GSKグループ(以下、GSK)は2024年8月にアルムナイネットワークを立ち上げました。アルムナイと継続的な関係性を持つことを重要視し、そうしたつながりを再入社やブランディング、社外コミュニケーションなど多様な価値創出につなげることを目指しています。
これまでも多様な人財を受け入れてきたGSKでは、アルムナイネットワークを立ち上げる前から、社員個人間のつながりをきっかけにして再入社した方が複数名いました。そんな“元GSKアルムナイ”3名をお招きしてお話を伺いました。
今回お話を伺ったのは、GSKでMRやマーケティングを経験したのち、外資系製薬スタートアップへ転職したKさん。約9年間グローバルに活躍した後に、なぜ再びGSKへと戻る決断をされたのか、お聞きしました。
※過去にグラクソ・スミスクライン株式会社及びヴィーブヘルスケア株式会社に在籍していた方専用のネットワークです。
MRとマーケティングを経験して得た視点
ーー最初にGSKに入社した経緯を教えてください。
1999年にMR職で入社しました。仙台出身ということもあり、最初は仙台と盛岡を担当しました。地元の医療機関と仕事ができて、とてもやりがいを感じていました。その後、一度現場を離れて、本社でマーケティングに関わる機会を得ました。再び営業現場に戻ることになるのですが、営業とマーケティングを行き来する中で、次第に本格的にマーケティングの経験を積みたいと思うようになりました。
ーーそこからGSKの中でマーケティングの道に進まれるのですか?
35歳のときに社内公募でマーケティング部門に異動することができました。MRとして培った「どんな製品なのか」という視点に加えて、「どんな顧客に届けるのか」「どんな市場なのか」という俯瞰した視点を持てるようになりました。その後は再び営業として宮城県の営業マネージャーも経験して、自分の中で一区切りがついた感覚も出てきていたことから、転職を決意しました。
「GSKとはすべてが違った」スタートアップでの挑戦
ーー転職後のキャリアについてお聞かせください。
デンマークの製薬企業に転職しました。転職した理由はグローバル企業でかつ30名規模のスタートアップという新しい挑戦を通じて、自分の目指すキャリアを歩めると思ったからです。
転職後もマーケティングを担当していたのですが、GSKのマーケティングとは全く異なり、一気通貫で何でもやりました。この時期は特にGSKの仕組みがいかに整っていたのかを思い知らされました。プロモーションに直結する業務に留まらず、ブランディングや社内制度構築まで幅広く経験を積めるのはスタートアップ企業ならではです。グローバル企業だったので、海外出張も多く、グローバルチームを連携しながら各国の戦略立案にも携わっていました。製品を0から立ち上げていく日々は刺激的で楽しかったです。
ーーGSKとは異なり小さい会社だからこそ得られた経験も大きかったのではないでしょうか?
「何もない」企業だったので、自分で考えて動く力がかなり鍛えられました。決して悪い意味ではなく、GSKは制度や仕組みが整っているがゆえに「何でもやる」みたいな仕事の仕方はしないじゃないですか。当時の自分はそういう不確実性の高い仕事を通じてどんな仕事にも対応できる地力をつけたいと思っていたので、自分にとってはそうしたスタートアップこそが求めている環境でした。
「できない」と決めつけていた再入社
ーーGSKへの再入社を考えたきっかけを聞かせてください。
スタートアップ企業では自分なりに手ごたえを感じていた一方で、コロナ禍で海外出張ができなくなるなどの制約も生まれてしまい、改めて自分のキャリアを見つめ直すことにしました。
しかし、当初はGSKに再入社するなんて選択肢にすらありませんでした。特に理由があったわけではないですが、自分で「再入社なんてできない」と決めつけていました。
そんな中で、GSK時代の元同僚から「マーケティングポジションで募集がある」と教えてもらいました。それをきっかけに「もし本当に戻れるのなら、もう一度GSKのマーケティングで頑張りたい」という想いが沸きあがってきたんです。そこからGSKの元同僚と話したり自分のキャリアを考える中で、応募することを決意しました。
ーー最終的な決め手は何だったのでしょうか。
自分のことを良く知る同期や先輩が多く在籍していたことです。またこの方々と一緒に働けるという安心感があるのは再入社ならではの良さだと思います。それに加えて、GSK退職後の経験を活かせるポジションの募集だったことも魅力に感じていました。
再入社したからこそ気づいたGSKの魅力
ーー再入社して、どのような業務に取り組んでいるのでしょうか。
現在は呼吸器領域の製品のブランドリードを担当しています。マーケティングを一気通貫で取り組んだ経験がかなり役立っていて、マーケティングの中に留まらずその先にどのような業務に関わってくるのかを理解しながら目の前の業務に取り組むことが出来ています。また、各国のステークホルダーを巻き込んだ連携の経験も前職で積むことができたので、直接活かされている感覚があります。
ーー再入社したからこそ気づいたGSKの魅力は何かありますか。
GSKは土台の強い会社だと思います。先ほど述べた制度や仕組みが整っていることはもちろんのこと、GSKで働く社員の強さを改めて実感しました。再入社することになった私を気持ちよく迎え入れてくれる人柄も、みんなで協力して良い仕事をしようという意識も、GSKの強さの理由なんだと実感しました。
ーー再入社にあたり、不安なことはありましたか?
正直なところ、再入社する自分が以前のように馴染めるのか、かなり不安でした。いざ出社してみると、初日から周囲が話しかけてくれたり、以前からの同僚には「おかえり」とお声がけいただいたことで、その不安はすぐに無くなりました。
ーー最後に、GSKへの再入社を検討しているアルムナイの方々に向けて、メッセージをお願いします。
GSKのように再入社という選択肢があることが幸せなことだと感じています。アルムナイのみなさんの中には「辞めたからこそGSKの良さに気づけた」という方もいるのではないでしょうか。もし再入社を少しでも検討している方がいるなら、気軽に連絡してみてはいかがでしょうか。
そして、私自身、GSKには再入社した社員が活躍できる土壌があると感じています。GSKの過去を知っていて、GSK以外の会社のことも良く知っている。そんな再入社社員ならではの役割を活かして活躍いただけると嬉しいです。
※過去にグラクソ・スミスクライン株式会社及びヴィーブヘルスケア株式会社に在籍していた方専用のネットワークです。