「複数ブランドを統括した経験がいま活かされている」再入社したGSK社員の新たな挑戦

GSKグループ(以下、GSK)は2024年8月にアルムナイネットワークを立ち上げました。アルムナイと継続的な関係性を持つことを重要視し、そうしたつながりを再入社やブランディング、社外コミュニケーションなど多様な価値創出につなげることを目指しています。

これまでも多様な人財を受け入れてきたGSKでは、アルムナイネットワークを立ち上げる前から、社員個人間のつながりをきっかけにして再入社した方が複数名いました。そんな“元GSKアルムナイ”3名をお招きしてお話を伺いました。

今回お話を伺ったのは、新卒でGSKに入社し、MRやマーケティングを中心にキャリアを歩んできたGさん。他社でのマーケティングリードやマネジメントを経て、再びGSKへ戻ってきました。そんな退職から再入社に至るまでの経緯を掘り下げます。

※過去にグラクソ・スミスクライン株式会社及びヴィーブヘルスケア株式会社に在籍していた方専用のネットワークです。

MRからキャリアを始め、マーケティングの道へ

ーーGSKに入社した経緯をお聞かせください。

ファーストキャリアでは、営業職に就きたいと考えて就職活動をしていました。父が製薬会社で働いていたこともあって、医薬品や化粧品といった業界の面白さや将来性を常々聞いていたこともあり、製薬業界を志望するようになりました。その中でも特に人の良さを感じたのがGSKだったので、最終的にはGSKに入社することを決めました。

ーーGSKに入社してからはどのような業務を担当されていたのでしょうか。

最初はMRとして6年半ほど勤務しました。その後は本社の営業推進部に異動して、営業とマーケティングの橋渡しのような役割を担いました。営業推進部での業務はMRとは大きく異なり、「GSKのために何をすべきか」という視点が求められ、視座が上がったと思います。その後、マーケティング部門に異動し、皮膚科領域にて製品ローンチも経験しました。

ーー就活時に営業職を経験したいという想いを持っていたとお聞きしましたが、営業推進やマーケティングといった領域にも興味があったのですか?

「いつか本社でも働いてみたいな」と漠然と興味を持っていました。実際に働いてみるとMR時代に培った現場の感覚は営業推進やマーケティングにかなり役立ちました。マーケティング部門で製品をローンチできた時の喜びは言葉にできないです。自分が担当した製品が世の中に広がって、患者さんに貢献するという仕事には大きな魅力を感じました。

マーケターとしての成長を求めて外に

ーーそんな中で、GSKの退職を決断された理由を教えてください。

マーケターとして裁量のあるポジションで仕事をしたいと考えていました。当時担当していた2つの製品のうち、皮膚科の製品がスピンアウトすることになったり、もう1つの呼吸器の製品もやりきれなかったり、歯がゆい想いをすることがありました。自分がマーケターとして成長するためには、裁量を持ってリードしていくような経験が必要なのではないかと考えていたところで、自分のやりたいことと合致する会社からオファーをいただいたので転職を決意しました。

ーー転職後のキャリアについてお聞かせください。

最初は皮膚科領域で複数ブランドのマーケティングをリードしていました。当時の市場は「戦国時代」と言われるほど、多くの製品がローンチしていたんです。そのおかげもあり、マーケターとして市場を鑑みて戦略を設計する力や社内外を巻き込んでプロジェクトを進めるリーダーシップがかなり鍛えられました。後半は未経験の眼科領域に異動になったり、チーム全体のマネジメントを経験したりと、さまざまな経験を積むことができました。

「また戻っておいでよ」の声が再入社のきっかけに

ーーGSKへの再入社を意識するようになったきっかけは何だったのでしょうか。

転職を意識した当初はGSKに戻ることは考えていませんでした。とはいえ、GSK時代の同僚とは辞めてからも繋がりがあって、その中で度々「また戻っておいでよ」と声をかけてもらうことがあったのです。GSKのことは辞めてからもずっと好きだったので、そのような声掛けがきっかけとなり、転職先の候補の一つとして意識し始めました。そんな中で、自分のやりたい領域の社内公募が始まると聞いたので、お話させていただくことにしました。

ーー実際に話してみて、何か感じることはありました?

私が好きだったGSKの雰囲気は変わっておらず、安心しました。私のキャリアや考え方を尊重して、フラットに話を聞いてくれたことが嬉しかったです。挑戦したい場所だと再認識しました。

ーー再入社にあたり、不安なことはありましたか?

正直、不安はあまりありませんでした。周囲から「どんな人なんだろう?」と見られるのは、転職も再入社もあまり変わらないかなと思っています。GSKは再入社している人も一定数いるので、周囲からの目を気にする必要は全くないと思います。

外の視点を活かして取り組む新たな挑戦

ーー再入社して、どのような業務に取り組んでいるのでしょうか。

現在は、疾患啓発に特化したマーケティング業務に携わっています。疾患そのものについて正しい知識を広め、医師や患者さんが早期に気づき、適切な治療につながるような取り組みです。これまでのように製品のプロモーションを行うわけではありませんが、啓発につながる重要な役割だと感じています。

ーー再入社して活かせている前職の経験は何かありますでしょうか。

以前GSKでマーケティングを担当していた時と比べて、対応できる幅は広がったと感じています。前職では複数ブランドを横断して担当していたため、ブランドごとの特性に合わせた戦略を考える必要がありました。そのおかげで柔軟に考えて、最適なプロモーションを実行する力が身につきました。

あとは社内コミュニケーションにおいても前職の経験が活かされていると思います。製薬企業はユニットごとの縦割り組織も多い中で、GSKは部門を超えて連携する組織体制をとっています。前職時代に複数ブランドの担当をしていたことで積めた社内コミュニケーションの経験は、再入社した現在もかなり役に立っています。

ーー最後に、GSKへの再入社を検討しているアルムナイの方々に向けて、メッセージをお願いします。

私自身、外に出てみてGSKの良さや自分のやりたいことに気づきました。自分の価値観を考える中で、GSKでもう一度頑張りたいという気持ちがあるなら、気軽に相談してみてはいかがでしょうか。

※過去にグラクソ・スミスクライン株式会社及びヴィーブヘルスケア株式会社に在籍していた方専用のネットワークです。