人、コミュニケーション、働き方…“日本生命らしさ”でビジネス連携も実現した「ニッセイ・アルムナイネットワーク」

2024年5月、アルムナイとの長期的かつ友好な関係構築を目的として発足した、日本生命保険相互会社(以下、日本生命)の「ニッセイ・アルムナイネットワーク」。
立ち上げから1ヶ月が経過し、新たなつながりが生まれはじめています。

今回は、そんな「ニッセイ・アルムナイネットワーク」メンバーの西村さんと那須さんにインタビュー。
アルムナイ同士の交流会での出会いをきっかけに、仕事でのコラボレーションも誕生したというお二人。それぞれが思う日本生命の強み、そしてまさにその強みがあってこそ生まれたビジネス連携についてなど、たっぷりとお話をうかがいました。

今なお体に染みついている“お客様ファースト”マインド

── まずは、お二人のこれまでのキャリアについてお聞かせください

西村:2008年4月に日本生命に入社し、はじめは大阪の本店に配属となりました。その後、町田支社や2度目の本店、東京本部での勤務を経て、2019年に退職。退職後に現在代表を務める株式会社RelyonTrip(リリオントリップ)を起業し、おでかけや旅行の際に活用いただく「SASSY*」というアプリを開発・提供しています。
とても充実した日本生命での11年間でしたが、かねてから持っていた起業の夢を叶えるべく思い切ってチャレンジをし、現在に至ります。

那須:私は2019年4月に入社し、京都支社に配属後、営業研修を受けて商品開発Gへ。商品の業績管理を担当していましたが、コロナ禍が到来したため、コロナ関連の請求件数が増加。販売取扱規定を制定するためのデータ分析に取り組みました。大変なこともありましたが、なかなか経験できないやりがいのある仕事でしたね。その後キャリアの幅を広げることを目指し、2022年10月に退職。現在は株式会社バンダイナムコネクサスで、バンダイナムコグループのデータ分析を担当しています。

西村 彰仁さん(写真左)、那須 海大さん(写真右)

── 日本生命ではさまざまな経験を積まれたと思いますが、当時を振り返ってみていかがですか?

西村:いろいろなことを学びましたが、やはり一番には“お客様ファースト”のマインドを身に付けることができたと感じています。私が入社したのは、ちょうど保険業界全体の刷新が求められていたころ。それにともなって日本生命も大きく変わろうとしていたときで、今でいう「ご契約内容確認活動」がスタートした時期でもありました。目には見えない「保険」という商品を購入いただくにあたって、まず大切にすべきはお客様、という考えが社内により浸透していったんですね。
私は現在の事業でもアプリの「ユーザー」という言葉は使わないと決めていて、それほどこの感覚がしっかりと体に染みついています。

那須:たしかに、日本生命のお客様へ向き合う姿勢はすばらしいですよね。プロモーションをする場合、デジタルの世界では「何人に表示されて、何人にクリックしてもらうか?」がKPIとなり、その割合は非常に低いです。一方、営業職員チャネルの場合は人が直接お客様のところへ出向き、商材を説明してくださる。“人”によるFace to Faceでの販売方法の強力さは、転職してからより一層素晴らしさを感じました。デジタル化が進む中で、1社目でそれを学べたのはとても恵まれていたなと思っています。

アルムナイ同士の安心感と信頼感。日本生命らしい“心地良さ”で協業が実現

── 日本生命での経験の中で、どのようなことが現在のお仕事に役立っているでしょうか?

西村:大きな組織の在り方や案件の上げ方など、大企業ならではのスキルセットが役に立っているのではないでしょうか。今もエンタープライズ企業の方と仕事をすることが多いなか、私自身やはり相手の立場や気持ちがよくわかるんですよね。それは相手にとっても同じで、安心感を持って私と対峙してくださっているように感じます。

那須:私は、入社1年目のときの営業研修が業務に最も活きていると感じています。当時、「保険営業はお客様に嫌がられそう…」という先入観がありました。
しかし、お客様のニーズに沿った提案を真摯にすれば、拒否されるどころかむしろ歓迎されることもあるということを経験しました。そういったコミュニケーションの重要性を学んだからこそ、この仕事の協業につながったのかなと。

── なるほど。“人”や“コミュニケーション”が日本生命の強みであると言えそうですね

西村:そうですね。私も採用に携わったことがありますが、生命保険の知識があるから日本生命に入社した、という人はおそらくそう多くはないのではないでしょうか。「この人と一緒に仕事がしたい!」と思える方が採用されていると個人的に思っていて、こうしてみるとやはりすばらしい方たちが集まっているな、という印象です。

那須:強みでいうと、収益面のKPIだけに縛られないこともそれにあたると思います。たとえば、40歳以上のお客様を対象にした「認知症保障保険」は、販売年齢が制限されているため、アプローチできる顧客のパイは割合として少ないです。ですが、だからといって開発しなくていいのか?というと高齢化社会においてはニーズある商品のため、そうではないと思います。利益を優先させると社会貢献という観点がどうしても弱まる上、売上に最適化された働き方になると仕事の自由度も下がってしまうんですよね。保険という安定したビジネスモデルによって、売上面だけにとらわれない働き方ができたのは日本生命にいたからなのかなと。実際、商品開発Gに在籍していた時、「Python**」の導入と活用によって、業務効率化を実現できたのは、“余力”が日本生命にあったからだと感じています。
ほかの業界・会社では画一化かつ制限されたツールの使用のみになっていた可能性が高く、新たな手法を模索する余地もなかったと思うと、おそらく日本生命でなければ今のデータ分析の道へ進むことはなかったですね。

── まさにそのデータ分析の技術をもって、西村さんと那須さんとのビジネス連携も生まれたとお聞きしました。

西村:そうなんです。アルムナイ同士の交流会での出会いがきっかけとなって、現事業で提供しているアプリ「SASSY」のデータ分析とレポーティングを那須さんにお願いしています。

那須:実はこういった業務委託形式での仕事は初めてだったため、自分の提供するデータ分析スキルが役立つのか不安もありました。その不安を交流会でフランクに話し、お互い納得がいくところまで詰められた部分が大きかったです。まさしく、アルムナイだからこそ実現した協業だと思っています。

西村:正直なところ、データ分析ができるという人は他にもたくさんいると思うんですが、やはり日本生命のアルムナイであるということで、安心感と信頼感が全然違うんですよね。
技術もそうですが、一緒に仕事をするうえではコミュニケーションもとても大切。那須さんとは本当に心地良いコミュニケーションがとれていますし、まさに「この人と一緒に仕事がしたい!」と思える人に出会えたと感じています。

那須:私にとっても、アルムナイネットワークでこんな魅力的な案件に出会えるのか!という驚きが大きかったです。偶然西村さんと一緒に交流会に参加し、たまたま当日テーブルが近かったことなどが重なった結果、この協業が生まれましたが、SASSYのデータ分析業務の面白さ、奥深さは、ネットで探しても見つからない超良質な案件だと考えています。引き合わせていただいたアルムナイネットワークには感謝しています。

多くの出会いやカジュアルな雰囲気づくり…今後のアルムナイネットワークにも期待!

── これからの日本生命に期待されていることをお聞かせください。

西村:世の中の流れに沿って新しくなっている部分もあると思いますが、さらに外の力を借りながら、変化を加速させていくと良いのではないかと感じています。
そういう意味では、このアルムナイネットワークの取り組みにも期待ですね。このコミュニティがより心地の良い空間になるよう、僕も協力できることはしていきたいと思っています。

那須:やはりオフラインで交流する場は必要ですよね。テーブルマッチングのように、より多くのアルムナイメンバーがリアルに顔を合わせることができる機会をつくること。そしてカジュアルに話しやすい雰囲気づくりが大切だと感じています。

── 最後に、アルムナイメンバーの方へメッセージをお願いします。

西村:オンライン・オフラインともに、これからも定期的にみなさんと交流が図れたらとてもうれしいです。協業についてもいつでもウェルカムなので、ぜひご連絡ください!

那須:日本生命アルムナイならではの“心地の良い”コミュニティだからこその協業があるはず。データ分析でのご相談お待ちしています!

*旅行・おでかけアプリ「SASSY」
https://relyontrip.com/sassy/

** 数値計算からWebアプリ開発、統計解析、データ分析などに幅広く活用されるオープンソースのプログラミング言語のひとつ。