アルムナイの企業でラクスパートナーズが派遣契約をスタート「愛あるアルムナイの元でエンジニアが得るものは大きい」

育成型エンジニア派遣ビジネスを行うラクスパートナーズと、同社アルムナイが所属するビーグリーとの間で派遣契約がスタートしました。

ラクスパートナーズに派遣の依頼をしたのは、ビーグリーのシニアエンジニア・手島次郎さん。2012年にラクスパートナーズを退職して以来、ほぼ初めての同社との接点だったといいます。

退職から10年以上の時を経て、今回連絡を取ろうと思った理由は何だったのでしょう?

株式会社ラクスパートナーズ  取締役/森 大介さん(写真左)
株式会社ビーグリー 技術部 シニアエンジニア/手島次郎さん(写真右)

10年ぶりの連絡を「ダメ元でもしてみよう」と思えた理由

——手島さんがラクスパートナーズに在籍していたのはいつごろですか?

手島:2010年2月から2012年1月までの約2年間です。業種も会社規模もバラバラな3つの現場を経験し、いろいろな仕事があって、やり方もさまざまなのだと学んだ濃い期間でしたね。

そこから現職のビーグリーに転職し、今も同じ会社で働いています。

森:私は2010年3月にラクスパートナーズに入社したので、手島さんとはほぼ同期です。会うのは辞めて以来、初ですね。

手島:「お互い老けたね」みたいなところはありますね(笑)

森:10年経っていますから(笑)

手島:とはいえ、雰囲気は変わっていないなと思います。取材前に吉田社長ともお会いしましたが、たたずまいは同じというか。急に10年前に戻ったような感覚がありました。

——手島さんが在籍するビーグリーに、2022年の4月からラクスパートナーズのエンジニアが派遣されていると聞きました。どのような経緯で派遣契約がスタートしたのでしょうか。

手島:プロジェクトで欠員が出て、急遽人が必要になったことがきっかけでした。

ラクスパートナーズはエンジニア向けの研修が充実していて、バックアップ体制もしっかりしています。最低限のレベルに達しなければ派遣されないことも知っているので、エンジニアの質という点で信頼感がありました。また、当社でラクスの製品を使っていることもあって、上を説得しやすいという背景もありましたね。

そこで、思い切って当時の同僚だった吉田社長に直接連絡をしました。人がすぐに必要だったので、正攻法でいくと時間がかかってしまうと思ったんです。退職してから連絡を取るのは初めてでしたが、結果的にスピーディーに話が進んでありがたかったですね。2週間後には派遣契約がスタートしましたから。

——連絡を取るのに躊躇する気持ちはなかったですか?


手島:正直、ありました。私のことを覚えているか不安もありましたが、少なくとも私はラクスパートナーズを嫌いで辞めたわけではなかったので、ダメ元で連絡をしてみようと思えましたね。

もし喧嘩別れしていたら、連絡はできなかっただろうと思います。

アルムナイだからこその愛ある的確なフィードバック

——ラクスパートナーズのエンジニアと一緒に仕事をした感想を教えてください。

手島:気持ちの面での違いが大きいですね。どうしても「後輩」という見方をしてしまうので、他社の派遣さんより少し厳しくしてしまうというか。

森:当社のエンジニアの派遣先の上長が手島さんです。当社では「お客さまからの評価=社員の評価」になるのですが、手島さんの評価は的確なんですよ。ベテランのエンジニアですから見る目があるのはもちろん、愛を持ってエンジニアを育成しようとしてくれているのを感じます。

手島:通常、派遣は契約期間が終わったら関係性も終わりますし、期間中であっても仕事ができなければ途中解約するのが一般的です。

ただラクスパートナーズのエンジニアに対しては、たとえ当社の現場が合わなかったとしても、次の現場でプラスになるようにしてあげたい思いがあるので「ここを伸ばした方がいい」など、手厳しくなってしまいますね。

森:派遣契約では、表向きは案件が収束したからという理由で契約が終了したものの、実は派遣先でエンジニアがパフォーマンスを出せていなかった、なんてことも起こりえます。

そんな中、エンジニアに成長してほしいという想いを持って、愛ある的確なフィードバックがいただけるのは本当に頼もしいです。これからもぜひガンガン伝えてください。

手島:ラクスパートナーズの体制が分かっているのも大きいですね。エンジニアのフォローをきちんとしてくれるだろうという安心感があります。

たとえ本人が技術的なことを理解できていなくても、それをサポートするエンジニアが社内にいることを知っているので、「社内の体制を生かして、ここは周りの人に聞いた方がいい」など、アドバイスをしていますね。

——森さんは以前、「卒業生の皆さんの在籍企業にラクスパートナーズの派遣サービスを紹介してもらいたい想いもある」と言っていました。今回の事例はまさにですね。

森:最高ですよね。当社がエンジニアにとって良い環境を整えようとしていることは、アルムナイの皆さんであれば理解してくれていると思います。それは言い換えれば、「エンジニアのモチベーションが上がる環境」をアルムナイの皆さんが理解しているということでもある。

そして、当社を卒業する人の多くは「エンジニアとしてキャリアアップしたい」と考えて転職します。そういう意思を持った人が所属している会社は、きっとエンジニアにとって良い環境だと思うんですよ。

——「アルムナイが長く働いている会社=エンジニアにとって良い会社」という信頼性があるわけですね。

森:その通りです。それはつまり、当社のエンジニアの派遣先としても良い環境だということ。そういう現場で経験を積むことは、当社エンジニアが市場価値を上げることにもつながると思っています。卒業生のキャリアが見えることで、「ラクスパートナーズで頑張ればこうなれる」というイメージも持てますよね。

愛があるアルムナイのところに、エンジニアとして頑張っていきたい人が行けると、お互いハッピーかなと思います。今回の事例をきっかけに、他のアルムナイの皆さんから「こういうのもいいな」と思ってもらえたらうれしいですね。

——在籍時と現在で、ラクスパートナーズの印象は変わりましたか?


手島:思想の部分は変わっていないなと思いました。私がいた頃に試行錯誤していたものがかたちになったのを感じています。

森:ありがとうございます。手島さんがいた2012年と比較すると、社員数は約100人から約800人。規模は大きく変わりましたが、おっしゃる通り、「エンジニアのキャリアを支援する」という根幹部分はブラさずにやってきました。それが伝わっているのはうれしいですね。

——最後に、古巣企業とアルムナイで一緒に仕事をした感想を教えてください。

手島:うれしいのと、面白いなという想いと、両方ありますね。

実はこれまでも、在籍していた頃の仕事の一部を単発でお手伝いすることはあったのですが、それはあくまでその瞬間に終わってしまうもの。今回のように継続的な関係が構築できたことも、キャリアップした上で再会できたことも、やっぱりうれしいです。

森:退職後もこうやって良い関係で関われるのは本当にうれしいですよね。

ラクスグループは大きくなり、さまざまなお客さまが当社のサービスを使ってくださるようになりました。だからこそ、良い辞め方ができていれば、アルムナイの皆さんが転職先でラクスのサービスを使う際に、当社とのつながりを感じてもらえるのではと思います。

そうやって、会社が変わってもお互いが応援し合える関係性でいられればいいなと改めて思いますね。