さまざまな企業のアルムナイをその想いとともにご紹介していく企画「アルムナイ・アルバム(ALUbum)」。
今回は、GCストーリー株式会社アルムナイで、現在は宮古島にてグランピングリゾートの企画開発運営を行う株式会社RuGuの取締役を務めている安部孝之さんにご登場いただきました。
私とGCストーリーをつなぐ3つのポイント
- GCストーリーへの感謝:「志を共にする仲間であるからこそ、別の地で働くとしても組織の発展には貢献していきたい」という思いについて理解頂いたこと
- 退職後も活きるGCストーリーで得たもの:「貢献のための成長」「人が幸せに生きる社会を作りたい」という考え方
- 退職後の関係性:業務委託として外部から広報業務に携わっている
GCストーリー(2012年〜2018年)への入社の経緯
新卒入社時、自分にとっての「働くこと」の軸は「自己成長」でした。その「自己成長」を実現するためにそれこそがむしゃらに寝る間を惜しんで働きました。帰るのは終電前後。土日も思考のほとんどは仕事が占め、たまにふらっと1週間くらいリフレッシュのために休暇をとる。そんな生活を続けるうちに、30歳手前でふと「自分は何のために働いているのか」を見失った感覚を覚えたのです。
働くことの軸となっていた自己成長って、「自分のためだけのことじゃないのか」と感じ、自分は何かを世の中に残せているのかと自問自答しました。その結果、自分が死んだ後の世の中を考えて生き続けるようでなければ意味はないと思いました。
そして、周囲に貢献するような生き方、働き方をしようと転職先を探したのですが、ちょうどその頃に東日本大震災が起こり、求人が払底していました。あるのはゲームのプラットフォーマーや外資系ソフトウェアメーカーばかり。そのいずれも好待遇でしたが、自分にとっては何か違うとしか思えませんでした。
そんな時にGCストーリー代表の西坂と出会い、「貢献のための成長」という考え方をベースに世の中の人が幸せに生きるにはどうしたらいいか?と真剣に考え、語るところに惹かれ入社を決めました。
GCストーリ時代に携わった仕事
在籍時代は、営業、人事、広報、事業部門でそれぞれ責任者を経験しました。その中でも特に印象に残っている仕事は新卒採用です。入社当初は営業畑出身ということもあり、営業に関わる仕事がメインでしたが、2013年に人事を担当することになりました。
ちょうどその頃、業績が低迷したタイミングでしたので、その中で自分が事業ではなく採用業務にコミットすることには悩みましたが、こんなタイミングだからこそ未来を担う人材が必要だと考えました。
そこからはちょうど同じタイミングで実施された社名変更、採用テーマのリブランディング、両事象を契機としたHPのリニューアル等、できることを全部やっていきました。結果として、その年の新卒採用は成功し、後に会社を支える仲間が入社してくれています。
GCストーリーを退職した経緯
実は、すでにGCストーリーを退職しているものの、現在は業務委託としてGCストーリーの広報業務に携わっています。
退職後もGCストーリーと共に仕事をしている一つの要因として、「組織改革」があります。元々、「大家族主義」を掲げ、個人と企業のエンゲージメントがとても高い会社ではあったのですが、組織形態がヒエラルキー型だったので、どうしても個人個人が自由な発想を持つことが難しい状態でした。
一方で、新卒比率が高く、より新しい発想で会社が機能する芽も持っていました。そのような背景の中、一人一人がより生き生きと内発的動機をベースに働くことができる「フラット型」組織への移行にチャレンジしました。
結果として、紆余曲折はありましたが、それぞれが一定のルールを持ちながら自由に働くことのできる環境になりつつあります。そういった流れの中で、自身にとっての新しいチャレンジの機会があり、そこへ飛び込むタイミングで代表の西坂をはじめとする経営陣と話をしたところ、「志を共にする仲間であるからこそ、別の地で働くとしても組織の発展には貢献していきたい」という思いについて理解頂き、社外から関わらせて頂く形になりました。
現在の仕事/取り組み
現在は、沖縄県の宮古島にて、グランピングリゾートの企画開発運営を行う「RuGu(ルーグー)」の創業に参画しています。第一弾として、4月1日に「トレーラーハウス型グランピングリゾートRuGu」をオープンしました。
RuGuは客室にトレーラーハウスを活用した宿泊施設で宮古島のさらに離島の来間島(くりまじま)にて、約3,000平米の敷地に16客室が並んでいます。1棟貸のヴィラタイプの客室で日中は燦々と降り注ぐ太陽の光と波の音、夜は満天の星空と蛍の光が心をいやす、自然と一体化したリゾートホテルです。朝食は島で作られているパンやヨーグルト、夕食は島の厳選食材を使ったバーベキューを堪能することができます。
まだまだできたばかりの会社・施設なので、あらゆることをしていますが、スタートアップのドタバタ感と日々お客様が宿泊される緊張感の両面を心地よく味わっています。まさか自分が宮古島でリゾートホテルを経営するとは思ってもみませんでしたが、毎日自然を感じ、宿泊されるお客様や島の人との交流を通して、より大局観を持って物事に接することができるようになったと感じています。
GCストーリーとのリレーション/アルムナイ同士のネットワーク
まさに自分がそうですが、GCストーリーアルムナイとして実業で絡む機会が増えてきています。元々の事業や組織の変遷を体感してきている仲間なので、仕事はしやすいです。さらにGCストーリー自身も変化・進化していくので、相互に刺激しあえる関係性が作れると感じています。今後はよりバリエーションを増やし、志で繋がった拡張性のあるネットワークになるといいなと思っています。合わせて、そういったアルムナイをオウンドメディアでも紹介しています。
こういった紹介を行うことで、退職後に入ったメンバーもなかなか会う機会は作れなくても身近な存在として認識できるようにしていきたいなと思っています。
GCストーリーへのメッセージ
改めて、GCストーリーが持っている強みは「人が幸せに生きる社会を作りたい」という一人一人の思いの集合体であることだと感じています。だからこそ、外部環境や内部環境といったGCストーリーそのものに起因する事象すらも超越して、会社(コミュニティ)としてアップデートされていっているのだろうなと思います。
そんなGCストーリーに触れていることで自身が得ることはたくさんあるし、(形式上)離れているからこそ見える景色もあります。そんな環境に感謝し、相互に「人の幸せ」を追求しながら、より良い状態になっていければいいなと思っています。これからもよろしくお願いします。
編集後記
退職後に業務委託契約に切り替え、社外からGCストーリーに携わっているという安部さん。
・離れているからこそ見える景色があること
・古巣と触れることでアルムナイも得られることがあること
・同じ価値観に共感し、組織の変遷を共に乗り越えた仲間だからこそ仕事がやりやすいこと
など、アルムナイとのつながりは、企業にとってもアルムナイにとっても様々なメリットがあることをお話しいただきました。
アルムナイと仕事で絡むことがあったり、アルムナイをオウンドメディアで積極的に紹介するなど、新しい試みを行うGCストーリーのアルムナイ・ネットワークが今後どのように発展していくのか、楽しみです!(アルムナビ編集部・築山 芙弓)