転職前に目指していたことが再入社で実現。JBSだから広がったキャリア。

今回は2023年に日本ビジネスシステムズ株式会社(以下、JBS)を退職し、2024年に再び入社された加藤さんにお話を伺いました。他社での経験を踏まえ、再入社の決め手となったJBSの良さや、他社での経験をどのように今活かしているのか、語っていただきました。

※こちらは過去にJBSに在籍していた方専用のネットワークです

「T型人材」を目指し、転職してPMOに挑戦

ーこれまでのご経歴を教えてください

JBSには2018年に入社しました。1年目は某大手半導体メーカーのセキュリティ改善案件を担当しました。2年目以降は大手通信会社から地方公共団体向けのネットワーク運用に携わりました。

2023年7月にJBSを退職し、8月からはDX事業を展開するIT企業に転職しました。そこでは、大手通信会社に提供しているSaaSプロダクトのPMOの案件に携わりました。クライアント先に1人で常駐し、SaaSベンダーと顧客との間に入って調整する業務です。その後、2024年6月にJBSに再入社しました。

現在は、顧客のネットワーク環境の追加・変更に伴う設計・構築をメインに行っています。また、チームのサブリーダーも務めています。まだ立ち上がったばかりのチームなので、メンバー1人ひとりの育成やチームとしての育成も、リーダーと方針をすり合わせながら進めています。

ーJBSを退職したのはどのような理由だったのでしょうか?

当時、私は地方公共団体向けのネットワーク運用の案件でリーダーをしていました。そこで初めて自分がマネジメントする立場を経験して、今後どのようなスキルを学んでいけばよいのか、どのようなエンジニアになりたいかを考えるようになったんです。その時にであったのが、「T型人材」の考え方でした。

T型人材とは、特定の専門分野と、その他の幅広いジャンルの知見の両方を併せ持った人材のことです。自分の求めている姿に近いと思い、まずはTの横軸の部分を身につけようと思いました。

JBSではそれができない、と思ったわけではないのですが、せっかくなら視点を変えて技術力を伸ばしていきたいと考えました。会社を変えれば、環境も人も変わって、その中で得られるものがあるかもしれないーーーそう思って転職を決意しました。

再入社の決め手は“人”の良さ

ー再入社を考えたきっかけを教えてください

2社目のIT企業では、「T型」の横軸、つまり知見の幅を広げていきたいと考え、PMO案件に携わりました。でも実際に働いているうちに、同じ業界にいればある程度、必要な知識の幅は身につけられるのではないかと考えるようになりました。また、幅を広げることに注力しすぎて、専門分野が深められなければ、自分の目指していた姿から遠ざかってしまうなとも思ったのがきっかけです。

どう表現すればよいか難しいのですが、なんとなく自分がちょっと背伸びしていたことに気づいたんです。そこで、自分にとって本当に必要な経験を積みたいと考え、それが実現できる会社に転職すべく、退職を決意しました。

JBSに戻るという選択肢も含めながら転職活動をしていましたが、最終的には“人”でJBSを選びました。元上司をはじめ、後輩や協力会社の方などたくさんの方が、私が辞めたあとも気にかけて、コミュニケーションをとってくれていました。

JBSの人の良さは在籍時も自分が肌で感じていたことでした。転職をして改めて実感ができたことでもあります。その安心感があるからこそ戻ろうと思えました。

ー​​再入社するにあたって不安は感じませんでしたか

退職した理由や、その後の仕事のことを色々と聞かれ、転職の事を悪く言われたり、辞めた社員は信用できないと言われるのではないかという不安が少しありましたが、そんなことは無く、一度辞めた人間に対しても近すぎず遠すぎず、ほどよい距離感で接してくれて、受け入れてもらえているという安心感がありました。またJBSで、がんばろうと思えました。

ー辞めた時と再入社したあとで何か変化は感じましたか

ちょうど私が退職した時にはまだ新人だった方々が、再入社をしたときには2、3年目になり、案件を引っ張ってくれるような存在になっていました。JBSは若手を積極的に登用して活躍してもらうという組織文化があると思うので、そこが活きているのかなと思います。

それから改めて感じた良さとしては、ワークライフバランスがしっかりとれていることです。JBSの方針は、仕事も「私事(しごと)」も大事にすること。実際、2025年1月から休暇制度もさらに充実しました。あとは確定拠出年金の制度などの福利厚生がしっかりしていることですね。外に出てみて、「恵まれていたんだな」と実感した部分です。

外に出て身につけたスキルをJBSに伝えていく

ー前職での経験で今、活きていると感じることはありますか

知ろうとする姿勢ですね。JBSにいた頃は、情報が下りてきやすかったですし、わからないことがあっても少し調べればすぐ情報が手に入りました。すごく恵まれていたんですよね。

でも、転職して知らない分野に挑戦することになり、知ろうとしなければ何も始まらない状況に置かれて。私にとっては、その知ろうとするための努力がかなり必要でした。社内の人に教えてもらうのか、自分で探しにいくのか、勉強するのか。様々な方法がある中で、常に自分から積極的に働きかけて学んでいかないと、物事を考えて進めることはできないと学びました。

それから会社全体でも、「なぜ」を繰り返して理解しようとする人が多かったんです。例えば、全社会議などで業績や利益率について発表されると、「なぜ利益率がこれだけ上がったのか」「なぜ業績が下がったのか」など積極的に質問が出てくるんです。そして社員同士で意見を出し合い、会社に貢献しようという姿勢が感じられました。

今は上流工程の仕事が多いため、前職で身につけた「知ろうとする姿勢」はすごく役立っていますね。また、もし後輩から何か質問された時にはすべて教えてしまうのではなく「あれを調べてみて」「ここを見てみたらどう?」と声をかけるようにしています。10を指示するのではなく、1のヒントを与えて残りの9を考えてもらう。そうして知ろうとする姿勢の大事さを伝えています。

ー情報を受け取るだけではなく、自ら取りに行くことの大切さが学べたということですね

あとは、チームメンバーとの信頼関係の築き方が学べたことも、今役立っていることです。

信頼関係の構築には、チームのリーダーがメンバーのことを理解するだけでなく、メンバーにもリーダーのことを理解してもらわないといけません。自分がどんな技術を持っているのか、どんなことができるのか、どんな人間なのかを知ってもらうことが必要です。

そのために、メンバーと密にコミュニケーションをとることを大事にしています。業務の話ばかりでなく、最近話題になっていることも話してみて、まずはお互いを知るように心がけています。

転職前に目指していたことがJBSでできている

ー今の仕事のやりがいについて教えてください

考えなければ答えが出ないところです。再入社してからは、以前の在籍時より上流工程の仕事が増えました。指示が下りてくるのではなく、何をやるかを自分で考えて計画し、実行していかないと、お客様にきちんとしたサービスが提供できません。難しさもありますが、自分に何が足りていないかを見つけられる楽しさもありますね。もともと目指していたT型人材にも近しいところがあると思います。

ー今後やっていきたいことは何ですか

自分の技術にさらに磨きをかけて、何か問題が起きた時にも自分で解決できるようになりたいと思います。その上で、管理職としてのポジションにも挑戦してみたいです。

アルムナイ事務局の松井さん(写真左)とのインタビュー時の様子

立ち止まらずに動き回って

—最後に、JBSアルムナイの皆さんに一言メッセージをお願いします

立ち止まるくらいなら、動き回って、いろんな人と接していくべきだと思います。みんなそれぞれ置かれている環境は違いますから、1でも0.1でも0.01でも、何か得るものは絶対にあるはずです。だから、その0.1や0.01を無駄だと思わずに、動いた方が自分にとって良いと思います。

私自身、辞めたあともJBSの方々とつながり続けていたことで「戻るのも全然ありだな」と思いましたし、新しい環境では自分から動かないと何も得られないことを学びました。自分のために利己的に周りを巻き込んで動いていってもいいと思うんです。大切なのは受け身でいるだけではなく、自分で探しにいくことだと思います。

※こちらは過去にJBSに在籍していた方専用のネットワークです