
2025年2月、株式会社ハッカズーク主催のもと、地方銀行出身者(地銀アルムナイ)を対象とした交流会が初開催されました。
参加者は、紀陽銀行・滋賀銀行・西日本シティ銀行・ふくおかフィナンシャルグループ・北洋銀行(五十音順)出身のアルムナイたち。地銀出身者同士が横のつながりを広げ、キャリアやビジネスの可能性を語り合う場として、大いに盛り上がるイベントとなりました。
今回は、交流会の実施背景や当日の様子、参加者の声をお届けします。
共通のルーツを持つ仲間とつながる場を
ハッカズークでは、アルムナイネットワークを通じた価値創出に向けた取り組みの一つとして、企業横断での特定のテーマや目的別の交流イベントや勉強会を開催しています。過去には、大手企業からスタートアップに転職したアルムナイに向けた交流イベントや、アルムナイネットワークで過去に所属していた企業と協業を行うアルムナイからのネットワーク活用に関するオンライントークイベントなどを開催。今回新たに着目したのは、「地方銀行出身 × 首都圏在住」という共通点を持つアルムナイ同士のつながりです。
地方銀行のアルムナイの中には、キャリアや家族の事情などで地元を離れ、首都圏へ拠点を移す人も少なくありません。首都圏での新たなキャリアを築く一方で、物理的な距離から行員時代の仲間とのつながりが薄れてしまったり、新たな人脈づくりが必要になることも多いといいます。
また、企業側にとってもアルムナイとの関係維持は課題のひとつです。地方銀行のように本社所在地が地方にある場合、物理的な距離から首都圏在住のアルムナイと対面で接点を持つことが難しいという課題もあります。
そこで今回「地銀出身×首都圏在住」という共通点を軸に、複数社横断でキャリアの可能性を広げ、ビジネスの新たなつながりを生み出す場として、地銀アルムナイ交流会を企画しました。
地銀ならではのエピソードに共感!自己紹介タイム
開会時間が近づくと、少しずつアルムナイたちが会場に集まり始めます。会場の一角には参加者の出身行が本社を置く地域のお土産を集めたコーナーが用意され、出身行や地域に関する情報交換で話が弾む様子が見られました。

いよいよ交流会がスタート。まずは乾杯で幕を開け、その後は自己紹介タイムです。
・現在の仕事
・地銀時代の経験がどう活きているか
・地元のおすすめ名産品や観光スポット
といったテーマで、それぞれのキャリアや地銀出身者ならではの地元の話を共有し合いました。
「行員時代に培ったスキルや経験が今の基盤になっています」「数字に強いと評価を受けることが多いです」と語るアルムナイもおり、うなずきや共感の拍手が上がる場面も。ほかにも「銀行側の目線を持てることが非常に役立っている」「過去の自分がカウンターパートになっている」といったお話もありました。
また、参加者からは「関東に知り合いが少ないので、新しい出会いが欲しい」 「地銀出身者の交流会が珍しくて興味があった」 「ビジネスにつながる人脈を作りたい」といった声もあり、積極的に新たなつながりを求める姿勢が印象的でした。

初対面同士もすぐに打ち解けるフリー交流会
フリー交流会が始まると、会場はさらに活気に満ちた雰囲気に。自己紹介タイムで聞いた話がきっかけとなり、初対面同士でも会話が弾んでいました。特に印象的だったのは、お互いのキャリアに対する関心の高さです。
「今の仕事でどんなプロジェクトに携わっているんですか?」 「どうやってITスキルを身につけたんですか?」といった具体的な質問が飛び交い、業界を超えた学びの場となっていました。
また、「関東に仕事関係の知り合いが少なくて…」「将来的には地元に戻ることも考えている」 「地元のために何かしたい」といった話題も多く、地銀ならではのバックグラウンドが共感を生む瞬間が随所に見られました。
共通の思いや課題感をきっかけに、「一緒に何かできるかも」と話が広がる場面もあり、今後の協業につながるような前向きな空気が生まれていました。中にはその場で次に会う約束をしている方もいらっしゃいました。

あっという間に2時間が経過し、最後は全員で記念撮影。名残惜しそうに「また会いましょう!」と声を掛け合いながら、参加者たちは会場を後にしました。
“地銀”を軸にした企業横断イベントの可能性
今回の交流会は、「地銀出身者」という共通点を軸にした初めての試みでしたが、参加者のアンケートでは8割が「ビジネスやキャリアに繋がる出会いがあった」と回答。
「今回のような同業種出身者同士の交流会をぜひやってほしいと思っていたので、参加できて嬉しい」
「金融機関で活躍する方とAIやDXについて意見交換でき、有意義な時間だった」
といった声も寄せられ、出身行を越えたネットワークの価値を再認識する機会となりました。
同じ会社出身者同士のアルムナイ交流会とは異なり、地銀間の違いや共通点を楽しむといった一面も見られ、新しい可能性を感じるイベントになったといえます。
今後もハッカズークでは、さまざまな軸で企業横断の交流イベントを開催し、アルムナイネットワークを通じた新たな価値を生み出す場を提供していきます。
次回の開催もお楽しみに!