憧れのオラクルで築いたキャリアと人とのつながり。オラクルでの経験を糧に新たなステージへ

2024年9月にアルムナイネットワークを発足した日本オラクル株式会社(以下オラクル)。現在ではオフラインでの交流会を実施したり、再入社の実績が生まれたりと、ネットワークを通じた成果が生まれはじめています。

今回は、オラクルアルムナイで現在はキンドリルジャパン株式会社で活躍する茶園太志さんに、オラクルでどんな経験を積み、現在の仕事にどう活かされているのか?お話を伺いました。

10年越しの夢を叶えて日本オラクルへ

ーー茶園さんは、中途で日本オラクルに入社されています。まずは、オラクルに入社された背景を教えていただけますか?

大学を中退後、入社した会社で汎用機のオペレーターとして働いていた頃に、オラクルのデータベースを運用する業務を担当したことがきっかけでオラクルに興味を持ちました。「オラクル製品を活用して仕事ができるようになりたい」に加えて、当時は「UnixとOracleを知っていれば食っていける」というおおらかな時代だったこともあり、独学で「ORACLE MASTER Platinum」の資格を取得し、SEとしてSIベンダーに転職しました。

オラクルにはずっと憧れていたのですが、書類選考で落とされたりで経験を積むことを優先に様々業務をこなしました。入社できたのはORACLE MASTERの勉強を始めてから約10年後でした。当時、オラクルがGridCenterを開設したタイミングで、他のベンダーと協業して検証を行っており、私もそのチームに参加していました。そこでお付き合いのあったオラクルの方からのご紹介もあって、晴れてオラクルに入社することができました。

ーー10年越しの夢が叶ったのですね。

はい。ただ、オラクルに入社して最初の3カ月間は「長く続かないかも…」と思っていました。私がオラクルに入社するまで、主にハードウェアを扱っていたのですが、ソフトウェアとはまた感覚が全然違うんですよね。そのギャップに大変苦労しました。また、オラクルの社員が皆さん優秀だったので「うまくやっていけるだろうか」と、とても不安な気持ちにもなりました。でも憧れのオラクルだったので、歯を食いしばって頑張って、約半年後にようやく地に足がついた感覚を覚えています。

周りの人に助けられ、様々な経験を積むことができたオラクル時代

ーー日本オラクルではどんな仕事をしていましたか?

コンサルタントとして入社し、最初の約5年間はプロダクトに特化したチームに配属されました。データベースセキュリティ製品やPaaS製品の提案・デリバリーを担当していました。この時、後に事例になった政府系初となるExadata導入案件や、その年の国内では初、世界では2例目となるミックスソリューションの導入を経験することができました。

後半の約8年間はアカウントコンサルティングチームに所属し、担当するお客様の各種提案、トラブル対応やライセンス包括契約の補助などを担当しました。直近5年間はマネジメントも経験し、現場からセールス、ピープルマネジメントなど一通りのことが経験できたと感じています。

ほかにも、オラクルのイベントで企画・登壇したり、営業やBDチームとサービスメニューの作成・企画を立ち上げたり、お客様を集客し、イベントを開催するマーケティングに近いことにも取り組むなど、コンサル以外の幅広い分野に挑戦しました。

その当時の上司から教わって、今でも覚えているのが、ワンランク上を目指したいのであれば、現段階でそのレベルの仕事ができていないといけないということです。与えられた仕事をこなすのはタスクの消化であり、成長の機会を得るためには、常に一段上のレベルを意識した仕事をする必要があります。 今できることだけでなく、次に求められるであろうスキルや視点を先回りして身につけることで、周囲からの評価も自ずと高まるということを教わりました。

ーー特に印象に残っている仕事はありますか?

あるメディアサービスのシステム統合に伴うセキュリティのプロジェクトです。それまで提案の経験はありましたが、この案件で初めて、お客様からセキュリティ要件をヒアリングするところから、セキュリティ製品構想段階に至るまで一貫して携わりました。これが先ほどお伝えした国内では初、世界では2例目となるミックスソリューションの導入を経験した案件でした。発売したばかりの製品を使っていたので、非常に不安定で不具合も多く、本当に大変でしたね。

私はこの案件のほかにもう1つ別案件の責任者となっていて、当時は精神的にもかなりキツイ状態が続いておりましたが、周囲の支えられ、なんとか乗り切ることができました。
当時、私がお客様オフィスでミスを糾弾され、夜中対応していた際、オラクルのメンバーがわざわざ駆けつけてくれたことがありました。今でもそのときの情景を覚えていますが、その方たちに助けていただいたことは感謝としか言いようがありません。この経験も今日の自分に続いているのではないかと思います。

オラクルでの経験を活かして、次のキャリアへ

ーーオラクルで順調にキャリアを歩まれていたと思いますが、退職に至った経緯を教えていただけますか?

子育てが一区切りついたことで次を考える余裕ができたことに加え、常々自身の進退について引き際が重要であると感じており、「いつまでも上の世代がいると若い世代が上に行けない、引き際が重要」だと考えていました。さらに、自分が「オラクル」という看板があったからこそ、様々なお客様とビジネスをすることができたと感じており、もしそれがなければ、そのお客様とは出会えていなかったと思います。後進に道を譲るとともに、「人生100年時代」と言われる今の時代、自分の看板で仕事ができないと、これからのキャリアが厳しくなるのではないかと考え、退職を決意しました。

ーー現在はどんなお仕事をしていますか。

オラクルを退職後、ブティック系コンサルティングファームでの勤務を経て、2025年5月からキンドリルジャパン株式会社で勤務しています。セキュリティ領域を担当する部署のシニアリードとして、より専門性を活かした業務に携わっています。技術的な側面だけでなく、売り込むための戦略も含めて、まさにオラクルでの経験がしっかりと活かせていると感じますね。

アルムナイコミュニティは、人とのつながりを広げていくためのツール

ーー日本オラクル・アルムナイコミュニティができたことについて、どう感じましたか。

昨今、IT業界は人材の獲得競争が特に激しいと思うので、優秀な方とのつながりを保つための選択肢の1つなのだろうと感じました。もともとオラクル内に退職者向けの同窓会はありましたが、改めて仕組みとして整備していただき嬉しく思っています。アプリを通じて久しぶりに連絡を取ることができた人もいましたし、退職した人同士の飲み会で声をかけて登録してくれた人もいます。今後の活用の仕方次第で様々なことができるのではないかと思っています。

日々仕事をする中で、自分の与えられている仕事だけでクローズしてしまうと、人とのつながりも広がりません。1人ひとりがキャリアや今後の人生において、どうしていきたいかを考え、その実現に有効なツールの1つがアルムナイコミュニティなのではないかと思います。

ーーでは最後に、日本オラクル・アルムナイの皆さんへメッセージをお願いします。

前回の交流会は出張が重なり不参加でしたが、また交流会があれば、ぜひ参加したいです。オラクルで様々な仕事を経験して、次のステージで活躍している人たちが「人生100年時代」をどう生きようと考えているかをテーマにした交流会などを実施したら、案外ウケが良いんじゃないかなぁって思っています。特に私のような、これから50代を迎えようとしている人たちがどんなことを考えてこれからを生きていくのかが気になりますね。人それぞれ似て非なるライフサイクルがあると思いますので、「人生100年時代」をテーマにした交流会を対面を通じたコミュニケーションで互いに感じ取るなにかを得ることができる交流を楽しみにしています。