パーソルキャリアアルムナイ交流会、パネルディスカッションの様子をレポート

  

2023年4月にアルムナイネットワークを発足したパーソルキャリア株式会社(以下 パーソルキャリア)。ネットワークの登録者数は早くも1,000名に迫っており、アルムナイ同士の協業やパーソルキャリアへの再入社・業務委託契約などの事例が生まれています。

そんなパーソルキャリアが2023年10月18日、アルムナイ交流会を初開催しました。当日は約120名のアルムナイと現役社員が参加し、大いに盛り上がりました。今回は、その中のパネルディスカッションの様子を中心にレポートします。

アルムナイ交流会のスタート

代表取締役社長の瀬野尾 裕さんからの挨拶で、会はスタートしました。

「この会場の盛り上がりからパーソルキャリア(旧社名:インテリジェンス)のDNAを感じています。今日はみなさんと交流できて本当にうれしいですし、有意義な場にできればと思っています。よろしくお願いします!」

交流会前半パートでは、初対面のアルムナイ同士の繋がりづくりを目的に、「経営者・個人事業主」「営業職」「企画・管理職」「専門職」と、職種ごとの名札を付け、会話を楽しみました。

アルムナイパネルディスカッション

パーソルキャリアは、「人々に『はたらく』を自分のものにする力を」というミッションを掲げ、はたらく人々が自分の可能性を信じ、自分の意思でキャリアそして人生を選択できる、キャリアオーナーシップあふれる社会の創造を目指しています。アルムナイもこのミッションを推進する仲間であり、キャリアオーナーシップを育み続ける当事者でいてほしいと考えています。

今回は、自身もアルムナイである小川 麻奈さん(株式会社Mana&Co. 代表取締役)進行のもと、各世代で活躍するアルムナイ4名に登壇いただき、自分らしいキャリアの作り方、キャリアオーナーシップを高め続けていくために心がけていること等をテーマにディスカッションしました。

<モデレーター>

小川 麻奈さん(株式会社Mana&Co. 代表取締役)

<パネリスト>

高野 秀敏さん(株式会社キープレイヤーズ 代表取締役)

黒須(佐藤) 綾希子さん(株式会社cotta 代表取締役社長)

小田切 香澄さん(株式会社ユーザベース NewsPicksRe:gion事業開発)

高村 一光さん(good luck株式会社 代表取締役)

トピック1. パーソルキャリアを卒業後、どんなキャリアを築いていったか

小川:パーソルキャリアを卒業後、どんなキャリアを築いていったか、そのきっかけを教えてください。

高村:私はパーソルキャリアに在籍している頃から、副業で大学生のキャリア支援コミュニティを運営していました。パーソルキャリアを退職後は、コミュニティ運営を続けながらフリーランスとして採用支援を行っていました。そして今年good luck株式会社を設立し、代表取締役を務めています。キャリア転換のきっかけは、在籍当時、パーソルキャリアで副業が認められていたことが大きかったと思います。

小田切:私はパーソルキャリアを退職後、ユーザベースグループに入社し、新規事業の立ち上げやリクルーティングマネージャーを経て現在はコミュニティプロデューサー兼事業開発に従事しています。

パーソルキャリアに在籍していた頃、ユーザベースとパーソルキャリアが共同プロジェクトをやっていたことがきっかけで現職に興味を持ちました。採用・HRの未来を作りたいと思った時に、ちょうどユーザベースが新しい取り組みをしていたので、自分の力を試してみたいと思い、転職しました。

黒須:私はパーソルキャリアを退職後、菓製パン材料の卸を営む父の会社、株式会社cottaに入社しました。その後、子会社を創業しBtoC向けECサイト「cotta」の立ち上げや東証マザーズへの上場などを経て2020年から代表取締役社長を務めています。

私は子どもが3人いるのですが、子育てと当時のパーソルキャリアの働き方を考えたときに、自分が「やりたいこと」「やるべきこと」の優先順位をつける必要があると思い、現在のキャリアを選択しました。

高野:私は約18年間、ベンチャー支援の事業をやっています。主に人材会社とベンチャー投資をしていて、今も人材会社を3社やっています。投資家になったきっかけは、友人が起業する時に投資をして成功した体験からです。今はこっそりチーズケーキ屋をやっていたり、プロバスケットボールチーム「鹿児島レブナイズ」の株主になっていたりもします。

トピック2. パーソルキャリアで培ったスキル、人脈で現職に活かせていること

小田切:私が現職で活かせていることは、度胸ですかね(笑)。2008年、2009年入社のみなさんは経験していると思いますが、入社して最初の仕事はテレアポでした。新規契約獲得のために毎日とにかくテレアポをしました。リクルーティングアドバイザーとしてメディカルチームに配属されてからもクレーム企業や取引停止企業の開拓をしていて、関係ができるまではお客様から厳しいお言葉をいただくことが多々ありました。そういう経験の中で培った度胸は、間違いなく今に活きています。

高村:私も入社して初めての業務がテレアポだったのですが、その経験がめちゃくちゃ活きています。独立したらパーソルキャリアの名前も、dodaの名前もなくなりましたが、新規開拓能力だけは残っていたんです。それでどうにか今やれています。

小川:テレアポはみんな最初の修行ですね。

トピック3. キャリアオーナーシップはどこで育まれたか

小田切:私はユーザベースへの転職がきっかけでしたね。旧インテリジェンスには「はたらくを楽しもう」というビジョンに強く共感して入社しました。ユーザベースのパーパスは「経済情報の力で、誰もがビジネスを楽しめる世界をつくる」なのですが、1社目も2社目も共通して「人がいきいきと生きる社会をつくる」ことに共感しているのだと気づいたんです。この気づきが、自分のキャリアオーナーシップの原点だと思います。

黒須:私は代表に就任したタイミングと双子を出産した時期がほぼ同じで、当時はほとんど記憶がないくらい忙しくて。そこで時間は有限なのだと気づき、自分がやるべき仕事、一番バリューを残せる仕事を選ぶしかないって初めて思いました。そういう選択をするようになってから、やっとオーナーシップを意識し、向き合えたなと感じています。

高村:パーソルキャリアの文化に「自分ゴト化」があるのですが、パーソルキャリアやインテリジェンスの出身者には、特にキャリアを自分ゴト化している人が多いな、と感じます。先ほども同期と話していて、みんなキャリアを自分自身で選択していると感じました。キャリアオーナーシップが育まれたのは、パーソルキャリアの文化のおかげだと思います。

小川:私も今回、この交流会の企画をしながら自分自身を振り返っていて、私のキャリアオーナーシップにすごく影響しているのは、インテリジェンス時代の1on1だなと思いました。当時は定量的な目標や、リクルーティングアドバイザーとしてどういう成果を出すかといった目標ももちろんありましたが、いろんな上司に「社会人としてどうありたいのか」を毎回聞かれていたんですよね。インテリジェンスの一営業としてだけではなくて、社会人として、ビジネスパーソンとしてどうありたいか。そういうことをしっかり考えるようになったのは、当時の上司や先輩のご指導のおかげですね。


事前打ち合わせの中では、高野さんが「パーソルキャリアのミッションバリューはすごく前衛的だよね」っておっしゃっていましたよね。

高野:「人々に『はたらく』を自分のものにする力を」を掲げて、みんながキャリアオーナーシップを発揮し続けていたら辞めていっちゃうじゃないですか(笑)。だからそれを掲げているのはすごいなって思います。そういう自立的な方を集めているのは、ものすごく前衛的ですよね。

小川:現在のパーソルキャリアでは、一人一人がキャリアオーナーシップを育み、多様な活躍ができるような人事制度が用意されていると伺っています。高野さんがおっしゃる通り、こうしたビジョンを掲げると人材が外部に流出してしまうリスクはあるかもしれません。そうしたリスクを認識しながらも、理想の社会の実現に向けて自らが当事者であるという姿勢を打ち出し続けているパーソルキャリアの強さ、脈々と受け継がれているインテリジェンスのDNAが感じられますね。

トピック4. パーソルキャリアのアルムナイとして誇りに思うこと

高村:僕は今、主に大学生のキャリア支援をしているのですが、みんな「パーソルキャリアの選考を受けたい」って言います。僕もアルムナイ目線で見ても、一番人に対して本質的に考えている会社なんじゃないかなと思っています。またいつか一緒に働きたいと思っている会社です。

小田切:誇りに思うことは、パーソルキャリアが2番手だからこそより良い成果より良いサービスを届けるためにみんなが本気で仕事していることですかね。1番も大事なんですけど、2番だから、とにかく結果を出さなきゃ、という反骨心が生まれたなって思っています。あとはさきほど高野さんもおっしゃっていた、ミッションバリューの浸透が本当にすごいなと感じました。ユーザベースもすごいとは思いますが、まだまだ頑張らなくては!と、今日の空気や一体感・熱量を体験して改めて思いました。

黒須:働いていた時の楽しかったこと、苦しかったことすべてが思い出に残っているんですよね。今でもたまに仕事で「元インテリジェンス出身」とか「今パーソルキャリアにいます」って聞くと、それだけで自己紹介がいらないくらい「大好き!」みたいな感じになります。社会に出てもパーソルキャリア出身の人はいっぱいいるので、そういう人たちとビジネスが円滑に進むことが、唯一無二の素晴らしい財産だなと思っています。

高野:僕がベンチャー支援をしていて思うのは、めちゃめちゃ一生懸命働くカルチャーを作るのって本当に難しいということ。昔のインテリジェンスって、楽しく働く人が多かったし、月末に感極まって泣く人とかいたじゃないですか(笑)。こういう人と働けているって素晴らしいなって毎月思っていました。辞めてから、みんなで感動するくらい真剣に何かに打ち込むことが、ものすごい驚異的だったんだなって気づきました。それがパーソルキャリアやインテリジェンスのすごく良いところだと思います。今日のつながりを大切にして、みんなと社会に価値ある何かができればいいなと思います。

小川:みなさんのパーソルキャリア愛があふれるコメントでした。私たちはアルムナイですが、これからもパーソルキャリアのファミリーとして、ぜひみなさんといろいろご一緒できたらなと思っております。本当に素敵なお話を聞かせていただいてありがとうございました。

アルムナイ交流パート

パネルディスカッションのあとは、役職や年次に関係なく自由にアルムナイ同士で交流する時間が設けられました。

熱気に包まれた交流会はあっという間に終了。最後は、事務局の砥上 貴恵さんによるクロージングトークで幕を閉じました。閉会のアナウンスがあった後もしばらく会話が止まらず、名残惜しさが伝わってきます。

終了後のアンケートでは、参加者の9割以上が今回のイベントに「非常に満足」「満足」と回答しました。

「インテリジェンスの良さを再認識できたし、キャリアオーナーシップについて考える機会になった」

「パネルディスカッションがすごく参考になったので、もっとゆっくり聞きたかった」

「初めての方とも、久しぶりの方ともつながりができて大変有意義でした」

「久しぶりに先輩たちに会えて、また後輩の成長も見られて刺激になりました」

「こういう機会がないと懐かしい人たちに会えなかったので、とても嬉しい気持ちになりました」

アンケートで得られた回答(一部)

アルムナイ事務局の砥上さんも、イベント終了後「古巣のために何か恩返しがしたい、協力をしたいと言って下さった方も多く、大変心強さを感じた。今後はパーソルキャリアアルムナイコミュニティならではの取り組みや協業事例などをたくさん生み出していきたい。」と振り返りました。寄せられたアルムナイからの声をもとに、今後も交流会やイベントを企画していく予定です。