
2025年6月25日、エーザイ株式会社(以下、エーザイ)がアルムナイ交流会を開催しました。本イベントは、同社が推進する人事施策「Project Aka-Chochin」のアルムナイ版として実施され、21名のアルムナイと27名の現役社員が集結。
「おかえりなさい」という温かな空気の中、立場を越えて語り合い、新たな“つながり”の形を構築する場となりました。
※こちらは過去にエーザイに在籍していた方専用のネットワークです
熱気の中スタート、「どんどん親睦を深めてもらう」ための交流会
イベントは、ピープル&コミュニケーション戦略部長 三瓶悠希さんのオープニングトークで幕を開けました。
「Project Aka-Chochin」は、社・組織をより良い方向へ変化させることを目的に、現役社員が役員へ素直に自分の想いを伝えられる対話型組織開発の取り組みとして2023年度から始まった施策です。これまでに累計約600人が参加してきた人気のイベントで、現役社員と役員がコミュニケーションを深める場となっています。
22回目を迎える今回は、これまでの「Project Aka-Chochin」と同様、社内食堂を会場に開催されました。
三瓶さんは参加者へ、「できるだけたくさんの方と名刺交換してお話ししてもらうこと。そして、とにかく楽しんでいただくこと。これが今日の目標です。どんどん親睦を深めてもらえたら!」と語りかけました。
「成功するだろうか」の不安が期待に変わった瞬間
イベント開始前から会場は熱気に包まれ、司会の声が届かないほどの盛り上がりを見せました。そんな中、執行役 チーフHRオフィサーの真坂晃之さんが乾杯のあいさつを述べました。
真坂さんは、「アルムナイの皆さん、おかえりなさい。今日は本当にありがとうございます。『Project Aka-Chochin』のアルムナイ企画は初めてで、正直「成功するだろうか」と悩みながら来ました。でも、会場に入ってみると、かつて一緒に仕事をさせていただいた方と再会できましたし、皆さんの表情を見ていても、すでにこの会を企画して本当によかったなと思っています。」と、安堵と喜びをにじませました。
さらに、真坂さんは自身の経験に触れ、「私自身、今の立場になってから、たくさんの社外の方々とお話しする機会に恵まれています。その時に学ぶことは本当に多く、今の自分を見つめ直したり、会社の方向性が正しいかどうかを確認する良い機会になっています。今日を機に皆さんのネットワークを広げていただき、ご自身の仕事やキャリアにも活かせるような形につながると本当に嬉しく思います。」と述べ、アルムナイとの交流が新たな価値を生み出すことへの期待を込めました。

立場を超えて意見を交わすオープンな交流の場
乾杯の後は、食事を楽しみながらしばらく歓談タイム。「久しぶり!」と再会を懐かしむアルムナイ同士や、互いに名刺を交換し現在の仕事について語り合うアルムナイと現役社員の姿があちこちで見られました。
歓談の合間には、エーザイに関する知識やテーマがお題の「エーザイクイズ」を実施。2024年に新しく導入された「バカンス休暇制度」に関する問題や、エーザイの創業者に関する問題などが出題されました。エーザイの今を知り、懐かしむことができるクイズに、アルムナイも現役社員も楽しみながら参加していました。
続いて、今回のメインコーナー「アルムナイ・社員の質問タイム」へ。事前に現役社員から募った「エーザイを離れて見えた、エーザイの良いところ・課題は?」「アルムナイネットワークに登録した理由は?」「ぶっちゃけ、辞めた理由を教えてください!」といった質問に対し、参加しているアルムナイからリアルな回答が寄せられました。
エーザイの良さとしては「人の良さ」や「組織力の強さ」が挙がる一方、課題としては「異動が頻繁にあり、専門家が育ちにくいと思う」といった声が挙がりました。アルムナイも現役社員もフラットに意見を交わしあう姿が印象的でした。
アルムナイからは「辞めた後もつながりがあるのは本当にうれしい」「エーザイが今何をやっているのか気になって、アルムナイネットワークに登録した」といった声も聞かれ、退職後もエーザイへの関心が高いことが伺えました。
質問コーナーの後半には、立場を逆転し、アルムナイから現役社員への質問タイムへ。「以前よりもエーザイの組織体制がうまく機能しているか」「働き方はどうか」といった、現在のエーザイに関する具体的な質問が多数寄せられました。
広がるアルムナイとの絆
開始から熱気が衰えることなく、イベントは終盤へ。最後はアルムナイの森田さんと多田さんの挨拶で締めくくられました。
森田さんは、「私は現在、エーザイの営業職時代に培った経験をもとに講師業をやっています。今日をきっかけに、ぜひ皆さんともお仕事をご一緒できたらと思います」と、今後の協業への可能性を示唆しました。
多田さんは、「エーザイを退職して約半年が経ちましたが、辞めた当初はものすごい“エーザイロス”に襲われるほどでした。今日は本当に皆さんとお話しできて大変有意義な時間を過ごせたと思います。ありがとうございました!」と、エーザイへの深い愛着とイベントへの感謝を述べました。
今回のアルムナイイベントは、開催申込みから当日の参加に至るまで、アルムナイの皆さんの非常に高い意欲が感じられました。当日の参加率が非常に高かったことは、このイベントに対するアルムナイの熱量の高さと期待感を如実に物語っています。
「どんな人が来てるんだろう?」「あの人は今、何をしているのかな?」と、
アルムナイも現役社員も、興味津々でボードを覗き込む姿が見られました
イベント終了後、参加したアルムナイからは、次のような温かい感想が寄せられました。
・エーザイ時代にお世話になった先輩方にお会いすることができ、感動しました。緊張しましたが、参加して本当によかったです。
・退職・独立してからも私はエーザイで学んだことが働き方や生き方の軸になっています。エーザイに恩返しができるようこれからも頑張りたいと思っています。
・本社もお久しぶりで、現役社員通用口ではなく一般の方の通路を通り、入社式を思い出しました。とても懐かしく、いろんな思い出深い方と再会できてとても嬉しい時間となりました。
アルムナイと現役社員がオープンに語り合い、再びつながる場となった今回のイベント。互いのキャリアや挑戦を支え合う関係の土台が着実に築かれたのではないでしょうか。
こうしたつながりが今後さらに広がり、新たな協業や学びの機会へと発展していくことが期待されます。エーザイとアルムナイの関係性は、ここからまた次のステージへと進んでいくはずです。

※こちらは過去にエーザイに在籍していた方専用のネットワークです