野村ホールディングスが初のアルムナイ交流会を開催!「野村」の定義を幅広くするアルムナイの存在

2023年1月、アルムナイネットワークを立ち上げた野村ホールディングス株式会社(以下、野村)。同社は「多様な人材は野村グループ最大の財産」という考えのもと、アルムナイネットワークの構築をスタート。

そんな同社が2023年12月5日に初となるアルムナイ交流会を開催しました。今回集まったのは、野村證券インベストメント・バンキングのアルムナイ約20名。再会を喜ぶアルムナイや、新たなつながりを生み出すアルムナイの姿がありました。

オープニングトーク

交流会は、野村ホールディングス株式会社 執行役員 グループ人事戦略兼人材開発担当 吉田俊哉さんのオープニングトークからスタートしました。

野村ホールディングス株式会社 執行役員 グループ人事戦略兼人材開発担当 吉田俊哉さん

「私が人事部長として着任したのは2020年です。着任早々、自分の中で『新しいことをやろう』と決めていました。そのうちの一つが、アルムナイネットワークを作ること。もともと、辞めた後もみなさんがSNSなどでつながって、飲み会などをやっていることは知っていましたし、私自身、個人的に元チームメンバーと会うことはありました。せっかくそうしたつながりがあるのに、プライベートな関係に留まっているのはもったいないなと思っていたんです。

退職後も多様なキャリアを築いているアルムナイ同士が交流できれば、協業のきっかけも生まれるでしょうし、カムバック採用やリファラル採用のきっかけにもなります。実際、ここ数年の傾向として再入社される方も少なくありません。また外の世界で活躍するみなさんが世の中に知られることで、野村の採用力強化や社員のエンゲージメントを高めることにもつながります。アルムナイネットワークは双方にとってメリットがあるものだと考えています。

長くなりましたが、一言で言うと『とにかく仲良くやっていきましょう』と言うのが趣旨です。ぜひ今後もアルムナイネットワークを盛り上げていければと思っています」

乾杯後は自然と拍手がわき起こりました。歓談タイムが始まると「お久しぶりです」とあいさつを交わし再会を喜んだり、「初めまして」と名刺交換したりするアルムナイ。初対面かどうかにかかわらず、「野村アルムナイ」を共通項に積極的につながろうとする姿が印象的でした。会場はすぐににぎやかになり、熱気に包まれました。

アルムナイによる自己紹介・近況報告

交流会の中盤では、アルムナイによる自己紹介と、2名のアルムナイが近況報告を行いました。自己紹介では、これまでの経歴や現在の仕事内容、アルムナイコミュニティへの期待を語りました。

アルムナイは「いろんな方と交流できるのを楽しみにしています」「ここで何か協業の機会が作れればいいなと思っています」「似たような事業をやっている方と情報交換したいです」など、今日の交流会への期待を語りました。

続いてアルムナイ2名が登壇し、近況報告を行いました。最初に登壇したのは、川上雅司さん。川上さんは証券会社でM&Aに携わり、その後化粧品会社のM&Aチームへの参画、外資系投資銀行での勤務を経て、2003年に野村證券株式会社に入社。その後2014年にオムロン株式会社に入社し、現在はグローバル戦略本部 経営戦略部 M&Aグループ長を勤めています。

オムロン株式会社 グローバル戦略本部 経営戦略部 M&Aグループ長 川上雅司さん

川上さんは「野村證券での経験が現在どう生きているか」をテーマに、現在の仕事の内容や役立っている経験・スキルについて説明しました。

「長年アドバイザーとしての経験を積んできましたが、その経験が事業会社でM&Aを進めるのに非常に役立っています。M&Aの業界はけっこう狭いのですが、その中で信頼できる人脈や、さまざまな金融機関・アドバイザーとの関係も構築できているので、すごく仕事がしやすいと感じています。また事業会社の中でM&Aの全プロセスを理解する実行経験者は、実はそんなに多くありません。社内の法務や財務、総務、人事など各領域の専門家からも一目は置いてもらっているのも、仕事のしやすさにつながっています」

次に登壇したのは、藤波由剛さん。株式会社ワークスアプリケーションズで法人営業を担当した後、野村證券株式会社に入社し、企業買収の助言業務に携わりました。その後、2016年にプリンシプルズ株式会社を創業し、「実務ができる」に基づく研修トレーニングと評価アセスメントを提供する「BizObi(ビズオビ)」を法人向け・個人向けに展開しています。

プリンシプルズ株式会社 藤波由剛さん

32歳で独立した藤波さんは「キャリアの考え方」をテーマに自身の近況報告を行いました。

「自分の付加価値を高めるには、スキルを掛け算で考えると良いと思います。キャリアには、何か一つの専門分野を深掘りしていく方向と、いくつか得意なことを組み合わせて価値を生み出す方向があります。私の経験で言うと、前者の価値は高いですが、需要が意外に少なく競争が激しい印象があります。後者の方が、需要が幅広く少しの工夫で価値を高めやすいでしょう。

私の今の仕事は『人に教えること』『人を評価すること』『経営の仕組みを作ること』で、エンジニアと一緒に開発したシステムも活用してサービスを提供しています。私の場合、『バリュエーション』という投資銀行時代の専門に、教育コンテンツの『編集』力や自社サービスの開発で培ったデジタルな『プロダクトマネジメント』力といったものを掛け合わせて会社を経営してきました。逆に弊社にまだ足りないのは、マーケティングとスケールのための仕組み化で、今後はこれらを補いながら会社を大きくしていきたいと思っています。

また、財務やバリュエーションのコンテンツ制作では、野村のアルムナイの方に大変助けていただいています。皆さんの中で、もしも教える仕事に興味のある方がいればぜひ一緒に何かさせて下さい」

クロージングトーク

スタート時から約2時間、会場はさらに熱気を帯びていましたが、交流会は終わりの時間に。アルムナイ一人ひとりの表情からも充実した時間だったことが伝わってきます。最後は企業情報部 部長 長谷川さんと人事部 マネージング・ディレクター 椙棟さんのクロージングトークで、交流会は幕を閉じました。

野村證券株式会社 企業情報部 部長 長谷川さん

「私自身、一度野村を出て別の会社で勤務していた経験がありますが、別の会社のときのつながりが活きて、今案件をいただくこともあります。この野村アルムナイネットワークもそういうビジネスのつながりやプライベートに活かしていただけたらと思っています。今後もみなさんに応援いただけるようにやっていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします」(長谷川さん)

野村證券株式会社 人事部 マネージング・ディレクター 椙棟さん

「いろんな形で新しいネットワークを作って、野村證券という会社がもっと幅広い定義になっていけばいいなと思っています。そういう意味では、今日は懐かしいと思うつながりもあれば、新しいつながりも生まれる場になったのではないでしょうか。今後もテーマを決めて、より大きな形でやっていければと感じています。ご支援のほどよろしくお願いします。本日はありがとうございました」(椙棟さん)

参加したアルムナイの声

参加したアルムナイからは「野村證券を応援している」「交流会の機会を設けてもらえて大変ありがたい」といった前向きなコメントが寄せられました。

「僕は野村證券のことを応援しているので、野村證券が何か新しいことをやろうとしているなら参加したいと思っています」

「自分と同年代で知っている人はいませんでしたが、同じ会社にいたので、ある程度共通の話題ができました。今後、アルムナイネットワークを通じて仕事につながる可能性もありそうだと思いました。大変ありがたいです」

参加したアルムナイからのコメント

新しいつながりが生まれる場となった第一回のアルムナイ交流会。クロージングトークでも語られていたように「野村がもっと幅広い定義」になっていくための第一歩となったのではないでしょうか。