2023年1月27日、2年ぶり3回目の住友商事 SC Alumni総会がオンライン開催されました。当日はバーチャルイベント空間のoViceを活用し、Alumni・現役社員合わせて総勢60名ほどが参加しました。第一部ではAlumniと現役社員の協業事例のパネルディスカッションとAlumniによる事業プレゼンが行われ、第二部では小グループに分かれての交流会で盛り上がりました。本レポートでは当日の様子をお伝えします。
開会の挨拶
人事部長の開会の挨拶からイベントがスタート。
開会の挨拶ではSC Alumni Networkの位置づけおよび今後の活動の方向性についてお話がありましたので、概要を一部ご紹介します。
SC Alumni Networkの位置づけ
「住友商事グループは、Diversity, Equity and Inclusion(DE&I) を『価値創造、イノベーション、競争力の源泉』と位置づけており、DE&I を妨げるあらゆるバリアの撤廃を進め、知のミックスを活かすことで、ビジョンの実現を追求すると謳っています。そして、このAlumni Networkは、まさに当社DE&I方針を体現したものであり、社外で活躍する当社 Alumniと当社役職員が交流することで、知見やノウハウ・ネットワークの融合、ひいては新たなビジネスチャンス、社会貢献の機会が創出できると信じています。」
参考:Diversity, Equity & Inclusionの加速 | 住友商事 (sumitomocorp.com)
今後の活動の方向性
「一方、コロナ禍の影響もあり、ここ1,2年は十分な交流機会を設けることができなかった反省も踏まえ、今回の総会を本Network活性化の再出発点としていきたいということ、併せて、次年度以降は、住友商事発信のイベントだけでなく、SC Alumniサポーターとの合同企画やAlumniメンバーからの持ち込み企画等、様々な形式での交流機会を用意していきたいと考えています。」とのお話がありました。
第一部 SC現役社員×Alumni協業事例のパネルディスカッション
第一部は、まず住友商事とAlumniの協業事例として『小児向けVR弱視治療用アプリの共同開発について』のパネルディスカッションを実施しました。
参考:小児向けVR弱視治療用アプリの共同開発 | 住友商事 (sumitomocorp.com)
ヘルスケア分野は、住友商事における「次世代成長戦略テーマ」の一つで、全社で中長期的に強化・育成していくと位置付けている分野となっており、住友商事として新規事業開発を模索する中で、Alumniの山本さんが代表を務めるイマクリエイト株式会社(以下「イマクリエイト」)にたどり着いたとのこと。ご担当者曰く、「SNSで山本さんにコンタクトした所から協業が始まったが、SC Alumni Networkを活用すればもっと早く協業に行きついただろう。SC Alumniには住友商事の外で様々な経験・知見を蓄えた仲間がたくさんいるので、今後も協業の可能性は拡がっていくと思う」とのお話がありました。
また、共同開発のプロジェクトについてパネルディスカッションの中ではAlumniならではの連携のポイントやメリットについて「共有性」「補完性」という視点で以下の内容が語られました。
「Alumniと現役社員は、“住商”コミュニティでの所属という大きなくくりの共通点があること、Alumniの皆さんは会社の文化や仕事の進め方なども理解しているため、コミュニケーションもしやすく、案件が比較的スムーズに進められる。」
「Alumniは、住友商事ではできない/やらない領域にチャレンジするために卒業する方も多くいるため、基本的には住友商事に足りないものを補完できる可能性が高い。その中でも、新興・Tech領域のケイパビリティは特に補完性が高いと思う」
Alumniとしても、上記のコミュニケーションのしやすさは感じている。加えて、住友商事の持つ各種リソースやネットワークは非常に心強く、プロジェクトに大きな可能性を感じている。
第二部 Alumniプレゼンセッション
次に、2名のAlumniから、現在手がける事業に関するプレゼンが行われました。
1人目は、住友商事を卒業後、2014年に次世代型ソーシャルロボットの開発、製造、販売、パーソナルAI(自然言語処理・感情解析・レコメンド等のコミュニケーション)に関する研究、開発を行う「ユニロボット株式会社(以下「ユニロボット」)」を創業した酒井さんです。ユニロボットも2017年より住友商事と協業。
参考:ロボット関連事業への取り組み強化について | 住友商事 (sumitomocorp.com)
酒井さんからは、「音声AI領域、ボイスボットの動向と進化などについて」というテーマで、ユニロボットが提供する電話AIソリューションの「ボイスボット」と世界初の個性を学習するコミュニケーションロボット「ユニボ」についてのプレゼンがありました。
人があらゆるモノと対話可能になる未来を実現すべく、着実に事業を拡大し、夢に向けてチャレンジを続けていく酒井さんは、今年は高齢者向けロボットに注力していくと語ります。
2人目は、2010年に住友商事を卒業後「株式会社ワニプロ(以下「ワニプロ」)」を設立し、構成作家として、芸能界、コンテンツ業界で活躍されている丹羽さんです。丹羽さんからは、住友商事からの転職の経緯、構成作家への転身や現在の仕事内容について話がありました。一風変わったキャリアの丹羽さんの話に参加者はどんどん引き込まれていき、本業のみならず、ボツになった大量の証明写真を活用してLINEスタンプを作った話など、住友商事で培ったガッツと粘り強さで様々なことにチャレンジしているということで、終始笑いが絶えない時間となり、第二部の懇親会に向けて会場の雰囲気が和んでいきました。
第二部 Alumni・現役社員混合の懇親会
第二部はAlumni・現役社員混合の懇親会です。
SC Alumniサポーターの斎藤さんの乾杯の発声で懇親会スタート。バーチャル空間oVice内で話したいテーマや第一部でプレゼンをしたAlumniと話すグループごとに集まり、交流が行われました。
それぞれのグループでは、住友商事の今についてやAlumniの近況などの情報交換が行われ、バーチャル空間内で各グループを行き来しながら随所で盛り上がり、盛会となりました。中締め後も、イベント会場に引き続き残って旧交を温める方も多数いらっしゃり、切っても切れない絆を垣間見ることができました。
参加者の声
イベント後のアンケートでは、Alumniと現役社員それぞれ以下のような感想が寄せられています。
Alumniからの声
「退職してから初めてじっくりお話しする方も数名おり、卒業後も住商を軸に人と人との
繋がりを作れるということがとても嬉しく思った。」
「退職後にいろんな人生を歩んでいる方がいらっしゃる。住商にいたら携われないであろ
う業界、ビジネスの話は面白かった。」
現役社員からの声
「Alumniの方々のバイタリティーと変わらぬSCへの想いに触れることができて良かった。」
「普段ではなかなか聞けない事業の内容や、パーソナリティに富んだ人材を見ることが
出来て興味深かった。」
「Alumniの方々との取り組みがビジネスに拡がる事例の共有が大変勉強になった。」
SC Alumni事務局は、今回のイベント開催を終え、2023年の抱負を以下のように語ります。
「直近はコロナ禍の影響もあり十分な交流機会を作ることができませんでしたが今回の総会を通じてまずはSC Alumniの活動の啓発ができたと思います。今後は、会社主導での交流機会の提供だけでなくAlumniメンバーと協働した企画を積極的に行っていきたいと考えています。また、本取り組みは当社にとっても黎明期であり、従来の枠組みに捉われないAlumniネットワークの在り方や価値を探っていきたいと思います」