【レジェンダ・アルムナイ】人事コンサルタントの苦労もおもしろさも糧にして、企業人事のキャリアを築く

在籍当時の思い出や、現在のお仕事についてレジェンダ・アルムナイにインタビュー。今回はBCホールディングス株式会社で採用教育マネージャーとして活躍する石黒邦裕さんにお話を伺いました。(在籍期間:2018年〜2019年)

BCホールディングス株式会社 採用教育マネージャー 石黒邦裕さん
2006年株式会社SRCに入社。リクルート求人広告を用いた新卒・中途採用支援、採用実務代行など幅広い案件を担当。2013年に退職し学校法人での勤務を経て、2018年にレジェンダ・コーポレーション株式会社(https://www.leggenda.co.jp/)に入社。採用コンサル、採用実務の代行などの業務に携わる。2019年にBCホールディングス株式会社に入社。グループおよび各事業会社の新卒・中途採用、教育企画、組織開発、制度企画などを行う。

※こちらは過去、レジェンダ・コーポレーションに在籍していた方専用のネットワークです

「人を育てる仕組み」に興味を持ち人材業界、大学職員を経験

大学生の頃は教員を目指していました。そのため、一般企業の就職活動を一切しなかったのですが、教員採用試験には受かりませんでした。この先どうしようと思っていたら、教員採用試験の不正が発覚して世間で大騒ぎになりました。私は学校教育に対して疑念を抱き、このまま教員を目指してよいのだろうかと悩みました。結果、就職浪人をして改めて自分のやりたいことを考えることにしました。

私は学生時代からずっと神戸にいます。自分のやりたいことを考えたときに、一番に思いついたことは「神戸に貢献したい」です。そして、アルバイト先であったマクドナルドの優れた人材育成の仕組みに関心がありました。教員との共通点でもある「人を育てる仕組み」に興味があったことに気が付き、神戸を中心に人材サービスを展開する株式会社SRCに入社。SRCでは主にリクルート求人広告を用いた新卒・中途採用支援を担当しました。

株式会社SRCで約8年間勤務した後、学校法人大阪成蹊学園に転職しました。
当時、新卒採用で中国人留学生(当時は非常にエネルギッシュな学生が多かった)がなだれ込むように入ってきた時代で、就職で日本人がそれに圧倒されているという所がありました。そんな構図を見ていて、「やっぱり日本のキャリア教育を変えていかなきゃいけない」と考えるようになり、大学職員の道へ。系列の付属高校で高校生のキャリア教育に関わりながら、学校経営で重要な生徒募集のイベント企画・運営の広報業務に携わりました。

「もう一度HRに軸足を戻そう」という考えからレジェンダに入社

皆さんご存知の通り、少子化時代で学校は生き残りをかけて、生徒集めに必死です。生徒が集まりやすい学科を作る、企業受けのいい人材を育てるという動きが見られるようになり、少しづつ自分が理想としていた学校教育とズレが生じてきたと感じるようになりました。
次第に転職も考えるようになり、ある時人材紹介サービスの方と話す機会がありました。
「やっぱりHR領域にいる人は熱量があるな」「気持ちのいい人が多いな」「やっぱり自分はHRが好きだ」と人材業界で働いた記憶がよみがえりました。
実は学校法人は、65歳の定年まで勤務すればそれなりの退職金が得られる制度があります。
当初は大学職員を全うしようと考え転職しました。
経済面での安定というメリットの一方で、少しづつ大きくなるズレ。悩みました。
しかし、65歳までのキャリアではなく、80歳まで働けるキャリア形成をしようと決めました。65歳で退職金をもらうより数倍面白くなると感じたからです。
そんなタイミングで次のキャリアに選んだのが、レジェンダ・コーポレーションです。レジェンダは、アカデミックというか、採用や人事の専門知見を持った方が多い印象を持ち、人や組織にしっかりと向き合うことができる職場だと感じました。

苦労もおもしろさも経験したレジェンダ

レジェンダ入社後は採用支援の事業部に配属。主に大手メーカーの新卒採用プロジェクトで、RPO(採用アウトソーシング)をメインに担当していました。一部、採用コンサルティングの案件も担当しましたが、採用担当として稼働することが多かったです。面接代行もかなりの数を担当したので、アセスメントや動機づけのスキルはこの時かなり磨かれました。

苦労したことは、プロジェクトマネジメントです。私は営業出身で、性格的にも大雑把なところがあります。ドキュメンテーションやシステム設定を含めた業務の設計、運用と進捗の管理など、細かく関与していくことには苦労しました。

ただおもしろかったことも、このプロジェクトマネジメントです。クライアントの採用担当が退職と同時にスタートしたプロジェクトでは、選考フローやフォーマットを私がリードして作りました。その時は、社内の別プロジェクトで使用するフォーマットを参考にしたり、先輩に壁打ちをしてもらいました。そのおかげで早期の立ち上げに成功しました。0からクライアントの仕組みを作っていくことはおもしろかったですし、コンサル業務ならではの経験でした。
今振り返ると、プロジェクトマネジメントこそレジェンダのノウハウが詰まっていると思います。2年足らずで退職することになってしまい(私は卒業ではなく中退と言っているのですが)スキルを身につけたとは言い難いですが、レジェンダにいたからこそ学べたことです。

キャリアチェンジを決意

担当していたクライアントとのやりとりの中で、ふとキャリアについて立ち止まって考えるような出来事がありました。担当していた製薬会社が「MRの募集をやめる」という決断をした時です。AIの活用やオンライン診療、ジェネリック医薬品の普及など、今後の業界構造を考え、よりマーケティング領域で勝てる組織戦略に切り替えるからです。
こうした意思決定は企業人事だからこそできる決断であり、採用コンサルの立場では難しいと痛感させられました。そして事業経営を経験しないことには、本当の意味でコンサルはできないだろうと思うようになりました。
もともとコンサルをやりたくてレジェンダに入社しました。当時の上司も私のキャリアプランを応援してくれ、実際にコンサル業務もアサインしてくれました。日々の仕事はおもしろく、やりがいを感じていたのですが、自分の年齢を考えた時、キャリアチェンジをするなら今しかないと決意しました。今でも当時の上司や同僚には申し訳ない気持ちと、感謝の気持ちを持っています。

レジェンダで得た経験は「知見、スキル両面で役立っている」

現在は多店舗展開企業向けコンサルティング会社のBCホールディングス株式会社で、採用教育マネージャーをしています。コスト削減を担うビズキューブ・コンサルティング(https://bizcube.co.jp/)や人事コンサルティングを担うホスピタリティ&グローイング・ジャパン(https://hg-japan.com/)の中途採用が主な業務です。それ以外に、CXOの採用、組織開発でオンボーディングプログラムの構築、1on1の推進、評価制度・役職定義の見直し、人事システム導入、BPRのプロジェクトのサポートなど幅広い業務に携わっています。

現在の企業人事で、レジェンダでの経験がとても役立っています。
私が、今の会社に入社した当時は、1年以内の離職が高く、社風もアップデートされていませんでした。そのため、中途採用の傍ら、グランドデザインの構築やエージェントさんとの関係再構築、採用サイトの立ち上げを行いましたが、レジェンダで経験した業務設計やプロジェクトマネジメントの観点はすごく役立ちました。実は採用管理システムの入れ替えのときには、人手が足りなかったのでレジェンダに支援をしてもらいました。

レジェンダ・アルムナイへのメッセージ

以前、アルムナイネットワークに人財の相談を投稿してみたところ、もともと面識があった方以外にも、在籍期間が被っていない方からも連絡をいただき、本当に助かりました。本来であれば繋がっていないネットワークを使えることは、アルムナイの魅力のひとつだと思いました。引き続き、困ったときには助けていただきたいです。

今いる会社は副業ができないため、今後またどこかでレジェンダの皆さんと一緒に仕事ができたらいいなと思っています。レジェンダ・アルムナイはみなさん気持ちのいい方や、いろいろな知見を持っている方が多く、刺激を受けます。レジェンダにいた頃、私はそういうアカデミックな雰囲気が好きでした。ぜひ引き続き交流させてください。

※こちらは過去、レジェンダ・コーポレーションに在籍していた方専用のネットワークです