企業の変化や成長は、必ずしも今いる社員だけで成し遂げられるものではありません。一度会社を離れた人材――アルムナイの視点や知見が、社外から新しい風を吹き込む原動力になることもあります。
JBSではそんなアルムナイとの関係構築を通じて、組織の未来をより豊かにしていこうという動きが生まれています。
今回お話を伺ったのは、2020年にJBSを離れ、現在もIT企業で活躍されている櫻井洸平さん。JBSでは大規模案件をリードし、技術とビジネスの両面で実績を積んできました。退職後もアルムナイとしてJBSとの関わりを持ち続けており、今なお社外からJBSを支え続ける存在です。
さらに今回は、現役社員であり通信サービス事業本部を率いる金山さんとのクロストークも実現。社内外それぞれの視点から、JBSの変化、組織の現在地、そしてアルムナイの価値について語っていただきました。

※こちらは過去にJBSに在籍していた方専用のネットワークです
技術も、仲間も。すべてが自分を成長させてくれた場所
ーーまずはJBSに入社した当時のことを聞かせてください。
櫻井:JBSに中途入社した2012年当時、SIerとしてキャリアを進めていく中で、自分のスキルセットを活かしつつも新しいことに挑戦できる環境を探していました。JBSから「それができる配属を考える」と言っていただき、すごくありがたかったのを覚えています。
最初はエンジニアとして入り、そこからアシスタントマネージャー、マネージャーとステップアップさせていただきました。技術だけでなく、チームをまとめていく立場になったことで、組織づくりやメンバー育成の難しさとやりがいも学びました。中でも、PMとして苦戦したプロジェクトがあり、周囲に助けられながら立て直せた経験は、今でも大きな糧になっています。
ーー職場の雰囲気や文化はいかがでしたか?
櫻井:入社した当時はまだ田町のオフィスだったのですが、とてもアットホームな雰囲気でしたね。「誰かに相談したければ、直接会いに行く」のが当たり前で、階段を上り下りしながらいろんな人が行き交う、そんな活気がありました。部署の垣根を越えて人が集まる環境が、すごく自分に合っていたと思います。
仕事だけでなくプライベートでも深い関係性が築けたことは、JBSの大きな魅力だと思います。結婚式に仲間が集まったり、プロジェクト外でも交流があったり、仕事の延長線に信頼がある。あの時の仲間との時間が、今の自分を支えてくれていると感じています。

離れて気づいた“技術と人の強さ”──JBSの本質は現場にあった
ーーJBSでのご経験が今に活きていると感じることはありますか?
櫻井:非常に多くあります。私は今、技術とビジネスの両面から企業に提案を行う立場ですが、そこで求められる勘所のようなものは、まさにJBS時代に鍛えられたものです。特にクラウド、Azure、DB領域などの技術に深く関わらせていただいたことで、自分の中に「軸」ができたと感じています。
JBSでは、現場に技術者がしっかり入り込み、営業と同じ目線でお客様と対話する文化がありました。それが今の私のスタンスに直結しています。
ーーそうしたJBSの文化や仕組みは、他社に移ってみてより強く実感された部分でもあるのでしょうか?
櫻井:そうですね。JBSには、アカウントチームとソリューションチームが分かれていながらも、非常に良い連携がありました。お客様との接点を持つアカウント営業と、技術で支えるソリューション側が互いに尊重し合い、案件を組み立てていく。私はその中で、プリセールスからPM、実行支援まで幅広く経験させてもらいました。
あの体制があったからこそ、提案の質も高まりましたし、技術者としても前線に立てる自信を得ることができました。
ーー技術者としての成長において、JBSならではだと感じた要素はありましたか?
櫻井:やはり、マイクロソフトやAWSなどパートナー企業との現場レベルでのつながりが強かったことです。アライアンスという枠を超えて、エンジニア同士がセッションできる環境が整っていたのは大きかったですね。
最新の技術に触れ、直接議論ができる場があったことで、社内の研修だけでは得られないリアルな学びが得られました。こうした「現場で技術を磨ける文化」がJBSの大きな財産だと、今改めて感じています。
製販一体のリアル──営業とエンジニアの“距離”をどう縮めるか
ーー金山様は櫻井様と、もともとご親交があったとうかがっています。今のJBSの取り組みについても聞かせてください。
金山:現在、私が担当している通信サービス事業本部は大手通信キャリアのお客様に、営業とエンジニアが一体となって対応する体制を取っています。
もともとは営業が15名ほどの組織だったのですが、2025年からは200人規模のエンジニアが同じ本部に入り、いわゆる「製販一体」の組織として動いています。
ーー実際にその体制で1年取り組んでみて、見えてきた課題はありますか?
金山:一番大きいのは、営業とエンジニアの間にあるギャップですね。これまでは技術部門だけで完結していたので、あまり意識してこなかった部分が顕在化してきました。同じ組織で同じお客様を担当するようになると、「営業は何をしているのかわからない」といったエンジニア側の不満や、「エンジニアにももっとアカウントエンジニアとして主体的に動いてほしい」という営業側の期待が、どうしてもすれ違ってしまう。そこをきちんと埋めていきたい、というのが今期一番のテーマです。
櫻井:そのお話を聞いていて、「どの会社でも悩むところだな」と感じました。営業とエンジニアで役割を線引きしてしまうと、どうしてもプロジェクトは続かなくなりますよね。受注した後に「ここからはプロジェクト側」「次の案件は営業で」と分けてしまうと、お客様から見たときの価値は分断されてしまいます。お客様はJBSという会社を見ているので、やはり一体となって動くことが大切だと思います。
ーー営業と技術、それぞれの立場から見た難しさもありそうですね。
金山:そうですね。私たちは無形商材を扱っているので、「これを売ればいい」という単純な話ではありません。営業もお客様を理解し、事業やソリューションを理解した上で提案しないといけません。そのため、ソリューション営業としてどう動くかで悩む人も多い。一方で、ソリューションが多岐にわたる分、アカウント営業はジェネラリスト的な役割になりやすく、「エンジニアから見ると何をしているのかわかりにくい」という状況も起きてしまいます。
櫻井:JBSは扱える領域が本当に広いので、なおさら難しいですよね。何でもできるからこそ、どこまで踏み込むのか、どこを軸にお客様と向き合うのか。そのせめぎ合いは、営業とエンジニアの間で常に起きると思います。だからこそ、金山さんが進めている、営業と技術が本音で話す「相互理解活動」を通じて距離を縮めていく取り組みは、とても大事だと感じました。
金山:まさにそこですね。2025年の後半から、お互いの思っていることを率直に出し合う場をつくってきました。出てくる声は決してきれいなものばかりではないですが、その課題を一つずつ解消しながら、営業と技術が同じ方向を向ける組織にしていきたいと考えています。

“ただの元社員”ではない。アルムナイがつなぐ、新しい関係性
ーー櫻井様はJBSを離れた今も、アルムナイとして継続的に関わりを持たれています。どのような思いでつながり続けていらっしゃるのでしょうか?
櫻井:JBSは、人と人との距離が近い会社だと思います。私自身、辞めたあとも連絡を取り合ったり、何か相談を受けたりすることが自然にあって、それが心地いい関係性だなと感じています。現職でも、JBSの方と協業することがあり、やはり一緒に仕事をしてきた仲間となら、ビジネスもスムーズに進みやすい。信頼関係がベースにあるのは大きいですね。
金山:JBSとしても、アルムナイの方々やアルムナイネットワークはこれからますます大事になると思っています。復職という意味での「カムバック採用」もそうですし、新たなビジネスを一緒に創っていくという可能性も考えています。社外に出た人たちが、それぞれの立場で何かを仕掛けてくれることが、会社にとってプラスになる時代ですよね。
櫻井:そう思います。実際に社外に出て視野が広がった今だからこそ、JBSに対して提案できることも増えました。そういう意味でも、アルムナイ制度があることで、声をかけやすかったり、相談しやすかったりするのはありがたいですね。
ーー制度としての仕組み以上に、“つながりを大切にする文化”がJBSには根付いている印象を受けます。
金山:そうですね。これは昔から変わらないJBSの良さだと思っています。制度があるからつながるのではなく、「あの人元気かな?」と思ったら自然と連絡できる関係性がある。今後も、そういう人の良さを大切にした会社であり続けたいです。

“卒業後もまた関わり続けたい”と思える場所──JBSが持ち続けてほしいもの
ーー最後に、JBSの未来に期待すること、そして今この記事を読んでいる社員や若手の方々にメッセージをいただけますか?
櫻井:私がJBSを離れてもう数年になりますが、今でも、あの頃の仲間たちと一緒に仕事をした思い出の蘇る瞬間があります。それは、JBSという会社がただの職場ではなく、信頼できる人たちが集まる場だったからだと思います。
これからのJBSには、ますます変化とスピードが求められると思います。でも、その中でも人と人との信頼を土台に、技術とビジネスの両面から顧客価値を創り出す会社であってほしいですね。そして、今働いている皆さんには、ぜひ視野を広げてほしい。目の前の仕事だけにとらわれず、自分のキャリアをどう積み上げたいのか、どんなスキルを武器にしたいのかを考えて動いていってほしいと思います。
金山:私も、現場で働いている立場として、外で活躍しているアルムナイの皆さんから刺激を受けることがたくさんあります。「あの人、すごく成長してるな」と思うと、自分たちも負けてられないなと。そういう意味でも、これからは出戻りも、共創も、いろんな形で関係がつながっていく時代だと思います。
櫻井:本当にそう思います。JBSには、挑戦できる環境がありますし、それを応援してくれる人たちがいる。だからこそ、一度離れたとしても、外からも関わりたくなるんです。今、JBSで働いている方には、「ここで積み重ねた経験は、必ずあなたの財産になる」と伝えたいです。

※こちらは過去にJBSに在籍していた方専用のネットワークです









