最も難しい「N1」を取得しており、都内の有名大学に通う優秀な留学生。そんな方々に活躍してもらうのはどうかという提案でした。
結果的にはいろんな事情で、清水さんのアイデアは実現しませんでしたが、清水さんがきっかけをくれなかったら、おそらく検討すらしなかったことです。そういう既存業務の型に捉われない提案ができるのは、アルムナイならではの強みだと思いますね。
ーーアルムナイ自身の能力やスキルはもちろん、その方が持っている人脈も活かされているんですね。
樋口:もちろん社内の人間でも幅広いネットワークを作っている人はいると思います。ただ、アルムナイの方がより熱量が高いんだと思いますね。
もう一人、アルムナイの小堀さんには、会社の変革に必要な人材定義や組織づくりまでトータルでサポートするサービス「変革RPO」の立ち上げに携わってもらっています。小堀さんはもともとHR部門にもいたことがありますし、マーケティングの経験もあったのでお願いしてみたら、快く引き受けてくれました。
小堀さんもやはり、プロジェクトを進めていくスピードが速いんですよ。遠慮や忖度が一切なく、成果を出すことにすごく貪欲だと感じます。
今後アルムナイとやっていきたい仕事
ーー今後アルムナイと、どんな仕事をしていきたいと考えていますか。
樋口:お願いしたい仕事の種類はいくつかあります。先ほどのアルムナイ清水さん、小堀さんのように、事業開発などの答えが出にくい仕事も、一緒に取り組める方がいらっしゃるはずです。今のレジェンダにはない経験や知見など、アルムナイが持っているもので、良い化学反応が起こるーーそれは今後も期待したいですね。
また現在、健康経営や人的資本経営など、企業が人材や組織に対して考えるべき経営課題は増えています。そうした流れをうけて、人事労務支援事業部は、健康経営や人的資本経営など新しい分野にも挑戦していこうとしています。既存の給与計算アウトソーシングでは提供してこなかった分野にも広げていきますから、社内のリソースでは足りないナレッジや経験も必要になってきます。
そのとき、アルムナイのみなさんの力が欠かせません。レジェンダ・アルムナイの中には企業人事として活躍されている方も多いと思います。そういった方々から逆に学ばせてもらいながら、自分たちもできるようになっていく。そんな関わり方もイメージしています。
導入から約7年を振り返って
ーーアルムナイネットワークを立ち上げて約7年経ちましたが、改めてネットワークに取り組む理由や、目指している姿を教えてください。
樋口:先ほどは我々がアルムナイと関わることによって何が得られるかを中心にお話ししましたが、本来アルムナイネットワークの理想は、企業とアルムナイ双方がwin-winの関係でいられることだと思います。
企業側からすると、社員とアルムナイが関係を作り、協業につながっていくだけでもいいのかもしれません。一方でアルムナイの側からすると、企業だけでなくアルムナイ同士のコミュニケーションも求めていることだと思います。
今後もアルムナイネットワークは、企業とアルムナイだけでなく、アルムナイ同士で情報交換や、一緒に仕事をする機会を得られるような環境であり続けられたらと考えています。
ーーアルムナイネットワークを通じて、今後やっていきたいことや実現していきたいことはありますか。
樋口:アルムナイのみなさんは、自身が在籍していた頃のレジェンダのイメージは持ってくださっていると思いますが、我々がどう変わりたいと思っているかはまだ伝えきれていないと感じます。レジェンダの今の取り組みも知っていただくことで、コラボレーションの密度を高めていきたいですね。
レジェンダ・コーポレーションの変化
ーー近年、リブランディングをされましたが、レジェンダがどう変わったかについて、アルムナイに伝えたいことはありますか。
樋口:採用のブランディングや、新しいアセスメントの設計に深く入り込むなど、いろいろ品揃えを増やしていこうとしています。以前のレジェンダは、あまり明確なサービスパッケージを提供していませんでしたし、おそらくアルムナイのみなさんもそういうイメージはないと思います。今後はもう少し領域を区切って、わかりやすい商品展開をすることによって顧客の数を増やしていきたいと考えていますし、顧客の層も広げていきたいですね。
ーー最後に、アルムナイの方へのメッセージをお願いします。
樋口:私は2024年4月からレジェンダ・コーポレーションの最高執行役員社長に就任しました。アルムナイのみなさんにとって、「レジェンダ=藤波達雄さん(レジェンダ創業者)」のイメージが当然あると思いますし、会社自体もこれからいきなり変わるわけではありません。
もちろんレジェンダの良さは今後も保っていきたいと思います。一方で、時代の変化に伴い、我々の事業に対するお客様の期待も変わってきているのは事実です。残すべきものと変えていくべきものを僕らの中でしっかり判断しながら、お客様やアルムナイのみなさんの期待に応え続けられるような進化をしていきたいと思っています。
※こちらは過去、レジェンダ・コーポレーションに在籍していた方専用のネットワークです