外に出たからこそ見えたSMBC日興証券の魅力。挑戦の先にあった「再入社」という選択

SMBC日興証券株式会社(以下、SMBC日興証券)には、一度会社を離れ、外の世界で新たな経験を積んだ後、再び仲間として戻ってくる「アルムナイ(卒業生)」がいます。
今回は、新卒で入社後、ベンチャー企業への挑戦を経て、再びSMBC日興証券に戻ってきた西澤さんにお話を伺いました。

なぜ会社を離れる決断をしたのか。そして、なぜ再び戻ることを選んだのか。
そのキャリアの軌跡と決断の背景には、外に出たからこそ見えたSMBC日興証券の魅力と、挑戦を後押しする温かい繋がりがありました。

インタビューを受けているSMBC日興証券の西澤さん

<プロフィール>
SMBC日興証券株式会社
グローバル・インベストメント・バンキング部門
ファイナンシャル・スポンサー・グループ
西澤 佑介さん

2008年に新卒でSMBC日興証券に入社。リテール営業、ニューヨークでの海外トレーニー、法人部門を経験後、ブロックチェーン関連ベンチャーの起業に携わり2017年末に退職。その後、同業界のベンチャー企業等を経験し、2020年2月にSMBC日興証券へ再入社。現在はグローバル・インベストメント・バンキング部門に所属。

※こちらは過去にSMBC日興証券に在籍していた方専用のコミュニティです。

順風満帆なキャリアからの挑戦。大企業を飛び出した理由

西澤さんのSMBC日興証券でのキャリアは、2008年の新卒入社から始まりました。

就職活動では金融業界や広告代理店などを幅広く受けていましたが、最終的に「一番初めに内定を出してくれた会社」という縁を重視しSMBC日興証券への入社を決意したと言います。

入社後はリテール営業に5年間従事し、個人のお客さまと向き合うなかで、金融知識と信頼関係を築く力を身につけました。

その後、海外トレーニーとしてニューヨークへ赴任。現地では、これまでの営業とは異なる企画業務やエクイティ・デスク(日本株セールス&トレーディング)など、マーケットの最前線に関わる仕事を経験。「ニューヨークでの経験は、自分の視野を大きく広げてくれたキャリアの転機でした」と振り返ります。帰国後は事業法人部に配属され、大手電機メーカーなど主にテクノロジーセクターのカバレッジを担当。当時の仕事は「非常に楽しく、やりがいのある業務だった」と西澤さんは語ります。

そんな順調なキャリアの最中、2017年に知人からの誘いを受け、ブロックチェーン関連のベンチャー企業に飛び込む決断をします。

「当時はちょうどICO(IPOになぞらえてInitial Coin Offeringと呼ばれる仮想通貨(暗号資産)の新規発行)が流行っていたタイミングで、金融における新しい資金調達・流通手段という未来があると感じました。

新しいチャレンジを始めることにあまり躊躇いはありませんでした。今考えると無謀すぎたと思いますし、妻もよく納得してくれたなと思います(笑)」

当時、SMBC日興証券で担当していた業務は楽しかったものの、新たな分野への挑戦のために退職を決意。意向を伝えた際の上司の言葉が、今でも心に残っていると言います。

「当時の本部長から『自分の息子だったら辞めるなって言うんだろうな。でも、やるって決めたなら頑張れ』と背中を押してもらいました。リテール時代も含めて本当に良い上司に恵まれたと思います」

円満な形での退職だったこともあり、退職後も上司・同僚・先輩たちとの繋がりは途切れることがなかったと言います。

当時の話をにこやかに語る西澤さん

外の世界で直面した現実と、活かされたSMBC日興証券での経験

期待を胸に飛び込んだベンチャー企業。しかし、現実は想像以上に厳しいものでした。

経営陣の分裂や給料の未払いなど、いわゆる「ベンチャーあるある」を数多く経験したと言います。

「大企業では、会社に行けば毎日仕事があって、給料もいただける。でもベンチャーでは『明日どうやって食べていくのか』というところから考えなければいけません。ビジネスの基盤があること、会社の看板があることのありがたみを痛感しました」

そんな環境下でも支えになったのが、SMBC日興証券時代に培った経験でした。コミュニケーションスキルや、資料作成・プレゼンテーションスキル、そして金融に関する専門知識は、ベンチャーでの営業、事業計画作成やセミナー登壇など、あらゆる場面で役立ったと言います。

再入社を決めた理由。それは「SMBC日興証券にあった自分のクレジット」

ベンチャー企業で奮闘する中、かつての上司とは定期的に連絡を取り合っていました。

何度か「そろそろ戻ってこないか」と声をかけられていたものの、「納得のいくまで挑戦したい」という想いから、その誘いを一度は断ったと言います。

しかし、2社目のベンチャーも厳しい状況に陥ったこともあり、再びSMBC日興証券への復帰を現実的に考えるようになります。

「結果的に法改正によりやりたいと思っていたブロックチェーン技術を用いた資金調達ビジネスが証券会社の事業領域になったんです。それなら証券会社にいたほうが、将来的に自分のやりたいことが実現できる、と思いました」

そしてもう一つの理由が、 “SMBC日興証券での信用”でした。

「以前、お客さまから『会社での信用は在籍年数とともに積み上がる。転職はそれを一度失って挑戦することだ』と言われたことがありました。振り返ってみて、SMBC日興証券の中にも自分のクレジットが残っている。温かく見てくれる人がいると感じました」

その後、元上司や役員に相談をしたところ、希望していた(お客さまの資金調達やM&A等をお手伝いする)投資銀行部門で新たなキャリアの機会を得ることができました。

2020年2月、西澤さんは再びSMBC日興証券へ。慣れ親しんだフロアに戻ると、同僚や先輩たちが「おぉ、戻ってきたか」と笑顔で迎えてくれました。新しい業務への不安よりも、「ここに帰ってきた」という安心感が大きかったと言います。

「ベンチャーでの経験を通じて、大企業とはまた違った逆境に負けないタフさを鍛えられました。今の仕事でも、それが確実に活きています」

再入社を考えているあなたへ。西澤さんからのメッセージ

SMBC日興証券のロゴの前に立つ西澤さん

「私は再入社して本当に良かったと考えていますが、かといって『誰でも戻っておいで』とは言えません。その人がどんなキャリアを歩み、これから何をしたいのかによると思います。もし、妥協や後ろ向きな理由で戻ろうとしているなら、それは後々苦労することになるだろうと思います。」

そう前置きしながらも、西澤さんは力強く続けます。

「挑戦の場がこの会社にあると思えるなら、再入社を前向きに検討することを勧めます。私自身もやりたいことがあると思って帰ってきました。当社を離れてから経験したことと、もう一度この会社でやりたいことが繋がるなら、それは素晴らしい選択になるはずです。」

※こちらは過去にSMBC日興証券に在籍していた方専用のコミュニティです。