2023年11月20日、サントリーホールディングス株式会社が立ち上げ後初となるアルムナイイベントを開催しました。アルムナイに会社の今や、ネットワーク設立の背景を伝えること、そしてアルムナイ同士の交流を主な目的としたイベントです。
※過去にサントリーホールディングス㈱、サントリー食品インターナショナル㈱に在籍していた方専用のネットワークです
37名のアルムナイと現役社員が一堂に会した本イベント。終始にぎやかな雰囲気でした。印象的だったのは、今回のイベントを通じてアルムナイ同士の再会を喜ぶ声や新たなつながりができたことを喜ぶだけでなく、今後コミュニティで起こることを期待する声でした。
「イノベーションが創出される場に」開会のあいさつ
「お久しぶりです」「元気でしたか?」ーー開会前から、アルムナイが会場に到着するたびに再会を喜ぶ声があちこちで聞こえてきました。アルムナイのみなさんは早速、近況報告し合いながら開会を待ちます。
会場がにぎわい出した頃、イベントがスタート。まずは開会のあいさつとして、ピープル&カルチャー本部部長の清水信孝さんが登壇し、サントリーホールディングスがアルムナイネットワークを立ち上げた背景について語りました。
ネットワーク設立の背景には、価値観の多様化・労働市場の流動化という世の中の変化と、サントリーが目指す姿「おもろい人が集い、おもろい仕事に溢れ、おもろいキャリアが描ける」の実現に向けて、社外とのつながりが必要だったからと言います。アルムナイを含めた多様な人とつながりあうことを通じて、新たなイノベーション(おもろいこと)を生み出し続けたいーーそんなねらいがあります。
「サントリーグループが大切にしている価値観『Growing for Good』『やってみなはれ』『利益三分主義』、これらの価値観を共有してきた仲間同士がつながりあうことで、様々なイノベーションが創出される場にしていきたいと思っています。みなさん、本日はよろしくお願いします」
ピープル&カルチャー本部部長 清水信孝さん
続いて、サントリー流の乾杯のかけ声「スコール三唱」をし、待ちに待った懇親会がスタート。「スコール!」のかけ声には自然と熱がこもり、拍手が湧き起こりました。
アルムナイによる自己紹介
懇親会の合間には、7名のアルムナイが登壇し自己紹介を行いました。現在の仕事やサントリー在籍当時の思い出、アルムナイネットワークに期待することなどを語りました。
一般社団法人を立ち上げ、子どもの居場所作りを行う
加藤愛梨さん
2013年サントリーホールディングス株式会社へ入社し、ビールの商品開発などを担当。2018年に退職し、個人事業主として「拡張家族」をテーマに血のつながりを超えた関係性を築く社会実験コミュニティ「Cift」に参画。2020年に一般社団法人We are Buddiesを設立。
「サントリーは辞める人がすごく少ない会社だと思います。でも私が退職するときには『夢を追いかける愛梨ちゃん』みたいな感じで、みなさんあたたかく送り出してくれました。転職を経て、現在は非営利団体の代表理事として、親以外の大人が子どもとフラットな関係性を築くバディプログラムをやっています。久しぶりにサントリーの方々とお会いして、懐かしい気持ちと、またつながり直せたらという思いでいます。今日はよろしくお願いします」
会社を設立後も続くサントリーとのつながり
堀尾優太さん
2008年サントリーホールディングス株式会社に入社。小売店・流通営業を経て、2010年から外食企業の営業として従事。2019年に退職後、株式会社トリプルスリーを設立。現在は外食企業の成長をHR領域から一気通貫でサポートするITプロダクトを提供している。
「今日はスコールから始まり、サントリー時代に一緒に野球をやっていた懐かしい仲間と再会できたり、お世話になった先輩ともお会いできました。こういう機会がなければ、なかなかお会いできなかったので、すごくうれしいです。
今でもサントリーのみなさんとは一緒に仕事をしていて、外食企業の人材不足解決のために協業しています。アルムナイのみなさんの中には人材に関わるお仕事をされている方もいらっしゃるので、今日を機会に一緒にお仕事できればと思っています。
サントリーはすごくいい会社で、所属していてよかったなと感じます。私自身、今会社を経営していて、社員はまだ十数名ほどですが、『サントリー愛』のような思いをトリプルスリーに対して持ってもらえることを目指しています」
サントリーアルムナイだからこそできるチャレンジをしたい
辻吉彦さん
2004年サントリーホールディングス株式会社に入社し、財務部、事業部を経験。2013年TSUKURU株式会社を創業、2020年ウイスキーの「場」「時」「モノ」づくりを行うTisTa株式会社(https://tista.co.jp/)を設立。現在はESGの貢献施策の専門家として「環境問題に貢献しながら、事業を創れるヒトづくり」に尽力。
「僕は環境問題に貢献する仕事をしたくてサントリーに入社しました。『水と生きる』というコピーが大好きで、サントリーで頑張ろうと思ったのが昨日のことのようです。
現在は会社を立ち上げ、環境問題に貢献するヒトと事業の共創、ウイスキーづくりの企画・共創に取り組んでいます。今かなり課題だと思っているのは土。土壌の健康に注目しています。ヒトも農業もウイスキーも育てていくには時間がかかるもの。じっくり時間をかけて取り組んでいこうと思っています。
今やっている事業に興味のある方がいたら本気で一緒にやりたいと思っていますし、サントリーのアルムナイだからできたというような実績をつくり出したいと思っています。ぜひご協力いただけたらうれしいです」
多彩なキャリアを築いたアルムナイ
ほかにも、演劇ユニットを立ち上げた高宮香澄さん、米農家に新規就農した谷口さん、フリーランスの広報・コピーライターとして活動する清水井友希さん、IT企業に転職した山本さんが自己紹介をしました。多方面で活躍するアルムナイの自己紹介に、みなさん熱心に耳を傾けていました。自己紹介が終わると登壇者に積極的に話しかけ名刺を交換。サントリーアルムナイを共通項にして、「つながりたい」という熱意が伝わってきました。
「今後も継続していただきたい」締めのあいさつ
約2時間半のイベントはあっという間に終了。閉会のアナウンスがあった後もしばらく会話が止まず、名残惜しさが伝わってきます。最後は、アルムナイの永田謙介さんからのあいさつとスコール三唱が行われました。
「サントリーを退職して思うことがあります。それは、サントリーのことを嫌いな人って多分いないということ。これって本当にすごいことだなと改めて思います。
その理由はなんだろうと考えていたのですが、先日あるテレビ番組にサントリーの方が出演していたのをたまたま拝見して、そこで社員が言っていたセリフにヒントがあるのかなと思いました。その人は『人って誰もが生きている間はチャレンジをした方がいいと思うんですよ』とおっしゃっていたんです。
サントリーのような大企業の中でも、そういうことを言える会社って本当に少ないのではないでしょうか。自分自身、ビジネスパーソンとしての基礎をサントリーで築かせてもらって、本当によかったなと感じます。今日ここにいるみなさんも、サントリーを辞めた後もいろんなことに挑戦したり、毎日ポジティブな姿勢で取り組んだりしている人ばかりです。それはおそらく、サントリーで身についた考え方や行動なんじゃないかなと改めて感じました。
今後こういう機会が継続していくことが、みなさん望んでいることだと思います。今後も無理ない形で継続していくことを模索していただきたいです」
永田謙介さん
2006年入社。営業として7年間勤務した後、2013年に退職して高等学校の教諭に。その後、2015年株式会社ビズリーチに入社。2018年に株式会社Sparkを設立。高校生向けのキャリア支援事業や企業ブランディング事業、採用パートナー事業を展開する。
より熱のこもった一体感のあるスコール三唱でイベントは幕を閉じました。アルムナイのみなさんは自然と笑顔で、充実した時間だったのだろうと感じました。
参加者の声
イベントに参加したアルムナイからは「刺激になった」といった声や、今後の展開にを楽しみにする感想が寄せられました。
「サントリーでの経験をもとに、みなさんそれぞれ個性を生かしていろんな活動をされていることがわかり刺激になりました」
「同期から紹介してもらって、今回のイベントに参加しました。今、自分自身もフリーランスとして活動していますが、お手伝いできそうな事業をされている方や、ぜひ一緒に何かしたいと思う方との出会いがあり、すごく有益な時間になりました」
「こういう会を開いていただけることにすごくありがたみを感じますし、それを分かち合いながら、何か新しいものを作り上げていけることができるのかなとワクワクしました」
参加したアルムナイの声
アルムナイ同士の交流ができることを「うれしい」と語りつつ、積極的に何か新しいものを生み出そうとしていた参加者が多いことが印象的でした。サントリーホールディングスにとっても、アルムナイにとっても、今後の可能性を感じたイベントとなったのではないでしょうか。
※過去にサントリーホールディングス㈱、サントリー食品インターナショナル㈱に在籍していた方専用のネットワークです