外に出たからこそ見えたFFGの魅力。未経験からエンジニアへ転身し、再入行を選んだ理由

FFGへ再入行した後藤翔子さん

2016年に新卒で福岡銀行へ入行し、営業店で窓口業務や資産運用業務を経験した後藤翔子さん。2021年に配偶者の転勤を機に退職し、未経験ながらエンジニアの道へ進みました。IT企業での実務経験を経て、2025年にふくおかフィナンシャルグループ(FFG)のDX推進本部 データソリューション部へ再入行。現在はバックエンド開発の専門人財として活躍しています。

一度会社を離れた理由、外で得た経験、そして「銀行員としての業務知識」と「エンジニアとしての技術」を掛け合わせる場所として再入行という選択に至った背景についてお話を伺いました。

※こちらは過去に株式会社ふくおかフィナンシャルグループ、株式会社福岡銀行、株式会社熊本銀行、株式会社十八親和銀行、株式会社福岡中央銀行、株式会社みんなの銀行で社員として勤務された方専用のコミュニティです

福岡銀行でのキャリアと、退職という決断

ーー新卒で入行した当時のことから聞かせてください。

2016年に新卒で福岡銀行へ入行し、糸島支店で窓口業務や資産運用業務を担当しました。地域のお客さまと日々向き合う中で、金融の専門知識だけでなく、人との信頼関係を築くことの大切さを学びました。お客さまとの距離が近く、日々のやり取りの中で信頼していただけることにやりがいを感じていました。

ーー退職を決めた背景は何だったのでしょうか。

配偶者の県外転勤が決まり、引っ越し後に通勤を続けるのは現実的ではないと判断し、退職を決断しました。迷いはありましたが、このタイミングを一つの区切りとして、新しいことに挑戦してみようという前向きな気持ちもありました。

ーー 退職時点で、次のキャリアについて考えていたことはありましたか。

銀行在籍中に、窓口業務が手書きからタブレットへ切り替わる業務改革がありました。操作手順書の作成などに関わる中で、「このシステムはどうやって動いているんだろう」と感じたことから、ITに興味を持つようになったんです。在籍中にIT系部署への社内公募に挑戦したこともありますが、当時は準備が十分ではなく選考には通りませんでした。だからこそ、退職後はまず基礎から学ぼうと決めました。

未経験からのエンジニア転身と外部での経験

ーー 退職後は、どのようにエンジニアへの転身を進めたのでしょうか。

まず退職後の約9か月間、プログラミングを独学で学びました。スクールではなく独学を選んだのは、「自分で調べて学ぶ力」を身につけたかったからです。資格取得を一つの区切りとして転職活動を始め、IT企業にシステムエンジニアとして入社しました。

ーー 実際の転職活動と、入社後の環境はいかがでしたか。

当時は未経験で20代後半、世帯を持っている状況だったため、面接に進める企業は多くありませんでした。リモート勤務も含めて全国で探しましたが、条件に合う求人は限られており、受けられたのは数社ほどでした。

入社したのは従業員50名ほどの小規模な企業で、社内制度はFFGと比べ十分に整っていない部分もありましたが、一方で経営陣との距離が近く、「こういうことをやってみたい」という声が形になりやすい環境でした。

ーー印象に残っている出来事はありますか。

社内で出退勤管理アプリを作るプロジェクトが立ち上がったことがありました。従業員の提案からスピーディに開発が進みましたが、採算が合わないと判断し、早い段階で打ち切りとなりました。新しいことに挑戦する一方で、コストやスピードを強く意識する「ヒリヒリ感」を実感しました。この感覚は、今でも自分の中に残っています。

ミーティング中のFFGの後藤翔子さん
配属先チームのメンバーと会議をする様子

再入行を決めた理由と、現在感じている変化

ーー FFGへの再入行を意識し始めたきっかけと、決め手となったのは何だったのでしょうか。

いずれ福岡へ戻ることは決まっていたため、戻ったあとの働き方を考えるようになったことがきっかけでした。それまでも福岡に帰ったタイミングで、同期の話やCMなどから銀行の話題が自然と耳に入るようになり、FFGの存在を改めて意識するようになりました。

そして次のキャリアを考えたとき、「銀行員としての業務知識」と「エンジニアとしての技術」を掛け合わせられる環境で働きたいと思い、最初に思い浮かんだのがFFGでした。ホームページを見たことをきっかけに、まずはオンライン座談会に参加したり、同期の話を聞いたことで、再入行への気持ちが具体化していきました。

ーー 一度退職した会社に戻ることへの不安はありませんでしたか。

「受け入れてもらえるのか」「外で身につけたスキルが通用するのか」という不安は正直ありました。ただ、選考の途中で面談の機会を設けていただき、現場の雰囲気を事前に知ることができたことで、不安は少しずつ解消されていきました。そして入行初日に、人事の方からかけられた「おかえりなさい」という言葉は、今でも強く印象に残っています。

ーー現在は、どのような業務を担当されていますか。

2025年にDX推進本部(現 データソリューション部)へ入行し、現在はバックエンド開発を担当しています。具体的には社内データを活用し、融資担当者の営業を支援するツールの開発に携わっています。前職で外部ベンダー側の立場を経験していたことから、現在は開発を進める上で、双方の視点を意識できていると感じています。

ーー再入行して、改めて感じたFFGの変化や魅力はありますか。

キャリア採用の増加により、さまざまなバックグラウンドを持つ方が増え、それぞれの経験が尊重される風土ができていると感じています。働き方の柔軟性や、キャリアチャレンジの機会も広がりました。一方で、「上司が部下を見てくれる文化」は在籍時から変わらないと思います。普段の会話の中でキャリアの話ができたり、前向きなやり取りができる環境は、外に出たからこそ改めて魅力だと感じました。

今後のキャリア展望とアルムナイの方へのメッセージ

ーー今後、どのようなキャリアを描いていますか。

現在はエンジニアとしての専門性を高めながら、将来的にはチームリーダーとしてマネジメントにも挑戦し、より多くの方に価値を届けられるシステムづくりに取り組んでいきたいです。

ーー再入行を考えているアルムナイの方へメッセージをお願いします。

一度会社を離れていると、「自分が戻っていいのだろうか」と不安になると思います。私自身も、再入行を考え始めたときは同じ気持ちでした。

いきなり結論を出さなくても、まずは今どんな人がいて、どんな仕事をしているのかを知るだけでもいいと思います。同期やアルムナイ事務局の方に連絡して話を聞いてみるだけでも、見え方は変わるはずです。

銀行員としての経験と、外で身につけたエンジニアとしてのスキル、その両方が今の仕事につながっています。一度外に出た経験を持ったまま戻れる環境があることは、ありがたいと感じています。

編集後記:受け入れ部署より

今回の再入行インタビューを受け、データソリューション部のみなさんにも、後藤さんのご活躍とアルムナイへの期待について伺いました。

データソリューション部 上野部長からのコメント

後藤さん、改めておかえりなさい。 

一度社外に出て新たな経験や知見を積んだアルムナイは、私たちFFGにとって非常に重要な存在です。なかでもデータソリューション部として初めてのアルムナイである後藤さんは、復帰後すぐにチームに溶け込み、大きな成果を上げています。銀行員として培った業務知識と、社外で磨いたエンジニアとしての技術力が高いレベルで融合していることで、業務の本質を踏まえたシステム設計や開発の意思決定が可能となり、部門のDXを力強く推進してくれています。さらに、個々のプロジェクトの遂行にとどまらず、ナレッジ共有や議論を通じてチーム力向上にも大きく貢献しており、そのことが組織全体の底上げにもつながっています。社外での経験に基づく多様な視点や考え方は、社内だけでは得ることのできない気づきをチームにもたらしており、その価値は非常に大きいと感じています。これからも後藤さんと共に新たな価値創造と部門のさらなる発展に取り組んでいけることを心強く思うとともに、今後の一層の活躍を期待しています。

※こちらは過去に株式会社ふくおかフィナンシャルグループ、株式会社福岡銀行、株式会社熊本銀行、株式会社十八親和銀行、株式会社福岡中央銀行、株式会社みんなの銀行で社員として勤務された方専用のコミュニティです