「共に地域を良くしたい」初めての交流会で深まった滋賀銀行とアルムナイのつながり【交流会レポート】

滋賀銀行は、2024年4月に第8次中期経営計画を策定し、3つの基本戦略の一つである「ヒューマンファースト」に基づき、アルムナイネットワークを立ち上げました。

滋賀銀行を退職したアルムナイを「地域を幸せにする外部人的資本」と捉え、銀行内部だけでは得られない知見を活用したビジネス協業など、地域の幸せにつながる価値づくりを目指してアルムナイネットワークを運営しています。

今回初めて実施したアルムナイ交流会は、アルムナイからの声を受けて実現しました。首都圏で活動するアルムナイも多くいることから、滋賀と東京の2会場で同時に開催し、オンラインで交流ができる形式で開催しました。当日の様子をレポートします。

※こちらは過去に滋賀銀行に在籍していた方専用のネットワークです

“元”アルムナイの事務局からご挨拶

まず最初は、滋賀銀行人事部でアルムナイ事務局を務める東田さんより開会のご挨拶がありました。実は、東田さん自身も一度、滋賀銀行を退職した“元”アルムナイでしたが、数年前に滋賀銀行に再入行されました。

東田さんの開会の挨拶を聞く東京会場の様子


東田さん:みなさん、本日はお集まりいただきありがとうございます。私は現在アルムナイネットワークの運営事務局を務めていますが、私自身、実は一度滋賀銀行を退職した“元”アルムナイです。新たなステージで活躍され、様々な気づきをもっておられるアルムナイのみなさんとこうして再びつながることができて大変嬉しく思います。アルムナイネットワークを通じて生まれた再会や新たな出会いが、地域の発展のきっかけになることに期待しています。

東田さんの開会挨拶の後は、アルムナイを代表して澤田 晃仁さんから乾杯のご挨拶がありました。澤田さんは滋賀銀行を退職した現在は事業再生コンサルタントとして活動しており、現在も滋賀銀行と連携することもあるようです。

澤田さん:私は2005年に滋賀銀行に入行して2018年まで在籍していました。今こうして独立して個人でお仕事ができているのは滋賀銀行に育ててもらったからだと思っています。だからこそ、何らかの形で滋賀銀行に貢献したい、共に地域を盛り上げていきたいと考えています。今回の交流会で、さまざまな分野で活躍する滋賀銀行アルムナイとつながりを作っていけたら嬉しいです。

続いて、各会場のアルムナイから自己紹介が行われました。

今回の交流会には、澤田さんをはじめとして、独立してご自身の事業に取り組むアルムナイが多く参加されていました。2025年2月に滋賀県東近江市で児童発達支援・放課後デイサービス施設「にじいろぱれっと」をオープンされた古賀さんや、中小企業向けにシステムの受託開発 ・ホームページ制作 ・補助金支援 ・SEO / MEO対策など幅広く支援している「WIZAPP」の小西さんなど、各々の事業内容を紹介されていた様子が印象的でした。

その他の参加者についても、滋賀銀行で培った金融の知見を活かして幅広い分野で活躍されておられ、お互いのキャリアに興味津々な様子でした。

滋賀銀行の“今”を伝える

自己紹介の後は、現役社員から、滋賀銀行の“今”を伝えるプレゼンテーションが行われました。まず、滋賀銀行からTSUBASAアライアンスに出向している林さん(交流会時点)より、滋賀銀行の課題とアルムナイネットワークへの期待が述べられました。

滋賀銀行の“今”を伝える林さん

林さん:第8次中期経営計画を基軸に事業と企業文化を変革しており、確実に良い方向に変わってきていることを実感しています。ただ、滋賀銀行員だけの考えでは限界があります。だからこそ、アルムナイの視点から見た当行の課題を率直にフィードバックしてほしいです。どのような気づきでも滋賀銀行にとっては価値があります。そういったご意見をどんどん取り入れていくことで、滋賀銀行は地域の皆さまをもっと幸せにできる会社になれると思っています。

林さんは続けて、再入行に関してのメッセージをアルムナイへ伝えました。
「滋賀銀行アルムナイが社外で活躍することには再入行と同じくらい価値がある」というメッセージが印象的でした。

林さん:私の個人的な意見ですが、滋賀銀行アルムナイが社外で活躍されることは再入行と同じくらい価値があると考えています。現在の仕事に熱意を持って取り組んでいるのであれば、むしろ再入行はせずにどんどんその道を突き進んでほしいです。

滋賀銀行では得られない知見や経験、スキルを持つアルムナイとのネットワークは滋賀銀行にとっても大きな財産だと考えています。雇用形態の枠にとらわれずに「地域をどうしたらもっとよくできるか」を一緒に考えられるような関係性を作っていきたいです。滋賀銀行の中も外も知っているアルムナイとビジネスで協業できれば、よりよいシナジー効果が生まれると考えています。

もちろん、滋賀銀行に戻ってきてくださることも、大歓迎です!

続いて、新規事業創出を専担している総合企画部 未来デザイングループ長の神崎さんより、最新プロジェクトの話やアルムナイとの連携についてのお話がありました。

神崎さん:未来デザイングループは2024年4月に新設され、地域・社会の課題解決につながる新規事業の創出を目指しています。一例として行政や民間による観光施設開発や駅前開発のプロジェクトに対し、川上から関与していくというものがあげられます。官民の企画立案やファイナンススキームを構築し、地域の活性化を推し進めていく、地域開発事業を構想しています。

そんな中で、“外を知る”アルムナイは成功のカギを握る重要なステークホルダーだと考えており、アルムナイにヒアリングを実施するなど、未来デザイングループとしても積極的に関わっていきたいと考えております。今日の交流会が今後の連携のきっかけになれば嬉しいです。

神崎さんがアルムナイに伝えたメッセージ

現役社員からのプレゼンテーションの後には、各会場でフリーの交流が行われました。アルムナイと現役社員の間で滋賀銀行の未来について熱い議論が交わされている様子が印象的でした。「今は東京にいるが、いつか滋賀に戻ろうと考えている」「地元で活動しているため、滋賀銀行と積極的に連携していきたい」などのアルムナイが持つ地域に対する想いが感じられました。

アルムナイとのつながりを形にする

滋賀銀行アルムナイネットワークの事務局を務める東田さんに、滋賀銀行のアルムナイの取り組みにかける想いを聞いてみました。

ーー滋賀銀行アルムナイネットワークの運営を通じて目指していることを教えてください。

アルムナイは地域に対して価値を提供する外部人材と捉えており、アルムナイとのネットワークを活かして、「『三方よし』で地域を幸せにする」というパーパスを実践していきたいと考えています。アルムナイの滋賀・京都・大阪をはじめとする地元への関わり方はどのような形でも良いと思っています。地元の別の企業で働くことも、他地域や異業種など全く異なる環境で働いて外部の知見や経験を得て、当行やアルムナイ同士で共有することも、もちろん、当行に再入行していただくことも、結果的にすべて地元経済の発展につながります。だからこそ、まずはアルムナイの皆さんと「つながること」が重要だと思っています。

また、現状、当行アルムナイの約10%は会社経営者や個人事業主の方々です。地域に価値を提供するために、アルムナイとのビジネス連携の可能性も探っていきたいと思っています。

ーーアルムナイと関係構築する際に意識していることは何かありますでしょうか。

堅苦しくしすぎずに、ふらっと立ち寄れるようなコミュニティ運営を心掛けています。元々、在籍時に関わりがあったメンバーも多いので、アルムナイにとって楽しい場にしていければと思っています。

そのうえで、アルムナイが参加したくなるようなメリットを提示することは心掛けています。ここでしか得られない情報や企画はアルムナイからも好評をいただいています。

ーー「アルムナイが参加したくなるメリットを提示する」とは具体的にどのようなことを行っているのでしょうか。

例えば、滋賀銀行が主催する限定セミナーや役職員向けの研修をアルムナイにも案内しています。アルムナイにとってなつかしさもあるようで、毎回数名の応募があります。

また、アルムナイとのつながりを活かせないかと様々場面で検討しています。先日はオリジナルTシャツを作成しているアルムナイとともに、滋賀銀行女子バスケットボール部Lake Venusの応援Tシャツを企画・作成しました。また、今回の交流会でご用意した滋賀の銘菓「大津絵煎餅」も滋賀銀行アルムナイが営む大忠堂様から購入させていただきました。アルムナイにとっては小さな連携かもしれませんが、アルムナイとのつながりを形にすることで、ゆくゆく大きな協業につながっていくと考えています。

アルムナイと共に作成した女子バスケットボール部応援Tシャツ

ーー最後に、滋賀銀行アルムナイへメッセージをお願いします。

アルムナイの皆さんと一緒に、地域の更なる発展のためにコミュニティを広げていきたいと思っています。それぞれの関わり方で、ゆるく長く滋賀銀行との関係を続けていただけると嬉しいです。再入行やビジネス連携等、何か思い立った時にはお気軽にご相談ください。お待ちしています!

※こちらは過去に滋賀銀行に在籍していた方専用のネットワークです