日本生命に再入社した堀 由香理さんにお話を伺いました。堀さんは、2013年にエリア総合職(現総合基幹職 エリア転勤型)として日本生命に入社しました。配偶者の海外赴任に伴い退職し、中国・上海での生活を経験され、現地での出産・育児を経て、非営利団体での活動に取り組みながらキャリアを歩んできました。日本への帰国を機に、日本生命へ再入社。「働きやすさと、チャレンジできる環境があることが、再び日本生命で働こうと決めた理由です」と話す堀さん。再入社後に感じた社内の変化や、今後描いていきたいキャリアについて伺いました。
※こちらは過去に、日本生命保険相互会社に在籍していた方専用のネットワークです
日本生命で学んだ仕事への姿勢や信頼関係の築き方
ーーまずは堀さんのファーストキャリアについて教えてください。新卒で日本生命に入社された際は、どのようなお仕事をしていたのでしょうか?
2013年に入社してから2年間、東京職域法人開発室に所属していました。ここでは大企業に勤める従業員様に対しコンサルティング営業を行っていました。その後、法人職域業務部に異動となり、企業保険の計上稟議を3年間担当、最後の1年間は法人領域の執行・運営に携わり、販売促進に向けたリスト提供・ツールやマニュアルの作成などの業務に従事しました。
ーー当時を振り返って、印象に残っていることやエピソードはありますか?
印象に残っているのは、法人職域業務部で企業保険の計上稟議業務に携わっていた頃です。これは営業の実態に応じた評価をしてほしいと現場から申請を受けた際に、総合的に判断して承認可否を検討する業務です。当業務を担うには企業保険の計上まわりの知識を十分に有する必要があるのですが、異動当初はわからないことも多く、自分の力不足でその期待に応えられずお叱りを受けることもありました。とても申し訳なく感じたことを覚えています。
それからは自分の介在価値は何なのかを改めて問い直し、現場へ回答するまでに、疑問点は自分の言葉でかみ砕いて説明できるようになるまで、徹底的に調べて対応に臨むようにしました。企業保険の領域は部内でも知識豊富な方が少なく、自分から行動しないと得られない情報も多くあったため、関係所管・当時の計上規程・手続きの実務内容・会社の執行方針等を調べ、整理しました。その結果、4年目になる頃には現場の方から「これが本部から提供してもらいたかったものだ」と言ってもらえる支援を実現でき、仕事に対する姿勢や信頼関係の築き方を学ぶことができた貴重な経験でした。
また、困難な状況に陥ったときも、支え合える同期に出会えたことは入社して特に良かったことだと感じています。東京職域法人開発室で苦楽を共にした2年間に築いた同期の絆は、現在まで変わらず続いており、これからも大切にしていきたいと思っています。
再入社の決め手は”働きやすさ”と”チャレンジできる環境”
ーーその後、退職に至った経緯はどのようなものだったのでしょうか?
夫が中国・上海へ転勤することになったことが退職の理由です。
当時はもっとキャリアを積みたいと思っていたので葛藤もありました。しかし、海外に行ける機会はそう多くありませんし、せっかくのチャンスだと思い、新しい環境に挑戦して自分の知見や視野を広げたいと考え、夫に帯同する決意をしました。
ーーその後、上海ではどのように過ごされたのですか?
上海ではビザの関係で会社員として働くことはできませんでした。その代わりに、リスキリングの一環として中国語の資格取得や中国トレンド記事の執筆に励みました。
子どもが幼稚園に入園してからは、非営利団体「上海あるQu」に所属し、上海在住の日本人向けに生活情報を発信する活動に取り組みました。実際に現地で生活してみて感じたのは、移り変わりの早い上海ではタイムリーな情報を得ることが難しく、情報収集に高いハードルがあるということでした。そうした課題を少しでも解消できるよう、実用的で有益な情報をサイトやInstagramを通じて発信していました。広報経験のあるメンバーと一緒に活動させてもらえたことで、これまでとは異なる視点で多くのことを学ばせていただきました。
また、現地で大学のOB会や知人との集まりに参加した際、「日本生命で働いていた」という共通点から意気投合した方もいました。思わぬところでつながるご縁に驚くと同時に、日本生命という共通のバックグラウンドが人と人とを結びつけてくれたことに、感謝の気持ちを抱きましたね。
ーー充実した生活を送られていた中で、日本生命への再入社を考えたきっかけや経緯を教えていただけますか?
日本への帰国が決まると同時に、自身のキャリアについて改めて考え、将来子どもが大きくなった時に自分自身が何か頑張っているものを一つ持っておきたいと思いました。派遣や契約社員など様々な働き方の選択肢がある中で、正社員として戻りたいという気持ちが強くなりました。
ーーそうした中で、再入社先として日本生命を選んだ理由はどのようなものだったのでしょうか?
これまでの経験を通じて、私はスペシャリストというよりもゼネラリストとして、さまざまな業務や環境に身を置きながら、自分の得手不得手や適性を見極めていきたいと考えるようになりました。日本生命には多様な事業や部署があり、そうした環境の中で積極的にチャレンジできること、そして外的なきっかけを通じて自分自身を成長させられることに、大きな魅力を感じました。
また、日本生命では「育児7時間勤務制度」を入社直後から利用できる点も、再入社を決めた大きな理由の一つです。この制度は、子育て中の職員が原則9時から17時の勤務となり、前後の残業がないというものです。この働き方であれば、仕事と家庭のバランスを取りながら、無理なく働き続けることができると感じました。
実は、再就職にあたって日本生命以外の企業の選考も受けていました。制度としては似たような内容を掲げている企業も多くありましたが、実際の運用面では課題があるといった声も耳にしていました。正社員として復職する以上、働き方は非常に重要なポイントです。そのため、日本生命で働いている同期に制度の運用状況を確認したところ、実際に職員が制度を活用し、柔軟な働き方を実現していることが分かり、安心感を持つことができました。こうした点が後押しとなり、日本生命への再入社を決断しました。
再入社して感じた日本生命の変化
ーー現在の日本生命での仕事内容について教えていただけますか?
現在は、総合法人マーケット開発室という部署に所属しています。リテールとホールセールの架け橋として、営業を担う職員方が職域でサステナブルに活躍できる環境作りを行っている部署です。選考の過程で、今後どんなキャリアプランを描いていきたいかをヒアリングしていただき、またこれまでのキャリアを考慮した配属をしていただきました。
ーー再入社にあたって不安だったことはありますか。
6年間のブランクがあったため、以前の知識が今も通用するのか、自分に働けるだけのスキルが残っているのかという不安はありました。だからこそ、わからないことは素直に聞こうと心に決め、上司にはこまめに報告・連絡・相談を行いながら、認識のズレがないよう常に意識して業務に取り組んでいます。
一方で、過去に培った知識は思っていた以上に今でも役立つ場面が多く、これまでの経験やキャリアが活かせていることに気づけた点は、大きな励みになっています。
ーー再入社してみて感じたことはありますか。
会社が良い方向に進化していることを日々実感しています。私が以前在籍していた頃と比べて、在宅勤務が可能になったことや、服装の自由度が増したことなど、働きやすさが大きく向上しています。特に、かつて女性は原則ヒール着用だったのが、現在ではスニーカーでの出社もOKになりました。私自身、子どものお迎えに自転車を使っているので、ヒールなしで通勤できるのは本当にありがたい変化です。ライフスタイルに合わせて休みやすくなりましたし、一緒に働くメンバーへの配慮が行き渡っているなと感じています。打ち合わせが長引いてしまいそうな時も、「堀さん、時間は大丈夫?」と声をかけていただき、皆さんの心遣いにとても感謝しています。
さらに驚いたのは、子育てをしながらマネジメント層で活躍されている女性が増えていることです。以前在籍していた頃は、育児中の女性がマネジメントに携わるケースはまだ少なかったのですが、今では子育て世代の方々が第一線で活躍されていて、とても心強く感じます。同期の中にも育児と両立しながら活躍している方がいて、ロールモデルにさせてもらっています。
ーー今後のキャリアについて何か目標はありますか?
法人職域業務部や上海での経験を通じて培った「わからないことを徹底的に調べて、まとめて発信する」という追求心を活かしながら周囲に良い影響を与えられるような仕事に取り組んでいきたいと考えています。具体的には、私自身がアルムナイとして日本生命に再入社したという経験を踏まえ、キャリア採用なども担当してみたいです。社内外から見た日本生命の魅力を発信し「共に働く仲間を増やす」役割にも挑戦していけたらと思っています。
そのためにも、まずはこれまでのリテール部門でのファーストキャリアの経験、そして復職後に配属されたホールセール部門での現在の業務にしっかりと向き合い、土台を築いていきたいです。
安心して戻ってきてほしい
ーー日本生命がアルムナイ施策に取り組んでいることについては、どんな印象を持たれていますか?
率直に嬉しかったです。新卒で入社した当時は中途採用など聞いたことがありませんでした。アルムナイネットワークができたことで、再入社の可能性が開かれているとわかって大きな励みになりました。慎重派であった日本生命が、前向きにアルムナイ施策に取り組んでいるということは、アルムナイとのつながりを何かしらのかたちで求めているというメッセージとして受け取りました。実際にアルムナイネットワークに登録してみると、アルムナイが退職後にどんなキャリアを歩んでいるのかや、日本生命の最新の情報を知ることができてとても有意義なものでした。
ーー最後に、再入社を考えているアルムナイの方へメッセージをお願いします。
日本生命はここ数年で大きく変化しています。プライベートと両立できるような働く環境も、制度だけではなく実際に活用されている実績があります。再入社に興味のある方はぜひ安心して戻ってきていただきたいですし、同じアルムナイ仲間が増えると嬉しいです。
※こちらは過去に、日本生命保険相互会社に在籍していた方専用のネットワークで









