未知の可能性があるからおもしろい。再入社してわかったアビームの魅力

2021年5月にネットワークを立ち上げ、現在は1,000名以上のアルムナイが参加するアビームコンサルティング株式会社。(以下、アビーム)

今回インタビューに応じていただいた小倉さんも、アビームへカムバックした社員の一人です。

前職での仕事に区切りがついた時、「アビームに戻る」か「前職に残る」かの2択しかなかったという小倉さん。相談した当時の上司も戻ってくることを予測していたのでは、といいます。

アビームでの経験を活かし社外で活躍中のアルムナイが、フラットに再入社を検討できる雰囲気や、アルムナイのカムバックを受け入れる社風があるアビーム。

小倉さんに、他社を経験したからこそのアビームの良さや、どのような経緯で再入社に至ったのかをお聞きしました。

新卒入社当時のアビームの印象

ーーこれまでのキャリアを教えてください。

私は2005年に新卒でアビームへ入社し、15年ほど在籍していました。その後保険会社へ転職し、1年半の経験を経てアビームへ再入社しました。

現在は、IT Managementセクターという組織に所属しています。

IT Managementセクターは「テクノロジーを活用した企業成長の促進が求められるIT部門のパートナーとして、組織機能を面で支援・強化するコンサルタント集団であること」というミッションを掲げ、IT投資管理・戦略企画~個別プロジェクトマネジメントまで継続的な伴走支援、ITガバナンス整備やリスクマネジメント、クライアントのデジタル人財/組織の強化などを推進しています。

ーー新卒でアビームに入社した理由を教えてください。

私が新卒でアビームに入社した当時、正直なところIT業界やコンサルティング業界は学生にとってあまりメジャーなものではなく、私の周りでは業界は様々ですが日系企業が人気でした。

しかし当時大学生であった私は、自分なりに考えを整理し、ITの将来性や、テクノロジー技術による無限の可能性を感じ、IT業界での就職を希望していました。結果的に、IT関連企業の中でも、面接で会ったアビーム社員の志向性や価値観が自分にフィットしていたことが決め手となり、入社を決意しました。

ーー入社後のアビームの印象はいかがでしたか?

一言で言うと「社員同士が経験や年次に関係なく互いをリスペクトし合っている」という印象で、これは昔も今も受け継がれている気がします。実際、新卒からお世話になった先輩には今でも仲良くさせてもらっていますし、同期とは今でも仕事終わりに定期的に飲みにいくような間柄です。

アビームの社風の一つにもありますが、クライアントの共創支援のために、本質的な価値提供を行うことを社員一人一人が徹底して考えています。上司や同僚ともフラットにコミュニケーションを取り、クライアントも見えていない潜在的な課題を見つけ、その解決のために向き合いきるという気質を持っている社員が多いです。互いをリスペクトし合い信頼関係を構築するというカルチャーがあったからこそ、アビームに再入社している部分もあると思います。

もちろん、プロジェクトワークは時に大変なこともありましたが、同期とも上司とも良い関係性が築けていたこともあり、楽しくやりがいあるプロジェクトでした。

最後までプロジェクトを見届けるため、クライアント先へ転職

ーー同期や上司とも良い関係性が築けている中で、なぜアビームを卒業しようと思ったのでしょうか?

実は、私の前職はアビーム在籍時代に業務で携わりのあったクライアントでした。そのクライアントから、プロジェクト終了後にご縁をいただいたのがきっかけです。

アビームを卒業すると決めた時、転職の理由として一番大きかったのは、「最後までこのプロジェクトやクライアントの成長を見届けたい」という感覚があったことです。

当時、アビームがクライアントから依頼されていたプロジェクトについて、無事完遂したものの、スコープアウトしたテーマが残っており、追加発生した課題や提案施策のその後の効果検証など、継続確認すべき事があり、自分たちが提供した価値がどのような成果をもたらしたのか見届けることができませんでした。

私の中で不完全燃焼だった事もいくつかあり、クライアントのために最後まで支援することでやり切りたいという思いが募っていったことがアビームを卒業しようと決意した理由でした。

ーー転職してみて、アビームとの仕事の進め方に違いはありましたか?

前職は300人規模の会社だったこともあり、限られた人員で仕事をするため、「人」に対して業務が割り当てられていました。それぞれが担当業務のスペシャリストとなって、少数精鋭で組織の業務を遂行します。

そのため、基本的には1人で考えて実行するという業務の進め方になっていました。

一方でアビームは、まずクライアントニーズや課題があり、課題解決に即した専門性を有しているメンバーがアサインされ、プロジェクトとして組成され、基本的にチームで仕事を進めていきます。この部分は前職との大きな違いでした。

割合で示すと、前職は「8割思考、2割会話」、アビームは「5割思考、5割会話」といったところでしょうか。

私自身、アビーム在籍時上司から「会話が大事」というのを常に教えられてきましたし、そういった仕事の進め方が染みついていた事もあり、前職に転職した際は馴染むのに少し時間がかかりました。

ーーアビームでの経験は転職先でどのように活かされましたか?

アビームで前職を支援していた時代から関係性が良好だったこともあり、入社後の立ち上がりはスムーズにできました。また、転職先では、アビーム時代にやり残した業務を遂行するプロジェクトをメインに携わっていたこともあり、アビームでのプロジェクトマネジメントの経験はかなり活きたのではないかと思います。それゆえに、責任ある立場も任せてもらえました。

退職時も、再入社時も、支えてくれたのはアビーム

ーー退職時や再入社時は誰かに相談しましたか?

私は、一度出した結論は簡単には変えない性格ではあるのですが、結論を出す前にとことん情報収集を行い自身の考えを整理するということを徹底しています。そのため、アビームを退職する時もアビームに再入社する時も、最終的な意思決定を行う前に何人かのアビームメンバーと対話し、相談しました。

退職の相談をした時は、私のことを無理に引き止めたりせず、転職を経て私自身が何を得たいのか、とてもフラットに相談に乗ってくれたことが印象的でした。「アビームを辞めた場合に私ができること、やりたいこと、できないこと」を客観的かつ冷静に整理してもらい、さまざまな視点でアドバイスをもらいました。

そういった経験からも、アビームのメンバーは一方的なコミュニケーションをとることは決してなく、常に目の前の一人と真摯に向き合ってくれるという印象を受けました。

ーー転職後1年半というタイミングで、再入社したのはなぜですか?

一言で言うと「タイミング」です。

実は転職前に、転職後どのようなキャリアを描きたいのか、何を達成したいのかについて中長期目標を自分で作成していました。

半年後、1年後、3年後、という転職先でのキャリアを描いていたのですが、その1年後の目標が達成できた時期から再入社を考えはじめました。

前職での継続プロジェクトをやり切ったタイミングがまさに1年後の目標だったこともあり、自然と「再入社」という次のキャリアが見えていた状態でした。

ーー他のコンサルティング会社ではなく、「アビームに戻る」選択肢をとった背景を教えてください。

今思えば、他の企業を見てもよかったのかもしれませんが、当時は「アビームに戻るか、前職にそのまま残るか」の2択しか自分の中にはありませんでした。他のコンサルティングファームという選択肢は全く考えていませんでした。

前述の通り、私はアビームが嫌になって辞めたわけではないので、転職当初から心のどこかに戻りたいという気持ちがあったのかもしれません。

タイミングがきたと思い始めた時に初めてコンタクトをとったのは、アビームを辞める時に相談していた上司でした。

ーー上司の方の反応はいかがでしたか?

「そろそろ戻りたい」と伝えると、特に驚きもせず、至って普通の反応でしたね。笑
上司も、私が戻ってくることをある程度は予測していたのだと思います。

その後すぐに電話で話す時間もとってもらいました。

ーー再入社する前の不安はなかったのでしょうか?

全くなかったです。当時の上司にすぐコミュニケーションをとったことや、戻る前にアビームメンバーの何人かと接点をもてたというのも大きな要因でした。

私は2021年の7月に再入社をしたのですが、ちょうど半年ほど前に再入社した身近な先輩もいたので、この方とも少しコミュニケーションを取り現在のアビームの状況など色々と聞いてみました。

加えて、私の場合は転職先から戻ってくるまでの期間も短かったのが再入社への不安を抱かなかった要因になったと思います。

通常2週間ほどある中途入社研修も、現場に早く出たいという私の意志を尊重いただき、すぐにプロジェクトにアサインしてもらうことができ、臨機応変に対応してもらいました。

一方で、中途入社や戻ってくるまでの期間が長いアルムナイにとっては、最初のコンタクトや入社後どう現場に馴染んでいくのか、難しいという側面もあると思います。

アビームの場合は、入社時の研修から中途入社者同士が横で繋がり、研修後も入社時期が近い人同士で集まる機会もあったりするので、その点は安心材料になるのではないかと思います。私が再入社した当時はコロナ禍だったのですが、オンラインでも中途入社者同士でコミュニケーションを取る機会があり、私もその集まりに参加したことを覚えています。

アビームの未来には、想像のつかない「おもしろさ」がある

前職と比較して、一番の違いはどんなところでしたか?

そもそも事業会社とコンサルティング会社で業種が異なるため業務内容が違うのは当然ですが、一番顕著だと感じた違いは「評価制度」でした。

前職では、基本的に上司が私自身に対し期待値設定を行い、その期待値に達しているかどうかを上司が評価し決めるのが一般的でしたので、目標に対し自分の意志や希望を込めるということはあまりなかったです。

一方アビームでは、まず自分自身で目標を設定した上で、上司とともにプロジェクトやチーム活動等での期待値をすり合わせた上で最終的な目標を決めます。また評価に関しても、まずは自己評価があり、プロジェクト評価ともすり合わせて最終的な評価が決まっていきます。これはアビームでは当たり前の文化でもあることから、自分のキャリアを主体的に考えることができるのはアビームらしさ、かつ私がアビームを好きである理由の一つですね。

その意味で、チャレンジングな環境を自らの意志で作ることができるアビームにまた戻ってきたいと思えたのかもしれません。

なぜまた「チャレンジング」な道を選ばれたのでしょうか?

前職に残った場合を想定した際に、この先自分がどのような事に取り組むことができるのか、想像がついてしまったというのが大きいのではないかと思います。正直なところ、3年後もある程度キャリアイメージがついていました。

一方アビームは、戻った後のキャリアイメージが良い意味でついていませんでした。クライアントのビジネス状況に応じてコンサルタントのあるべき姿は常に変化しますし、もちろんその中で果たすべきミッションも刻一刻と変化していきます。1年半のブランクがある中で、もしかすると使い物にならないかもしれないし、逆に事業会社での経験値がプラスの変化もあるかもしれない。そんな風にどう転ぶかわからない、想像できないところにやりがいと面白みを感じました。

ーー実際に再入社してみて、いかがでしたか?

再入社する時に掲げたのは「プロジェクトマネジメントに磨きをかけること」だったのですが、それが叶うプロジェクトの役割にアサインしてくれていると感じます。

だからこそ、今の自分がコンサルタントとして乗り越えるべき新たな課題も見えていますし、当時描いていたキャリアのゴールを目指してその歩みを止めることなく突き進めているのだと思います。

また、それと同時に、一度社外での業務を経験した身として、できることややるべきことに自分自身で制限をかけず、与えてもらえるチャンスは何でもやってみようという気持ちを持ちながら目の前の課題を解決しています。

アビームでは、自身で手を挙げれば挑戦できる環境やそれをサポートする周囲の協力があるため心強いですし、こういった環境があるのがありがたいですね。

先のことを見据えて考え過ぎるのではなく、今与えられた1つ1つの機会と真摯に向き合っていきたいと思っています。

ーー最後に、再入社を検討している方や、アムルナイへのメッセージをお願いいたします。

新たなキャリアのステージを検討する際に、少しでも「アビームに戻る」という考えがよぎった方は、おそらくアビームが嫌で辞めたわけではないのではないかと思います。もし再入社について一度でも考えたことがあるアルムナイの方がいるのであれば、繋がりのある社員とぜひコミュニケーションをとってほしいですね。

私自身もアビームの社員と実際に対話したことで、1人で悶々と考えていた時には辿りつかなかった観点に気づくことができました。

不安なことでも些細な質問でもいいですし、他社と比較する材料として話を聞くのも良いと思うので、まずはメンバーと気軽にコンタクトを取るのが大事だと思います。

アビームには、アルムナイの皆さんからの相談ごとを断るような人はいないと思っていますので、ぜひアルムナイネットワークを活用して、対話してみてください。