私が日立製作所を退職した経緯 | 「好き」から「尊敬」に変わった日立への想い

さまざまな企業のアルムナイをその想いとともにご紹介していく連載「ALUbum」。今回は日立製作所・アルムナイの中村亮一さんにご登場いただきました!(2004年4月〜2018年9月)

株式会社BtoA/VP of Business development 
中村亮一さん

新卒から一貫して人事総務として働き、人事データを使った採用の改革を実行したことがバズり、いつの間にか専門家っぽくなりました。そして何を考えたか38歳にして初めてのスタートアップ、初めての事業開発に挑戦中です。

2004年4月〜2018年9月(14年6ヶ月)株式会社日立製作所
大学卒業後、新卒で日立製作所に入社し、人事総務業務を幅広く担当。2017年4月よりピープルアナリティクス専門部門を立上げ、心理学を用いたエンゲージメント研究に従事

2018年10月〜2020年2月(1年4ヶ月)ソフトバンク株式会社
HR Tech・ピープルアナリティクスの社内導入など、人事部門のデジタルトランスフォー メーション推進を担当

2020年3月〜現在 株式会社BtoA
エンプロイー・エクスペリエンス・プラットフォーム『BetterEngage』を提供するスター トアップ株式会社BtoAに入社
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日立製作所に勤めていた当時の仕事内容

入社当初は関西支社(大阪)へ配属され人事教育・労務・ビル移転を担当したのち、本社で技術系職種の採用担当をしていました。

その後、システム&サービスビジネス統括本部(旧(情))へ異動となり、大森で採用・人員管理→ダイバーシティ→ピープルアナリティクスに携わりました。

特に2016年からの2年半は非常に大きな裁量を与えていただき、人事データ分析の専門部署であるピープルアナリティクスラボを創設いたしました。

このセミナーで転職先のソフトバンクの源田さんと出会いました。

ピープルアナリティクスとは、それまでKKD(勘と経験と度胸)で実施されていると言われていた採用や配置をもっと科学的にデータで捉えていく手法のことです。自社の分析に加え、事業部門とお客さま向けのサービスも立ち上げ、それまでの人事とは大きく違った仕事はとても楽しかったです。

日立に在籍した14年半で人事総務に関する業務を本当に幅広くやらせていただいた経験は私にとってかけがえのないものでした。

経歴の詳細はこちらをご確認ください!
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退職の経緯

就職活動のなかで、「企業内の人(社員)を幸せにする仕事=人事」と漠然と考え、人事を募集している会社を探し、人事への配属を約束してくれた日立に入社しました。

日立では人事担当として本当に素晴らしい経験もたくさんありましたが、一方で会社の苦境にも立ち合い、そして社員が苦しむ姿を何度もみてきました。その都度、自分の非力さを感じ、私は人事として何ができるのか、何をしなければならなかったのかを考えるようになり、仕事の軸も「人を幸せにする → 不幸を生み出さない」と変化しました。

ピープルアナリティクスの研究も、社外での仕事も順調に増えていましたが、もっと働く社員に寄り添うアプローチがしたいと考えるようになり、そんな時に声をかけていただいたソフトバンクへ転職することを決めました。

現在の仕事内容

現在は株式会社BtoAというHR Techのスタートアップで事業開発・営業を担当しています。日立・ソフトバンクでの人事データ活用経験から、もっと簡単に人事の誰もがデータドリブンな仕事ができるようになる仕組みを作りたいと考え、仕事も未知の領域ではありましたが今の会社に入社しました。
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日立での経験が今の仕事で生きていると感じるのは、大きく2つあります。

1つ目は、幅広い人事業務の経験です。人事と一口に言っても、採用・教育・労務・人員管理などなど、その業務範囲はとても広く、それぞれの専門性も深い仕事です。

しかしそれぞれの仕事は分断しているものではなく、経営者や社員の目線、そしてデータ観点でも全部が繋がっているのが理想です。日立での幅広い人事業務経験がそのつながりを考えるヒントになっています。

2つ目は、事業部人事の経験です。先述の通り、会社や社員が苦境に立つ中での厳しい人事業務の経験もあり、人事の仕事、テクノロジーは誰のためのものなのか?と常に自分の中で問いかけながら仕事をすることができています。

これはテクノロジー開発の中で、見落としがちになる最終的なカスタマー(人事ではなく、その先にいる経営者や社員)を意識することにつながっています。

退職後の日立製作所とのつながりや交流

FacebookなどSNSで多くの人とつながっているので、私としてはあまり離れた感じはしないです(笑)

辞めてから1年半以上たっていますが、ありがたいことにオンライン同期会だったり、人事の若手向けにキャリア研修を依頼いただいたり、部門の方からサービスへの相談をいただいたり、採用した若手の飲み会に誘われたり、辞めますと連絡があったり(汗)、本当に多くの方とつながっています。

日立製作所のアルムナイ・ネットワークについて

ぜひ欲しいです! 私自身、社内外問わず人材のネットワークが広がったことが、今の自分のキャリアにつながったと考えていますが、いろんな方とのつながりは本当に人生を豊にするものです。

ネットワークを広げるだけであればいろんなコミュニティに参加すればいいですが、関係を深めるとなるとそこには利害関係が出てくるので難しくなります……。

産まれた県が同じなだけで親近感が湧くように、所属した会社が同じというのも、その後の深い関係性を作りやすくなると思います。

ビジネスの連携はもとよりですが、人材の連携もできればうれしいです。そして、古巣との懇談会などもできるといいですね。

日立製作所へのメッセージ

会社にいる時から自称「日立のことが一番好きな人事担当」でしたが、外に出てから客観的に見ることもでき、好きから尊敬に変わりました。

思い出されるのは良かった思い出より、つらかったこと、怒られたこと、死にそうになりそうなくらい働いたことと、割としんどい思い出ばかりですが(笑)、全ての経験が今の自分を作り上げ、力になっています!

心から感謝感謝感謝です。日立アルムナイとして名を汚さぬよう頑張ります♪

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日立でスクスク育ち、38歳にして初のスタートアップ、初の事業開発担当へ転身いたしました。何をやるにも遅いということはないことを体現できるよう頑張ります!いろんなネットワーク作りたいという方がいらっしゃればお気軽にご連絡ください!

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