アビームコンサルティングが初のアルムナイ交流会を開催。「共創」を志す同社とアルムナイの関係性とは?

2023年12月12日、アビームコンサルティング株式会社(以下、アビーム)はアルムナイネットワーク設立以来初のアルムナイ交流会を開催しました。同社は2021年5月にコミュニティを立ち上げ、現在1,000名以上のアルムナイが登録しています。

同社はコロナ禍に設立されて以来、アルムナイに対して“リアルな場”での交流機会を提供することができずにいましたが、新オフィス移転を機に本イベントの開催に至りました。本記事では交流会の様子や参加者の声、運営事務局の開催にかける想いをお届けします。

※こちらは過去にアビームコンサルティングに在籍していた方専用のネットワークです

CEOが語る「アビームがこれからも大切にしたいこと」

交流会は同社代表取締役社長CEO 山田 貴博 氏(以下、山田さん)による「アビームの成長戦略実現と加速」をテーマにした説明と対話、アルムナイへのメッセージから始まりました。

説明の中ではまず、アビームを取り巻く経営環境や競合他社の動向を踏まえた同社の経営戦略について語られました。国内外で大きく継続成長すると言われているコンサルティング市場の中で、クライアントやビジネスパートナーとの共創による価値創出サイクルを確立することに加え、アビームの成長基盤である「変革実現力」を強みとした伴走支援については堅持し続けるという方針について、同業他社とは一線を画す事業ポートフォリオであり、アルムナイの皆さんは興味津々の様子でした。

最後はアビームの人的資本経営の考え方についても言及があり、アルムナイの皆さんとも共に成長・共創しながら社会貢献し、真の人材輩出企業となれるよう取り組んでいくという力強いメッセージで話が締めくくられ、参加者から大きな拍手が送られました。

山田さんを昔からよく知るアルムナイも多く、お互いに再会を喜びながら、山田さん自らアルムナイに向けて「在籍していた時と今のアビームはどうですか?変わっていますか?」とフランクに質問しながら双方向で会話されていた様子が印象的でした。

アビームという共通点から生まれる新たなつながり

アルムナイとの交流の様子

交流パートからは各部門のリーダーをはじめとする現役社員も参加しました。グループ毎にテーブルで交流した後はフリートークの時間が設けられ、アルムナイ同士や現役社員との再会を喜ぶ声で盛り上がりを見せていました。山田さんも自ら各テーブルを回り、参加者の中で比較的若いアルムナイとも会話をラフに楽しんでいる様子から、組織の壁がないアビームのフラットな社風が表れているように感じました。また、ビジネスでの共通テーマも多く、互いに今の仕事を紹介しあうなど初対面でも熱心に交流をされており、人脈を広げる動きが自然と生まれていました。

加えて、現役社員とアルムナイがビジネス協業について話す場面もありました。アビームのことをよく理解しているアルムナイだからこそ、ビジネス共創への展開もスムーズに進み、的を射た提案・話の発展につながっていることが分かりました。

記念撮影

交流会の最後は、2021年に新たに策定したブランドスローガンである「Build Beyond As One.」をバックに、参加者全員で写真撮影を行い、早々に次回開催を望むアルムナイの声も聞こえてくるほど最後まで盛り上がりを見せていました。

実際に、イベント終了後のアンケートでも全回答者が「非常に満足」「満足」と回答するなど、初の交流会は大盛況となりました。

今回の交流会の成功に関して、アルムナイ運営を統括するマネージャーの井下さんに、交流会開催にかける想いを聞いてみました。

アルムナイの皆さんと共に社会を変えていく。ネットワークはその中心の位置づけ

ーーどのような理由からアルムナイネットワークに取り組んでいるのでしょうか?

井下さん

井下:
我々が目指していることは、企業・組織変革を支援すること。その変革を繋ぎ、新たな価値を創造し、社会を変えていくことです。それには、未来を描く創造力と意思だけでなく、多様で専門性の高いケイパビリティと経験が不可欠です。アビームでもそういった人材を育成、採用をしていきますが、我々だけでは到底実現できません。社員という形態にとらわれず、ビジネス協業等も通じて、ともに社会を変えることにコミットいただくパートナーが必要です。

アルムナイの皆さんは、アビーム卒業後も同業他社のコンサルティングファームや事業会社で活躍されている方が非常に多く、我々の大切にしている価値観を持ちながら、新たな視座・視野・視点でものを見て様々な分野で成果を出されています。そういう皆さんだからこそ、クライアントが抱える真の課題や、クライアントがまだ気づいていないが欲している提供価値にリーチできるのだと思います。

そのような宝である皆さんと対話・協業していくことが、経営戦略上も不可欠ですし、アビームで苦楽を共にした同志として、ファミリーとしてつながり、困ったことがあれば助け合うのは当然かなと思います。

ーーありがとうございます。今回の交流会はどのような想いで開催されたのでしょうか?

井下:
我々としてはアルムナイネットワークが立ち上がってから、早くつながりを持ち情報交換できる機会を創りたかったのですが、コロナ禍もありリアルの場での交流ができませんでした。

その中でコロナ前と後では、我々やクライアントを取り巻く環境が大きく変わり、抱える課題や提供しなければいけない価値も変わってきました。それに伴い我々の中期経営計画も実態に即した、バックキャスト型のものに作り替えているところです。

アビームのこれまでと今、そして今後をしっかり皆さんにお伝えし共感していただくためにも、リアルの場でインタラクティブに実施したいと思っていました。

ーー実際に、開催してみていかがでしたでしょうか?

井下:
まずはアルムナイの皆さんが楽しんでいただけたようで嬉しく思います。そしてリアルイベントの可能性を感じました。オフラインとオンラインでは盛り上がり・発展・満足度が全く比にならないと思います。このようなイベントを定期的に提供していきたいです。

また、山田さんをはじめとする各部門のリーダーも企画から実行まで前のめりに参画いただきました。人事がただ企画・運用しているのではなく、アビームという会社が一丸となって、皆さんとの関係を一番中心に据え、共創していくという意志を、実際にアルムナイの皆さんにも感じていただけたのではないかと思います。

ーー今後、アルムナイネットワーク内で取り組んでいきたいことについて教えてください。

井下:
共創をテーマとして、必要な時にお互いを頼れるような、アビームとアルムナイ双方にとって有意義なネットワークを築いていきたいです。

その実現のためには、まずはアルムナイの皆さんにとって価値あるコミュニティだと思ってもらう必要があると考えます。常にアビームの動向を楽しみにしてもらえるような、新たなチャレンジをアビームと共に取り組みたい、と思ってもらえるように対話していきたいと思います。

アビームからの機会提供の充実だけでなく、アルムナイの皆さんが有志でコミュニティを立ち上げ、そこから発展させていける仕組みの構築や、現時点でも多くの皆さんから相談をいただいておりますが、ビジネス協業や再入社を思い立った時に提案・相談いただけるよう取り組んでいきます。

※こちらは過去にアビームコンサルティングに在籍していた方専用のネットワークです