
田坂さん(人財開発部 人財育成グループ)
小崎さん(人財開発部 人財育成グループ)
萩原さん(人財開発部 人財育成グループ 人事役)
首藤さん(人財開発部 人財育成グループ)
近年、多くの企業が退職者とのつながりを強化する「アルムナイネットワーク」に注目しています。金融業界でもその動きが加速する中、2025年3月、大分県に本社を構える大分銀行が、人的資本経営における新たな取り組みとして、アルムナイとの関係構築を開始しました。
今回、その背景や今後の展望について、大分銀行 人財開発部 人財育成グループ 人事役 萩原さんにお話を伺いました。
※こちらは過去大分銀行に在籍していた方専用のネットワークです
新たな繋がりを創出
ーーアルムナイネットワークの立上げを決めた背景について教えてください。
昨今、金融業界においてアルムナイ(退職者)とのつながりを維持し、活用する動きが活発化しています。大分銀行においても「アルムナイとはこれまでにない新たな関係性を築いていきたい」という思いから、今回「大分銀行アルムナイコミュニティ」の構築に取り組むことになりました。
大分という地域に親しみを持ちながら、大分銀行で培ったベースのもと、外の企業でさまざまな経験を重ねているアルムナイの皆さんは、当行にとっても重要な人的資本です。
ネットワークにおいては、まずはコミュニティを通じて、アルムナイとの新たな「繋がり」を創出し、対象者との良好な関係を築いていきたいと考えています。
また、当行の取り組みや環境など質の高い情報を定期的に発信していくなかで、大分銀行の現状をなるべく具体的に知ってもらえるようにしたいですね。
情報連携やコミュニケーションを続けていくうちに、中長期的な取り組みの結果として「大分銀行でもう一度働いてみたい」と思ってもらえるアルムナイが一人でも現れるとうれしいです。アルムナイの方々とは、大分銀行を退職したあとも引き続き「繋がり」を大切にさせてもらいたいと思っています。

アルムナイとの繋がりが、新たな価値を生む
ーーこれまでの退職者との関係性はどのようなものでしたか?
プライベートや個人的な繋がりに留まることが多かったと思います。
当行では長期ビジョンで掲げる「地域の持続可能性を高める価値創造カンパニー」の実現に向け、様々な切り口から採用強化に努めています。
お客さまのニーズは多岐に及んでおり、実際に他社と協働する場面も以前と比べて増えてきました。当行の機能のみではカバーできない領域については、外の企業で働いているアルムナイの経験が活きるのではないかと感じる場面もあり、そこから「アルムナイとは組織的な繋がりが必要だ」と思うようになりました。ダイバーシティ&インクルージョンの観点からも必要性を感じています。
ーーそこからどのような変化があったのでしょうか。
仕組みとして2020年4月にジョブリターン制度を導入しました。実際に制度を利用して復職をしてくれた方も数名おり、それぞれ最前線で活躍してくれています。
その方々に「実際に戻ってみてどうだった?」と聞いてみると「知らない職場でゼロから始めるよりも安心して働くことができる」「同僚から『また一緒に働くことができてうれしい』といわれ前向きな気持ちになった」「受け入れ体制が整っていてありがたい」などのコメントをいただきました。
ジョブリターンをキャリアの選択肢の一つとして持ってもらえるよう、今後はコミュニティの中でも伝えていこうと思います。
今後の展望
ーー今後、アルムナイとはどのような関係性を築きたいですか?
やはりアルムナイとの「繋がり」を深めていきたいです。
コミュニティを通じては当行からの情報発信のみならず、アルムナイの皆さんが現在「どういう風な環境」で「どういう風な役割」で「どういう風な価値観」で活躍されているのかも可能な限り把握させてもらいたいし、その情報に基づくビジネス連携など色々な可能性を探っていきたいです。しっかりと体制を整え、当行の内外に情報を発信していきたいですね。
繰り返しになりますが、まずは「繋がり」を創出することが重要だと考えています。ダイレクトメッセージやトークルームの活性化を図るほか、イベント企画なども検討してみようと思っています。退職後も気軽に関われるような環境づくりを進めていきたいです。
ーーさいごに、アルムナイの皆さんへメッセージをお願いします
大分銀行アルムナイコミュニティでは、大分銀行を退職された皆様との「繋がり」を創出する初めての取り組みです。
皆様のお役に立つ情報をしっかりと発信していきたいと思います。ひょっとしたら、今までお互いに気づかなかった情報交換やビジネス連携が実現するかもしれません。どうぞお気軽にご登録をいただけると嬉しいです。

※こちらは過去大分銀行に在籍していた方専用のネットワークです