「外に出たことでアビームらしさに気づけた」アビームアルムナイが再入社に至るまで

2021年5月にネットワークを立ち上げ、現在は1,000名以上のアルムナイが参加するアビームコンサルティング株式会社。(以下、アビーム)

アビームは他社で経験を積んだアルムナイが活躍できる土壌づくりに励んでいますが、今回インタビューに応じていただいた山本雄一朗さんも、アビームへカムバックした社員の一人です。当時は転職を考えていなかったという山本さんがアビームのどこに魅力を感じ、どのような経緯で再入社に至ったのか、本編にてご紹介します。

※こちらは過去、アビームコンサルティングに在籍していた方専用のネットワークです

より高い専門性を身につけるために転職を決意

ーーこれまでのキャリアを教えてください。

新卒で入社した物流系企業では、経営企画部門に配属されました。経営企画として約5年間勤めたタイミングで、より多くの企業経営の変革に関わるコンサルタントという仕事に興味を持ったことがきっかけで、転職活動を始めました。コンサルティングファーム各社魅力的ではありましたが、最終的にアビームへの入社を決意した決め手は、クライアントの課題解決に真摯に向き合う社員の姿勢やその人柄に惹かれたのが理由です。アビーム入社後は業務改善系のプロジェクトを中心に3年間勤務しましたが、そこから他のコンサルティングファームへ転職して3年勤めたのち、現在はアビームで仲間と切磋琢磨しあいながら新たな挑戦をしています。

ーーなぜ他のコンサルティングファームへ転職されたのでしょうか?

アビームでの経験をもとに、専門性をさらに高め自分の中での得意領域を見つけたいと思ったことがきっかけです。働く環境や共に働く仲間に対しての不満は特になかったのですが、未経験でアビームに入社して3年が経った頃、「コンサルタントとしてこのテーマで生きていける」と思える領域が自分にとって何なのかを見つけられず、悩んでいた時期がありました。この先、領域を広げていくにも、マネージャーを目指すにも自分が得意とする専門領域が必要だと考え、ファイナンス領域の専門性を尖らせることで、「数字に強い」コンサルタントを目指そうと決めました。その際に、アビームの中でM&A分野のプロジェクトに携わらせてもらうという選択肢もありましたが、より高い専門性が身に着けられるであろうFAS(ファイナンシャル・アドバイザリー・サービス)系のコンサルティングファームであれば、希望する領域での仕事が多く積めると考えて転職しました。

ーー実際にFAS系のコンサルティングファームに転職されてみていかがでしたか?

希望していたM&Aアドバイザリー業務にも一定程度携わることができて、コンサルタントとしての成長を実感していました。一方、色々な経験をしていく中で、そこで得られる成長や身に着けられる専門性について自分が当時目指していた「数字に強い」コンサルタントの状態に近づけているのか、転職の目的が果たせているのかを考えた際に、少し異なるかもしれないと感じ始めていました。ただ、その時点ですぐに転職しようとは全く考えていませんでしたので、まさか自分がアビームに再入社するとは思ってもいませんでした。

コンサルタントとして上を目指すならアビームが良い

山本さん(写真中央)

ーー転職を考えていない中、どのようなきっかけでアビームへの再入社を考え始めたのでしょうか?

アビーム時代の上司から「アビームに戻ってこないか」という連絡を直接もらったことがきっかけです。

アビームに対しては思い入れがあったので、その話をもらった当初から、「もし自分がアビームへ戻るなら・・・」と再入社を意識するようになりました。

また、アビーム在籍時代に非常にお世話になった上司だったこともあり、久しぶりに連絡をもらえて素直に嬉しかったです。そこから、改めて今の状況を話したうえで、再入社の選考を受けることにしました。

ーーお誘いをいただいてから再入社しようと決断できた要因は何かあったのでしょうか?

それぞれ3年過ごしたアビームと他のコンサルティングファームを比較した際に、アビームの方が楽しさの総量が大きかったからです。アビームの人や社風が私に合っていたのだと思います。声をかけてもらってから、改めて客観的に比較することでアビームの良さを実感できました。

もちろん在籍時から良い会社だと思っていましたが、外に出たことで見えてくるアビームの特徴や強みは数多くあります。例えば、前職と比べると、非常に人材育成に対する熱量が高く、一人ひとりのキャリアプラン実現に向け組織として向き合う姿勢があり、面倒見の良さを感じます。カウンセリング制度に力を入れていたり、各ビジネスユニットで懇親の機会を作っていたり、気軽に相談できる関係性を作りやすいです。

他のコンサルティングファームを経験したことでアビームの良さに気づくことができ、コンサルタントとして上を目指すならアビームだと思えたことで、再入社を決断することができました。

ーー他のコンサルティングファームを経験した山本さんが思う、アビームらしいカルチャーとはどのようなものなのでしょうか?

多様性があって、チーム意識が強いことがアビームの特徴だと思います。アビームのコンサルタントは、基礎スキルは大前提重要ではありますが、ロジカルさだけに重きを置くようなマインドはあまりなく、クライアントの本質的な課題解決に真剣に向き合う意識が強いことから、「クライアントにとって何が本当に必要なのか?」を常に考え抜いた上で最大限価値発揮しようとする人が多いと感じます。

また、クライアントの課題を解決し価値創出サイクルを確立するために、多様な人材がアビームに集まっているからこそ、マネージャー含めて全員に強いチーム意識があります。お客様への価値提供のためにチームメンバー同士で協力することはもちろんですが、時にはチームの垣根を越えて協力することもあります。これほどのチーム意識は、見聞きしている他のコンサルティングファームよりも強い印象があり、他社を経験したからこそ、アビームらしい人柄があって実現していることなのだという実感を持っています。

良い意味で変わっていないでほしい

ーー再入社する際に何か不安に思っていたことはありますか?

再入社すること自体に不安はなかったです。強いて言うなら、良い意味で「在籍していた頃と変わっていなければ嬉しいな」とは思っていました。退職して3年間離れていたので、顔ぶれや雰囲気が大きく変わっている可能性もありました。これは再入社ならではの不安だと思いますが、「在籍当時のあの頃」が念頭にあっての転職だったこともありアビームの好きだったところはそのままであってほしかったです。ただ、選考を通してビジネスユニット内の組織体制やビジネス状況等について詳しく丁寧に教えてもらえたこともあり、入社する頃にはこの不安は解消されていました。

ーー再入社して気づいたアビームの戦略ビジネスユニットらしさは何かありますか?

以前在籍していたコンサルティングファームに比べるとスタッフクラスのメンバーとビジネスユニット長との距離感が近いと感じます。例えば、スタッフのアサインは全てそのユニット長が判断しており、プロジェクトに入る際は必ずメンバー一人ひとりに対し1on1でヒアリングをしてくれます。どれだけ多忙でもメンバー全員のことを気にかけてくれるのはアビームの戦略ビジネスユニットならではです。

他には、四半期に一度100名を越える戦略ビジネスユニット全体で実施するイベントがあります。半日かけて業績や組織の状況を説明し、夕方からは懇親会を実施して普段関わりの少ないメンバーと懇親を深めることができます。他のコンサルティングファームだと個人やチーム内で仕事をすることもよくあると思うのですが、アビームの戦略ビジネスユニットはチームを越えてメンバー一丸となって頑張ろうという連帯意識が非常に強いですね。

ーー他のコンサルティングファームを経験したからこそ今に活きていることは何かありますか?

異なる文化のコンサルティングファームで実際に働いたことによって、仕事の仕方や物事の捉え方・考え方の幅は広がったと思います。コンサルタントと言っても様々なタイプがいるのは当然ですし、各社カルチャーの特色もあり仕事の仕方もそれぞれですし、強みとする領域にも違いがあると思います。この経験は特に自分が将来的にマネジメント側に立ったときに、メンバー一人ひとりの特徴や個性を理解した上で最適なミッションを与えることに役に立つのではないでしょうか。

継続的につながり続けることが重要

ーー再入社した立場から、アビームがアルムナイネットワークを構築していることについてどのように思われますか?

非常に良い取り組みだと思います。私自身、当時のつながりを持ち続けていたことがきっかけで再入社していることから、継続的につながり続けることが重要だと思っています。

また再入社だけでなく、事業会社に転職されたアルムナイとの協業なども実現できたら面白いと思います。以前の私を含め、再入社を考えているアルムナイ転職顕在層は少ないと思いますが、退職後もアビームに対して愛着を持っているアルムナイは多くいる印象です。そういった方々と新しい形で今後協業することができれば、アビームだけではなくアルムナイにとってもつながり続ける意味が生まれ、双方にとって価値ある場になると思います。

ーー最後に、アルムナイへのメッセージをお願いします。

アビームアルムナイの皆さんは様々な願いを持ってアビームを卒業されたと思うので、まずは一人ひとりの実現したいキャリアが叶うと嬉しいです。その上でネクストキャリアを考えている方がいて、アビームへのカムバックを少しでも検討している方がいるのであればまずは気軽に連絡してみて欲しいと思います。アビームは皆さんの今を応援しているし、アビームでの新たなチャレンジも歓迎しています。

>>アビームコンサルティングが初のアルムナイ交流会を開催。「共創」を志す同社とアルムナイの関係性とは?

※こちらは過去、アビームコンサルティングに在籍していた方専用のネットワークです